2015.02.07
雨宮編集長のコゴト@対局日誌
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--対局日誌
これを読むことがなかったら、将棋に関して書かれたものを見る目は、そうとう違っていただろうと思う。まだ頭が柔らかかった20歳前後に、ある種の基準になって頭の中に刷り込まれた。それほど当時の自分にとって、刺激的な読み物だった。
観戦記でも棋譜解説でもない、ルポルタージュ風の対局リポート。型にはめればそういう分類になるのだろうか。読む方にとっては面白ければ形式などなんでもいいが、書く方にとっては確信を持った手法だったと思う。
川口篤って、どんな人だろう。
当時は業界の外にいたので、分かるはずもない。プロ棋士の河口俊彦だということを知ったのは、けっこう後のことだったような気がする。
「将棋マガジン」創刊号の1978年2月号から対局日誌は始まっている。
その第1回をあらためて読んでみようと思い、保存版を引っ張り出した。目次の次のページから、いきなり始まっていた。
違和感があった。自分が知っている対局日誌とは違う。末尾の(川口篤)という署名もなかった。のぞきこんでいた将棋世界の編集者も「らしくないですね」という。
3月号の第2回を読んだ。やっぱり違う。この回にも署名はなかった。
4月号の第3回を読んだ。変わった。自分が知っている対局日誌になった。署名も入った。
対局日誌イコール川口篤だと思っていたが、こういうスタートだったとは知らなかった。
1回目と2回目は当時の編集者が書き、川口篤が書き始めたのは署名がついた第3回からだったのか。創刊直後の試行錯誤として、そういう流れもあるだろうと思う。
それとも川口篤自身の試行錯誤の結果として、書き方を変えたのか?
当時の事情を知る人間は、近くには誰もいない。
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