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イメ読み書籍化第4弾から「右四間飛車はなぜ主流にならない?」

今日1日、将棋年鑑の棋譜を延々並べていた米澤です。
脳みそが溶けそうです。

先日1回カバー画像をチラ見せしたのですが、
今日は7月末の発売を予定している「イメ読み」第4弾のご紹介です。



将棋世界の超人気連載「イメージと読みの将棋観」については、いまさらあらためて説明する必要ないかもしれませんが、一応一言でまとめておきます。
特定のテーマ図を見て、6人の棋士がテーマ図に対する印象や読み筋を互いに披露する、そんな企画です。

では早速テーマを1つ紹介しちゃいます。
先ほどまで倉敷藤花戦の棋譜を並べていたので、今日はこのテーマ。



形は少々違いますが、倉敷藤花戦の第2局が右四間飛車だったものでつい気になりまして。

さて、6棋士の見解を全部載せるのは無理があるので、まずは1番ズバッと手順を示している郷田先生の見解を載せておきます。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

1筋と9筋の突き合いに違和感がある。
突き合いがなければ▲4六銀なら△6五歩▲5七銀上△5一金▲6五歩△8八角成▲同玉△3三角▲9八玉(A図)で、後手の攻めが続くかどうか微妙。



現状なら▲4六歩△5一金▲3七桂△6五歩▲3五歩△同歩▲4五桂の進行を選ぶかもしれない。以下△同銀▲同歩△3六歩でどうか。私と高橋道雄さんの将棋によく似た進行があるが、後手を持ってあまり自信はなかった。
ただ、▲4六銀型も▲4六歩型も定跡はあまりはっきりせず、加藤一二三先生や有吉道夫先生はそこを有力と見ておられるのではないか。
先手勝率のイメージ55パーセントはある。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

このA図の受け方、振り飛車党の私も昔誰かから教わりました。
「銀は4六と5七に出ていく。△8八角成に▲同玉と取れる形にして、もう1回角打たれたら▲9八玉で頑張る。端歩の突き合いあるとダメ」
と覚えると一生忘れないのでオススメです。

ただ実戦ではひょんなことで端歩の突き合いが入ったり、端歩を突き越されていたりと、この受けが使えない局面もままあるかと思います。
というか9筋の端歩突かれたらどうすればいいんですかね?

豊島先生のコメントを見てみましょう。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

自分なら▲9六歩も▲1六歩も省略して▲4六銀と出たい。▲4六銀△6五歩▲5七銀上△5一金▲6五歩△8八角成▲同玉△3三角▲9八玉となったときに▲9六歩は余計な手になる。
ただ、この場合は△3三角に▲6六角と合わせ△同角▲同銀△6五銀▲同銀△同飛▲6六歩△3九角▲3八飛(B図)の変化も有力になる。手順中の△3三角で△4四角▲6六角△6五銀▲4四角△同歩▲6六歩△5四銀の変化もあるが、これも先手不満なし。全体として、先手勝率のイメージ55パーセントはある。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

端歩は無視して▲4六銀と出てよいそうです。ふむふむ。
▲4六銀の形に関しては久保先生がこんな見解を。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

私は指さない将棋ですが、イメージ的に先手を持ちたい。
堅さ的に先手の方が勝る気がする。受けに回るというより、後手の2、3筋が弱く見えるので、▲4六銀~▲3五歩で攻め合う形にしたい。
先手勝率のイメージ55パーセントはある。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 ☆ ☆ ☆

受けに回るのではなく、2、3筋を攻めて勝つイメージなんですね。
なるほどー。
冷静に考えれば確かに先手の方が堅そうです。

というわけで、結論としては6人とも「先手不満なし」「後手持って自信なし」という感じだったのですが、それでも6人の先手勝率イメージ52%~55%
つまり後手番右四間飛車はプロでも45%以上の期待勝率があると考えていいみたいです。
後手番で主導権握れるし、定跡を外せるので悪くないんじゃないかなと私は思ったのですが、皆さんどうでしょうか。


さて。
書籍では全部で46テーマ収録しています。
目次だけでもわくわくが止まりませんよ。



ではまた詳細は後日。

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