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新刊案内「将棋順位戦30年史」ほか

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みなさんこんにちは。
キルヒホッフの法則で有名な編集部の島田です。

今日は編集部に新刊見本が届きました!


まずは小林先生の「対先手中飛車完全攻略」。




対先手中飛車完全攻略って、先手中飛車の本なのか、居飛車の本なのかどっちやねんという声が聞こえてきますが、帯に書いてある通り、これは居飛車の本です。
でも相振り飛車の章もあるから、そういう意味では微妙です。

それにしても最近先手中飛車側の「中飛車左穴熊」が書籍化されたばかりだというのにもう左穴熊対策を出してしまうというこの節操のなさ!

「先手中飛車」
「先手中飛車破り」(三間飛車)
「先手中飛車破り破り」(左穴熊)
「先手中飛車破り破り破り」(←今回の本)

こんな感じで本を出していったら、最終的にどこに行き着くんでしょうか?
論理的にはその戦法がなくなってしまうか、必勝戦法として認定されるかの2択?
まぁ私が生きている間はそこまでいかないと思うので気にしないでおきます。


次に石田先生の「角交換振り飛車破り必勝ガイド」。

これはここだけのお得情報。
この本の発売日は9月25日なんですが、なんと9月23日の職団戦の会場でいち早く売られるというのです!しかも石田先生のサイン入り!!

限定15冊だそうなので、職団戦に出られる方はぜひ東竜門の書籍販売ブースにいる若くて真面目そうな人に声を掛けてみてください。その人が石田先生です。
そしてその近くにいる、のろいの剣を装備してしまって動けない人が私です。
見つけたら「シャナク」の呪文を唱えてください。

さて、どんじりに控えますのが、ひときわぶ厚い一冊。
その名も「将棋順位戦30年史 1984~1997年編」!

恐ろしいっす。616ページです。将棋年鑑が656ページだというのに。
簡単に言えば、順位戦に関する30年分の週刊将棋の記事と写真を集めたよと。
そういう本です。

ただ、この本、個人的にはすげー面白いと思います。

順位戦って、昇級争いもありますけど、残留争いがそれにも増して面白いです。
特に今回のところは大山先生の残留劇がとにかくすごいんで、あと、羽生世代がC2から駆け上がってくるさまも圧巻です。私は最近まで「羽生世代の衝撃」を編集してたので、河口先生と週刊将棋で違う記述もあったりして面白かったです。

A級でいうと、今と昔で決定的に違うのは「昔はプレーオフがやたらと多い」ということ。
この本は1984年の第43期順位戦から始まるんですが、
44期、45期、48期、50期とプレーオフしてるんです。
しかも44期と45期は3者プレーオフ、50期に至っては4者プレーオフですからね。
巨人大山先生がいて、中原先生、米長先生、谷川先生が覇権争いをしていて、南先生、高橋先生といった55年組の新勢力がいて、加藤先生、有吉先生といったベテランも健在で。まぁごちゃごちゃしてて面白いですわ。

最近の順位戦を見てみると、今は73期が始まったところですが、一番最近のプレーオフがなんと64期!あの羽生―谷川戦で谷川先生がぎりぎり詰みを逃れて勝ったやつですよ。
正直、今のA級順位戦で4者プレーオフは想像できないです。

なぜこんなにプレーオフが減ったんでしょうか??
歴史でも将棋でも戦国時代が一番面白いというのに。

私の名推理によると・・・。

(次号へ続く)


 

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