鈴木記者のちょいネタばらし「編集部名人戦」|将棋情報局

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鈴木記者のちょいネタばらし「編集部名人戦」

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みなさま、こんにちは。将棋世界編集部の鈴木です。

先日、「加藤記者のピーチクパーチク」でおなじみの加藤さんに、面白い棋譜を見せてもらいましたので紹介したいと思います。名づけて「編集部名人戦」。

先手 名 人 田名後(将棋世界編集長)
後手 挑戦者 加藤(週刊将棋記者)

ちなみに数年前のものだそうです。

第1図は加藤さんの雁木に、田名後編集長が棒銀で対抗しようとした局面です。

ここから△4五歩▲同歩△6五歩▲同歩△8八角成▲同金△6五桂(第2図)と進みました。

△8八角成に▲同玉は角で斜めのラインから攻められるのが嫌だったみたいです。しかしそうであっても、8八金はかなりの愚形。「壁金では戦えないので▲8八同玉と取る一手」だったかもしれません。実際に第2図は先手苦戦で、▲6六銀なら△4六角の王手飛車があり、▲6八銀も△6六歩▲同金△3九角があります。「受けに回ると棒銀が遊ぶのでまずい」みたいです。
実戦は仕方なく▲4四歩と攻め合いましたが、△5七桂成▲同金△3九角▲2七飛△5三銀▲6三歩△同飛▲6六歩△4四銀右(第3図)。


 

加藤さんが会心の指しまわしで必勝形を築き、その後も素早く寄せきりました。

「壁金では戦えない」、「受けに回ると棒銀が遊ぶ」などは、いわゆる大局観と呼ばれるものです。
将棋世界11月号ではこの大局観に関する講座がありますので、本局の編集長のような目にあわないように(笑)、ぜひご一読ください。



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