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雨宮編集長のコゴト@新女流棋士誕生

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中沢沙耶さんが、女流棋士の資格申請をした。4月1日付で女流2級となる。
女流アマ棋界では折り紙つきの強豪だ。東海研修界ではすでにB2まで昇級し、女流王将戦では本戦ベスト8に2回進出している。つまり、とうの昔に申請資格は満たしていた。即戦力のドラフト1位。先輩女流棋士にとっては、またひとり手強いかわいい後輩ができたことになる。

高校卒業・大学進学のタイミングでプロ入りを決断。自分の進路について、いろいろ思うところがあったのかもしれない。いずれ本紙でインタビューする機会があるはすだ。

アマ時代の実績からすれば、それなりの活躍はすぐにするだろう。ただしタイトル争いに絡めるかどうかは未知数だ。

10年ほど前は、本戦やリーグの顔ぶれはほとんど決まっていた。しかし、この数年で上位の層はかなり厚くなった。より具体的には、里見香奈以降といえる。

予選通過も簡単ではない。なにしろ、女流名人リーグ入りを決める予選決勝で、甲斐智美-伊藤沙恵、中井広恵-上田初美なんてカードがある。挑戦者決定戦でもおかしくない組み合わせだ。

そんな女流棋界注目の一戦が9日にある。マイナビ女子オープン挑戦者決定戦、上田初美-和田あき。女王2期の上田の勝ち上がりに驚きはないが、4月に3級デビューした和田が挑決に進出するとは、予想すらできなかった。「勝つかもしれないけど、まあここまでかな」という段階をいくつも超え、あと1勝でタイトル戦だ。

この棋戦では長谷川優貴という前例がある。めったに起こらないと思ったことから、わずか数年だ。「何かが起こるマイナビ女子オープン」の面目躍如、と開き直っておこう。
 
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