木村一基八段の「百折不撓」|将棋情報局

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木村一基八段の「百折不撓」

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7月5日に静岡県沼津市で行われた、棋聖戦第3局の取材に行ってきました。結果は羽生棋聖が勝って、3連勝で7連覇。いやはや、恐ろしいほどの強さです。

そのときの副立会人は、木村一基八段でした。木村八段は3日が順位戦で、終局したのが日付の変わった深夜の1時40分(189手の熱戦を制して勝利)です。その日の昼には新幹線で沼津へ移動で、直接お話を聞いたところ、一睡もできていないとのことでした。

しかも木村八段は王位戦の挑戦者で、副立会人の仕事を終えて6日に帰京すると、7日には第1局が行われる石川県輪島市へ移動。羽生名人顔負けの超ハードスケジュールです。

王位戦の挑戦が決まったときに、副立会人の仕事は誰かほかの先生に代わってもらうこともできたはずですが、恐らく「一度引き受けた仕事は責任を持ってまっとうする」という考えなのでしょう。

写真は対局場の沼津倶楽部で、色紙に「百折不撓」(ひゃくせつふとう 何度失敗しても志を曲げないこと)と揮毫しているところです。当日は訪れた将棋ファンのための大盤解説や指導対局もこなしていました。頭が下がります。
そして本日が王位戦第1局の2日目でした。木村八段が持ち前の手厚い受けから反撃に転ずると、素早く寄せて勝利しました。絶好調の羽生王位にとっては、今期初めての黒星です。挑戦者の先勝でどんな七番勝負になるのか、ますます楽しみになりました。

 

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