【第2弾】新刊案内「角換わり腰掛け銀最前線 ~いま、プロが注目する三つの指し方~」豊島新手△2四銀ってなぁに?|将棋情報局

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【第2弾】新刊案内「角換わり腰掛け銀最前線 ~いま、プロが注目する三つの指し方~」豊島新手△2四銀ってなぁに?

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 皆さんこんにちは。
アジフライには当然醤油派の編集部島田です。

先週、日浦先生の新刊「角換わり腰掛け銀最前線 ~いま、プロが注目する三つの指し方~」を告知させていただきましたところ、大変多くの反響をいただきました。ありがとうございました。

皆さんの角換わりの最前線を知りたい!という熱い思いが伝わって参りました。

と、いうわけで本日も引き続きこの日浦先生の本を紹介することにいたします。




さて、前回も述べさせていただきましたように、本書で取り上げている三つの指し方とは

(1)先後同型
(2)豊島新手△2四銀
(3)反撃の▲6四角


のことです(復習終わり)。

前回は(1)先後同型を紹介しましたので、今回は(2)豊島新手△2四銀についていきたいと思います。


さて、まず「豊島新手ってなに?」ってことなんですが、これです。




ひと目みて「まじかよっ」と思う手ですよね。
だって今まさに▲4五歩と4筋から攻めかかろうとしているのに△2四銀ですよ。
完全なそっぽです。

書籍の中で日浦先生もこう言ってます。

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△2四銀は部分的には矢倉戦でよく見掛ける筋である。ただ、それはスズメ刺しなどで端攻めを狙った場合か、あるいは▲4六銀から▲3七桂の形で3筋からの攻めを狙った場合である。
ところが本局では先手が▲4八飛型で4筋から攻めようとしているときに△2四銀と上がるのは攻められる筋から逆に動いているわけで、それがこの手に驚いた理由だ。
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しかり。

この手の前に先手は5八の金を6八に寄ったんですが、この手では▲2五桂△2四銀▲2八角(下図)と仕掛ける手が一時期多く指されてそうです。



確かに見たことあります。
でもこの手ではどうも先手がうまくいかないようで、その代わりに有効な手待ちとして出てきたのが▲6八金右なんだそうな。



金を玉のほうにくっつけるので自然な手ですよね。▲6七金右より堅い感じがします。

そこで豊島先生はわずか3分の考慮で△2四銀!かっこいいです。

△2四銀以下、▲4五歩△同歩▲同銀と進みます。4筋が薄くなったのでそこを攻める、これまた自然です。



しかしここで△5九角!が狙いの一着。



この△5九角があるから豊島新手は成立するんだと、日浦先生が言ってました。
▲4七飛は△4六歩なので▲3八飛の一手。そこで△4五銀▲同桂△4四銀(下図)と受けておくのが一連の構想。



この局面を眺めてみると、次に桂取りと△2六角成が残っていて、△2四銀が▲4五桂をあらかじめかわしているような格好になってます。

ちなみにここで▲4八銀と角を殺すのは△6八角成▲同金△4五銀の2枚換えで後手有利です。

ここからプロの試行錯誤が始まります。

図の△4四銀以下、▲2五歩△同銀▲4六角としたのが丸山先生、▲6五歩としたのが羽生先生、▲2五歩△同銀▲6五歩としたのが広瀬先生、▲4六歩としたのが佐藤天先生・・・。

と、いったように指されてまして、本書ではその辺の違いと試行錯誤の様子が日浦先生の分かりやすいタッチで描かれております。面白いです。96へぇーです。

豊島新手△2四銀については、「この手がここまで流行るとは思わなかった」と日浦先生が言っていました。それだけ意外性があり、かつ優秀だということですね。

と、いうわけで以上で第2章の豊島新手△2四銀の紹介を終わります。皆さんになんとなく伝わってくれれば本望です。

せっかくここまで来たので、第3章の反撃の▲6四角についてもご紹介できればと考えております。

本書の発売は11月13日です。
ご期待ください。

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