新刊案内「速効!振り飛車の絶対手筋105」~全振り飛車に共通する使える手筋たち~|将棋情報局

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新刊案内「速効!振り飛車の絶対手筋105」~全振り飛車に共通する使える手筋たち~

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皆さんこんにちは。
対頂角がなぜ等しいか、思い出せない編集部の島田です。


本日は久しぶりにまともに新刊案内いきます。
最近どうも新刊案内が遅れ気味でいけません。反省。

さて、今日ご紹介しますのは12月15日発売の杉本昌隆先生の新刊「速効!振り飛車の絶対手筋105」です。

穴熊の絶対手筋相振りの絶対手筋に続く、シリーズ第3弾でございます。

杉本先生の原稿を見て何より驚いたのは「振り飛車の手筋」という広大なテーマがいい感じに整理されて、まとまっていたことです。しかも紹介されている手筋は「これ大事だよねー」っといいたくなる頻出手筋と、知らなかったけど「これ使えるわー」というものばかり。ばねばかり。さすが杉本先生。安心ニジュウマルです。

と、いうわけで今日は本書の一部を紹介します。
まず、この本はまえがきが素晴らしいので、読んでください。

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まえがき
 振り飛車はいつの時代もアマチュアの方に人気の戦法です。駒組みが簡単で玉が堅く、終盤の寄せ合いが面白い…まさに将棋の醍醐味といえるでしょう。相手も飛車を振る「相振り」を別にすれば、ほぼ絶対に組めるのも振り飛車の魅力です。
 四間・三間・中飛車など、飛車を振る位置で分類されていた昔に加え、現在は「角筋を止めるか否か」が大きな分岐点。▲6六歩から普通に飛車を振る形を「ノーマル振り飛車」とすれば、現在多いのは「角交換型振り飛車」。最近は下火になったとはいえ、藤井システムもあります。振り飛車穴熊も見逃せません。最近の振り飛車党は指す戦法に悩むのではないでしょうか。
 振り飛車の入口に立ったばかりの方の悩みは、左辺のさばき方。これはほぼ共通です。それも考えてみればもっともで、将棋で初めに覚えるとされる「棒銀」や「頭金」は数(足し算)の攻め。自分の攻めたい場所に1枚でも多く駒を集中させ、敵陣を突破する。これは基本とも言えます。一方、振り飛車は、むしろこの数の攻めを受ける側。振り飛車が難しいと感じるのはここがうまくいかないからでしょう。
 よく、左辺から攻め込まれて、自陣ばかり見ている振り飛車党の方を見ます。せっかく交換した歩を七段目や八段目に打って受ける手を考える…これではもったいないです。1対2で負けている左辺を2対2にするのではなく、逆に0対2にしたら?と考えてみる。そして減らした駒で相手陣の隙間を突く。これが振り飛車のさばきです。押さえ込まれそうなときほど目線を相手陣に向けましょう。左辺を破られても少々の駒損をしても、相手より自玉が堅くて飛車がさばけている。これを意識すれば大まかな指針が見えてくるはずです。
 本書では、振り飛車全般に共通する手筋を解説しています。級位者の方はもちろんですが、有段者以上の方にも参考になる手筋を散りばめています。初めに飛車を振る位置、玉の囲いも関係ありません。さばきを狙う「振り飛車感覚」はいつ、どんな場合でも同じ。 本書でいろいろな手筋を覚えれば、いつの間にか「振り飛車のスペシャリスト」になっていることでしょう。
 振り飛車と居飛車は表裏一体。相手を知ることは勝利の近道なので、本書はもちろん居飛車党の方でも参考になるはずです。本書が振り飛車党・居飛車党にかかわらず、将棋ファンの読者の皆さまの棋力向上に役立てば幸いです。
                       平成27年12月 杉本昌隆

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「1対2」を「2対2」にするのではなく、逆に「0対2」にするのが、振り飛車。

これ至言じゃね?と思ったのは私だけではないでしょう。

前書きを読んで内容が読みたくなったところで、早速中身をご紹介。

この本はタイトルの通り、手筋を105個紹介するものなんですが、その前に序章として、「振り飛車対居飛車の考え方」というミニ講座がついてます。こんな感じです。


なんという親切設計!

で、このあとに例題+解説で手筋を紹介していきます。

今日はその105の手筋の中から3つほど紹介しようと思います。きっとためになるはずです。

では早速1問目。

これは105の手筋の最初の1個として紹介されているものです。あまりにも有名な手筋ですね。振り飛車党の皆さんなら0.03秒くらいでしょうか。

そうです。正解は▲7八飛!!です。

歩のぶつかったところに飛車を回れ」は振り飛車の基本ですよね。


さて、勢いに乗って第2問。

アリそうな局面ですが、
ん?何これどうすんの?ナニコレ、パリコレ。

と、みなさん思いましたね?
安心してください。私も思いました。

とりあえず8九の桂取りなんですが、受からないんですよ。

「手筋の神様、私に手筋を与え給え!!」

と、言いながら答えを見る私。

正解は▲6八金!!

 

・・・?ん?▲6八金?

桂取られますけど?

しかしかかし!!そこで▲7八銀があるじゃないですか!!


あちょー!!
以下、△7九龍▲6九金で龍が詰んでます!

いやー、これは知らなかった。
参考になりました。

それでは、最後にもう一問いってみましょう。

ジャジャン。


むっ!またもやどうしていいか分からない問題。

銀取りだけど、逃げると桂取られちゃいます。

さっきの▲6八金の手筋も使えないし。。。

と、いうわけでここでどうすればいいか、分かった方はsoft@mynavi.jpまでご連絡ください。

正解だった方には私が「振り飛車手筋初段」として、心の中で褒め称えます。


こんな感じで、この本には振り飛車の使える手筋が詰まっております。
幅広い棋力の方に自信を持ってオススメできる一冊です。

発売は12月15日。皆さん、ご期待ください。

 

それではみなさん、今週もよい週末将棋ライフを!

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