2014.07.04
新刊案内「羽生世代の衝撃」
皆さんこんにちは。 「函館ラサール高校 相撲部物語」執筆中の編集部島田です。
今日はお得かつ耳寄りな新刊情報をお届けいたします。
まずは今年の将棋年鑑、河口・先崎両巨頭の対談からの抜粋をお読みください。
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河口「関東だと今度A級に上がった阿久津、広瀬、佐藤天彦なんかがいるけど、もう若手という感じではないね」
先崎「若いうちにばーっと勝ってタイトルを獲るなんていうのは実力通りに結果出すんじゃだめなんですよね。不当に、実力からみると考えられないような結果を出さないとダメなんです。ただ今の将棋界は上から下まで全員ねちっこく指しますから、そこから抜け出すのは大変なんですよね」
河口「言ってしまえば、そういう飛び抜けた才能を持っている人がいないんだよね」
先崎「今のは私の発言ではないですよ(笑)」
河口「20代の棋士がもっと上位争いに加わらないとダメでしょう」
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みてください。この河口先生の今の若手棋士に対する手厳しさ。
中村(太)先生や豊島先生など、有望な方はいらっしゃるというのに。。。
河口先生は「羽生や森内がでてきたころはこんなんじゃなかった」と対談のとき 言ってました。
ほんとですか?そんなにすごかったんですか。 といいたくなりませんか?なりますよね?
そんな気持ちから新しい企画が生まれました。
それが「羽生世代の衝撃 ―対局日誌傑作選―」(仮)です。
かの有名な河口先生の連載「対局日誌」から羽生世代とよばれるチルドレンが デビューした頃の記事を集めて、一冊の本にする計画です。
今当時の記事を読んでいるんですが、すごい。確かにすごい。
羽生先生や佐藤先生や森内先生の勝ちっぷり、まさに大暴れです。 棋界の地図を塗り替えるって、こういうことをいうんですね。
羽生先生が粘りまくって逆転するところとか、大山先生や米長先生に勝つところとか、佐藤先生が中原先生に勝ったのに 内容が悪いといってうなだれるところとか。森内先生が全勝昇級を決めて泣くシーンとか。みなさん若くてかっこよくてしびれます。
河口先生はすごく敏感に反応していて、羽生さんのデビューの2年目の記事に 将棋界は羽生さんがデビューした年に新しい時代に入って、今はその2年目だ ということをいってます。
すげー、超すげー慧眼。
河口先生にしてみれば、羽生世代の衝撃というのは現在も続いていて、 それを塗り替える変化は起きていない。という認識なんだなと。 この本を読めば皆さんも判るはずです。 (「分かる」と書かずに「判る」と書くのが河口流)
発売は来月末予定です。 みなさんも河口先生が受けた「羽生世代の衝撃」を体感しましょう。 どうぞお楽しみに!
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