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新刊案内「穴熊名局集」 ~大山十五世名人の振り穴~


皆さんこんにちは。GW最終日にスター・ウォーズ展を見にいった藤原です。



今日は長らく続きました穴熊書籍の大トリ?を飾る「穴熊名局集」を紹介します。
この本は古今の振り飛車穴熊の名局をなんと100局、解説付きで紹介している本となっております。

巻頭ページでは「穴熊の名棋士」と題して、穴熊を武器に戦った棋士のインタビューが掲載されています。
トップバッターは「穴熊党総裁」こと大内延介九段




振り飛車穴熊を指し始めた理由から大内流穴熊の強さについて語っています。このほかにも西村一義九段福崎文吾九段広瀬章人八段と振り穴を代表する棋士の方々がインタビューに応えていますので、ぜひご覧いただければと思います。


第2部からは棋譜解説編。
タイトル戦はもちろん、それ以外のトーナメント戦やリーグ戦など普段ではなかなか見ることのできない選りすぐりの名局が紹介されています。

今回はその中から大山康晴十五世名人対中原誠八段の十段戦を紹介。



大山十五世名人から見て1勝3敗と苦しい形で迎えた本局は四間飛車穴熊に。
手詰まり模様から中原八段が仕掛けたのが下の局面。





飛車先を突破して先手好調のようですが、次の大山名人が指した手が中原八段もうっかりしたという手で見事に仕掛けをとがめました。大山名人のその一手とは?








正解は△3二角!




ここで△2二歩と普通に受けるのは▲3四飛△3三歩▲2四飛で居飛車良し。△3二角が攻防兼備の自陣角で、桂取りを受けるだけでなく遠く7六の地点にも利かせています。実戦も△3二角以下、▲2三歩△3三角▲3四飛△7五歩▲同歩△7六歩と狙いが実現して後手好調な運び。この後も大山流の受けの好手や手堅い指し回しが見られ、大山名人の快勝となりました。


中原八段相手にここまで自由自在に指せるのはさすが大山名人といったところでしょうか。この本では大山先生をはじめとして棋界を代表するトップ棋士の名局が掲載されています。なかにはめったに振り飛車を指さない棋士の振り穴も見ることができますので、ぜひ目を通していただければと思います。発売は6月頃を予定しています。お楽しみに。
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