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「玉はしっかり囲いましょう」

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みなさま、はじめまして。将棋世界編集部の鈴木と申します。
明日4月3日は将棋世界5月号の発売日です。自分は棋王戦第2局の渡辺明棋王―三浦弘行九段戦を担当しましたので、そのときの話を紹介したいと思います。

前夜祭で小学生から両対局者に対して、「苦手な戦法はありますか?」と素朴な疑問が向けられました。

明日戦う相手を前にして答えなければならないので、渡辺棋王も三浦九段も思わず苦笑いです。

それでも渡辺棋王は「戦法ではありませんが、自分は玉の薄い将棋が苦手です。玉をしっかり囲うことはとても大事なので、みなさんもしっかり玉を囲うことを覚えてください」とアドバイスをしました。

そのあとに続いた三浦九段も、「(渡辺さんの苦手が分かると思って期待したのですが、)渡辺さんはいつも玉を固めて自分の得意パターンに持ち込んでいますので、残念ながら参考にはならなそうですね。渡辺さんの言う通り、玉をしっかり囲うのはとても大事です。皆さんもしっかり玉を囲ってから戦うことを覚えてください」と答えていました。
突然の質問にもうまく答えるのだなあと、筆者は感心しておりました。

そして夜が明けて決戦当日。戦型はゴキゲン中飛車の▲5八金右超急戦になり、思わず控室では「昨日の玉をしっかり囲いましょうというアドバイスは何だったんだろうね~(笑)」といった声が聞こえました。

しかしそんな激しい戦いの中でも渡辺棋王の玉をケアする、素晴らしい指しまわしを見せました。対局の内容など、詳しいレポートは本誌でお読みいただきたいと思います。

 

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