新刊出来!「羽生世代の衝撃」|将棋情報局

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新刊出来!「羽生世代の衝撃」

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みなさんこんにちは。
編集部の島田です。

当ブログでも何回か取り上げさせていただいた
「羽生世代の衝撃」
編集部に見本が届きました!

発売日は26日です。もうすぐです。

今日は本書の中でも特に印象深かった部分を
ちょいと紹介しようと思います。
河口先生が羽生世代の登場によって
変わるであろう将棋界について語ったところです。

「昨今将棋界では十代、二十代棋士の活躍が話題になっているが、かれらがどんなに強とも、ただ強いだけでは勝負の感銘度はしれている。というのは、勝負に対局者の人生その全人間的内容が加ったとき、人は(私は)初めて感動するのであって、かれらの年齢では人を感動させるほどの将棋人生と人生経験にはほど遠い」(将棋ペン倶楽部夏号)
おっしゃる通りであろう。しかし現実は好むと好まざるにかかわらず、10代棋士のタイトル戦登場は必至なのである。今年はなくとも、来年、再来年には続々登場するだろう。問題は、そのとき、10代棋士の棋譜に、升田~大山戦や中原~米長戦とはちがった魅力が見し出せるかどうかである。もしそれが、人の生きざまが表れていないが故につまらないとすれば、プロ将棋は多くのファンを失うことになる。将来やいかに。試されるときが来ているのである。

羽生世代によって将棋はただの「ゲーム」になってしまった。というのはよく言われたことです。羽生先生自身「将棋と人生は別物、将棋は技術と割り切っている」といった発言をしていました。

では、羽生世代登場以降の将棋に対して我々は感動できなくなってしまったか、というとそうはなってません。羽生先生、森内先生、佐藤康光先生、渡辺先生・・・。現代のプロ棋士が作り出す将棋にも我々は大いに感動できます。

その素晴しさは昔に比べてあからさまではなくなったかもしれませんが、奥に秘められたからこそ、逆にそれを感じ取れたときの見る側の感動も大きくなったような気もします。
本書「羽生世代の衝撃」に描かれているのは将棋界の大きな移行の瞬間です。

この転換点を、将棋界内部から鋭敏な感覚で捉えていた河口先生のテキストは
未来、将棋史を振り返る際の資料として大きな意味を持ってくるでしょうし、
間違いなく一級品の読み物だと思います。

などと真面目に考えてしまいましたが、とにかく面白いので
一人でも多くの方に読んでいただければ幸いです。

宜しくお願いいたします。

 

 

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