2015.03.20
新刊「ネット将棋攻略!早指しの極意」 ~終盤の極意の一つをご紹介~
限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
皆さんこんにちは。
オセロは自分の打てるところを減らさず、相手の打てるところを減らすのが極意だということを最近学んだ編集部の島田です。
本日は我らが大平先生の新刊
「早指しの極意」を紹介いたします!

タイトル:マイナビ将棋BOOKS ネット将棋攻略!早指しの極意
著者:大平武洋
価格:1,540円+税
発売日:2015年4月23日
本書は早指しの雄、大平六段が「持ち時間の短い将棋で勝つ方法」を書いたものです。
今日は25ある極意のうち、(なぜか)2番目の極意について紹介させていただきたく。
ではいきます!
集中力をマックスまで高めて次の図を見てください。

この図を見てピーンと来た方は超するどい!
そうです。2番目の極意とは「自玉が絶対詰まない形を作る」です。
普通将棋は自分の玉の安全度と敵玉への速度を天秤にかけて、微妙なバランスの中で進んでいきますよね。これは読むのに時間がかかります。
しかし、自玉が絶対に詰まないとなれば考えるのは敵玉への寄せだけですから脳のメモリと時間をそこだけに集中できます。ふむふむ。
絶対に詰まない形=「ゼット」、あるいは「ゼ」と呼ばれるやつですね。
「ゼ」の一文字で表すとは、誰が最初に言い出したんだか。
さて、大平先生によると、絶対に詰まない形といっても3つのパターンがあるそうです。
一つはさっきあげた「王手の掛からない形」です。
これはカンタンで、王手が掛からないんだから詰むわけがありません。
私でも分かる道理でございます。
二つ目は「王手が掛かっても絶対詰まない形」です。
ん?何それ?と思いましたね?
例えばこんな形です。

後手の持駒がエグイです。
これ詰まないの??と思ったあなた。私と同じです。でも詰まないんです。
△7七銀には▲同桂
△7九銀▲同金△5八飛には▲7八銀。
あら不思議。詰まないじゃああーりませんか。
大平先生曰く、この「王手が掛かっても絶対詰まない形」というのは結構あるそうです。
さて、絶対詰まない形の3つ目は「条件次第で詰まない形」です。
これは分かりやすいですね。例えば

これは「横ゼット」。

これは「斜めゼット」です。
なるほど、学びました。
で、この本のいいところは、こういう感じで極意を解説された後、すぐに例題で応用ができるところです。
この「極意2」の例題はこんな問題です。

現状△3九龍からの詰めろを掛けられてるんですが、ここから次の一手でゼットを作ることができます!!どうしたらいいでしょうか??
ちなみに上部が手厚ければ▲1六歩も正解になるんですが、今回は無理です。
正解は焦点への犠打▲4九香!です。

まじ!?そんな手が!?
確かに△同歩成や△同とは次に王手が掛かりません。
△同龍には▲同銀△同歩成(下図)でやはり次に王手がありません。

これでゼットができました。あとは相手に必至を掛ければ勝ちです。
書籍にはこう書いてあります。
「自玉がゼットで敵玉が必至=勝利」という方程式が現代将棋では勝利への最短ルートとされていて、玉を詰ますのと同じ価値がある。
なるほど。勉強になりました。大平先生、ありがとうございます。
今回は紹介しませんでしたが、例題はもう一つあります。
また、これに続く極意3では「絶対に詰まない形」のもう一つ別のパターンが紹介されています。
気になる方は書籍を購入していただければ。
本書には序盤の極意、中盤の極意、終盤の極意というような感じでそれぞれの場面での勝つためのコツが書かれています。
早指しの特効薬としてはもちろんですが、広く棋力アップに役立つ内容だと思いますので、ぜひ手にとっていただければ幸いです。
編集部では本書の発売記念に早指し対局イベントを企画しております。
詳細が決まりましたらブログで告知させていただきます。
宜しくお願いいたします。
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オセロは自分の打てるところを減らさず、相手の打てるところを減らすのが極意だということを最近学んだ編集部の島田です。
本日は我らが大平先生の新刊
「早指しの極意」を紹介いたします!

タイトル:マイナビ将棋BOOKS ネット将棋攻略!早指しの極意
著者:大平武洋
価格:1,540円+税
発売日:2015年4月23日
本書は早指しの雄、大平六段が「持ち時間の短い将棋で勝つ方法」を書いたものです。
今日は25ある極意のうち、(なぜか)2番目の極意について紹介させていただきたく。
ではいきます!
集中力をマックスまで高めて次の図を見てください。

この図を見てピーンと来た方は超するどい!
そうです。2番目の極意とは「自玉が絶対詰まない形を作る」です。
普通将棋は自分の玉の安全度と敵玉への速度を天秤にかけて、微妙なバランスの中で進んでいきますよね。これは読むのに時間がかかります。
しかし、自玉が絶対に詰まないとなれば考えるのは敵玉への寄せだけですから脳のメモリと時間をそこだけに集中できます。ふむふむ。
絶対に詰まない形=「ゼット」、あるいは「ゼ」と呼ばれるやつですね。
「ゼ」の一文字で表すとは、誰が最初に言い出したんだか。
さて、大平先生によると、絶対に詰まない形といっても3つのパターンがあるそうです。
一つはさっきあげた「王手の掛からない形」です。
これはカンタンで、王手が掛からないんだから詰むわけがありません。
私でも分かる道理でございます。
二つ目は「王手が掛かっても絶対詰まない形」です。
ん?何それ?と思いましたね?
例えばこんな形です。

後手の持駒がエグイです。
これ詰まないの??と思ったあなた。私と同じです。でも詰まないんです。
△7七銀には▲同桂
△7九銀▲同金△5八飛には▲7八銀。
あら不思議。詰まないじゃああーりませんか。
大平先生曰く、この「王手が掛かっても絶対詰まない形」というのは結構あるそうです。
さて、絶対詰まない形の3つ目は「条件次第で詰まない形」です。
これは分かりやすいですね。例えば

これは「横ゼット」。

これは「斜めゼット」です。
なるほど、学びました。
で、この本のいいところは、こういう感じで極意を解説された後、すぐに例題で応用ができるところです。
この「極意2」の例題はこんな問題です。

現状△3九龍からの詰めろを掛けられてるんですが、ここから次の一手でゼットを作ることができます!!どうしたらいいでしょうか??
ちなみに上部が手厚ければ▲1六歩も正解になるんですが、今回は無理です。
正解は焦点への犠打▲4九香!です。

まじ!?そんな手が!?
確かに△同歩成や△同とは次に王手が掛かりません。
△同龍には▲同銀△同歩成(下図)でやはり次に王手がありません。

これでゼットができました。あとは相手に必至を掛ければ勝ちです。
書籍にはこう書いてあります。
「自玉がゼットで敵玉が必至=勝利」という方程式が現代将棋では勝利への最短ルートとされていて、玉を詰ますのと同じ価値がある。
なるほど。勉強になりました。大平先生、ありがとうございます。
今回は紹介しませんでしたが、例題はもう一つあります。
また、これに続く極意3では「絶対に詰まない形」のもう一つ別のパターンが紹介されています。
気になる方は書籍を購入していただければ。
本書には序盤の極意、中盤の極意、終盤の極意というような感じでそれぞれの場面での勝つためのコツが書かれています。
早指しの特効薬としてはもちろんですが、広く棋力アップに役立つ内容だと思いますので、ぜひ手にとっていただければ幸いです。
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