ぼくとしょうぎ ~将棋世界編集部渡辺のちょっと棋分転換♪~ #11|将棋情報局

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ぼくとしょうぎ ~将棋世界編集部渡辺のちょっと棋分転換♪~ #11

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 どうもこんばんは、渡辺です。好きな食べ物は柚子胡椒です。
 
私は小学生で将棋を覚えました。低学年の頃だったでしょうか。
加藤一二三九段の入門書を読んで、ルール等を覚え、父親と指していました。
情操教育の一環として(?)親が取り組ませたのか、ただ単に遊び道具のひとつとして
接したのか、今となっては全く思い出せませんが。
 
最初に覚えた囲いは矢倉でした。
おそらくその本に一番ちゃんと書かれていたのでしょう。
加藤九段著であれば、それも当然といえます。
ということは、振り飛車党の人が美濃囲いをメインにした入門書を著せば、
振り飛車党がもっと増えるかも?
 
とにかく、私は加藤九段の得意戦法である矢倉を身につけたのですが、
しかしなぜだか、当時から棒銀を使った記憶はありません。
その本に棒銀のことは書かれていなかったのでしょうか。
もしもしっかりと書かれていてその上で、単純明快でうまくいきすぎることに
疑念を持って敬遠していたのだとしたら、何とも食えない子供ですね(笑)。
 
とりあえず将棋は指せるようになりましたが、その後、一般的な子供達同様に、
色々な遊びを覚えていくうちに将棋は頭から離れていきました。
中学、高校とたまにクラスで紙に鉛筆で書いて指したりしていましたが、その程度です。
 
本格的に将棋に目覚めたのは20歳の時でした。ちょうど将棋倶楽部24が出始めた頃で、
インターネットで誰とでも気軽に無料で将棋が指せるというのはとても魅力的でした。
たまたま力の近い友人がいたことも、自分を将棋の世界に引き込むのに十分でした。
24には毎日入り浸っていましたし、その友人とは、喫茶店に小さいマグネットの盤駒を
持ち込んで一日中指したりもしていました。
なぜあんなにハマっていたのか不思議ですが、懐かしい思い出です。
 
20歳から将棋を頑張るにあたって思ったのは、
子供の頃からバシバシ指していた人とは終盤力で絶対にかなわない、ということでした。
だからとにかく定跡書で序盤の知識を増やしました。
居飛車の定跡に一通り目を通し、矢倉から始まって、角換わり腰掛け銀、右玉、
相掛かりに傾倒しました。対振りでは、5筋位取りに凝っていた時期もあります。
横歩取りもやってみましたが、飛角が飛び交う派手な将棋は苦手で、うまく指せません。
詰将棋でも、飛角が絡むと途端に見えなくなります(笑)。
 
初心者だったその時から比べれば、今は少しは強くなったと思います。
今後、劇的に強くなることはないでしょうが、これからも新しい戦法を吸収して、
少しでも将棋が素早く理解できるようになりたいとは、常々思っています。
 
私はたまたま取り巻く環境に恵まれて将棋の世界に戻ってきましたが、
みんながみんなこうはいかないでしょう。
子供大会の盛況を見るにつけ、この子達が全員大人になって将棋世界を買ってくれたら、
どんなに安泰かと思ってしまいます(笑)。
 
昔将棋を覚えた人や子供大会に出て頑張った人が、大人になってまた将棋を楽しむ。
将棋人口の減少を食い止めるには、私のように一度覚えて離れた人がまた戻ってくること。
将棋世界がその一助になれば、これ以上の喜びはありません。
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