渡部記者の将棋三昧@第28回アマチュア竜王戦全国大会(上)|将棋情報局

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渡部記者の将棋三昧@第28回アマチュア竜王戦全国大会(上)

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 6月19日から21日にかけてアマ竜王戦の全国大会でチサンホテル浜松町に行ってきました。
この大会は縁があるのか、3年連続の代表です(埼玉県)。
将棋に理解のある職場に勤めていますので(笑)、全国大会の前夜祭の日は毎回休みをいただいています。

プロにつながる6大棋戦の出場は通算8回目。23歳で初めて代表をとって以降、なんだかんだで年に1つはとることができています。全国各地から幅広い年齢層が集まり、楽しい大会。自分としては対局に勝つのはもちろんですが、別の目標として参加者の2割は新しく友達を増やしたいというのを心がけています。下は中学生から上はシニアまで、または全国が初めてで話し相手が少なそうな人など手当たり次第話しかけます(笑)。こんな時将棋の仕事というのは便利なもので、皆さんこちらに興味を持ってくれるので話をしやすいのです。他にアマ王将戦の遠征もしているので初対面の人も意外にこちらを知ってくれていたり。

アマ竜王戦は前夜祭で選手はみんな壇上で挨拶をします。人前で話すの苦手な自分はアルコールを大量に入れないと厳しい。そして将棋記者として、会長や竜王が見ている前で無難なだけの挨拶はできないので、毎回笑いを取りにいくことにしています(大体失笑になっているようですが)。今回は他にも面白い挨拶をする方が多く、例年以上に盛り上がっていた気がします。以前は前夜祭のあとはロビーで将棋でしたが、最近は初対面の人たちとひたすらしゃべっています。結局前夜祭から4時間以上、ずーっとしゃべりっぱなしでした。

組み合わせは今回比較的バラけたイメージ。どこもそこそこ厳しい、という感じでした。ちなみに私は挨拶で「全国大会の1局目は絶賛6連敗中なので、今度こそ止めて勢いに乗ります!」と宣言しておきました。相手は福岡の若手の人。おそらく将棋倶楽部24では結構指したことがあるはず。

翌朝はホテルのバイキング。近くに座った方と話しながらひたすら食べていました。



後手が私で、ノーマル三間対居飛穴。経験のある形で局面もリードし、時間も残っているという理想的な展開。ここは腰を落として攻めるなら△3六桂、受けるなら△4四歩を読むべきで、どちらもリードをしっかり保っていたはずです。実戦は「攻防だし悪手じゃないだろう」とろくに読まず△6九飛と打ったのが冴えない手。▲4四角と打たれて何だか大変な気がしました。ついで△3二銀と打ったのが酷い手で、▲6一角成で勝てない流れになりました。2二がスカなため、銀を入れても何も堅くなっていないんですよね。自分の終盤の弱さにあきれながらの終局となりました。

後がなくなった2戦目は山形代表の大学生と。今度は先手で矢倉になりました。


1筋を詰めて▲4六銀・3七桂型が完成するという理想的な作戦勝ちになったはずなのに、いざ指すとなるとどうすればいいか思い出せず、一瞬で苦戦に陥りました。直後にかなり苦しい順がありましたが、相手が無難に指してきたので少し難しくなった模様。図の局面は金損ですが、後手も勝つとなると大変なようです。実戦は△8六歩▲同歩△8五歩に▲3六香が厳しく、△8六歩▲8三歩△同飛▲1三角成△同玉▲3二香成で後手玉が受けなしになり勝ち。
初戦負けの2戦目勝ちは3年連続同じ結果。何とかお昼にたどり着くことができました。
続きはまた来週。 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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