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新刊案内「相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて」 ~塚田スペシャルを知っていますか?~

こんにちは。
最近久しぶりに英語の受動態を学んだ編集部の島田です。
be動詞+過去分詞です。

さて、今日も元気に新刊案内させていただきます。
本日ご紹介致しまするは1月23日発売の塚田先生の新刊「相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて」です。



その名の通り、相掛かり戦法の「塚田スペシャル」を解説した本です。

で、まず皆さんにお聞きしたいのは「塚田スペシャルって知ってますか?」ということです。なんとなく相掛かりの激しい戦法で、塚田先生が若い頃に得意としたやつ、ということは知っていても、具体的な手順まで知っている方は少ないのではないでしょうか?

私の見立てではこのブログを見ている方でも半々くらいなんじゃないかと。

と、いうことでまずは塚田スペシャルって何?っていう話ですが、これです。



初手からの指し手を示しますと、以下の通りです。
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩
▲7六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲2四歩


ポイントを列挙すると
(1)相掛かりで飛車先の歩を交換して▲2六飛と引く
(2)1筋を突く
(3)▲3八銀と上がる(囲いはこの一手のみ!)
(4)角道を開ける
(5)▲2四歩と合わせる


たったこれだけのことなのですが、これが非常に優秀、かつ恐ろしい破壊力を発揮します。

ちなみにみなさんなら上の図から△2四同歩▲同飛(下図=基本図)の局面でどう指しますか?




ええ。普通は△6三銀ですよね?
私もそう思います。

△2三歩は▲6四飛で歩を取られちゃいますからね。

しかしかかし!△6三銀は疑問手ですでに先手優勢です!

具体的には△6三銀に▲1五歩!△同歩▲1四歩とします。




ん?△2三歩~△1四香ですぐ取られますけど?
と思いましたね??

かかし!△2三歩には▲2五飛!と引いて




△1四香に▲2四歩△同歩▲同飛!



あちょー!!

これで次の香取りが受かりません。


なるほど、じゃー△1四香と歩を取らずにじっと△8二飛と引いておくか、となるかもしれません。




以下、▲1五飛△3四歩▲8七歩△1二歩と進みます。



1筋を詰めて先手がかなり得をしました。

ここでどうするかというと、一転して▲6八玉!△4二玉▲1六飛とおだやかな駒組みが始まります。

塚田スペシャルは相手が激しくきたら大乱戦になる変化もあり、もちろんそれは大歓迎なんですが、このように若干の得をして、それに満足しておもむろに駒組みに戻るパターンも多いです。

この辺が変幻自在な感じがして面白いところ。
本書ではこの▲1六飛以降の指し方ももちろん解説されています。

また、本ブログでは基本図から△6三銀を紹介しましたが、他にも△3四歩や△8二飛。さらには基本図に至る途中(△8六歩のところ)で△3四歩とする変化も解説されており、それぞれ互角以上に戦えることが示されています。

強調したいのは、塚田先生のお人柄だと思うんですが、ものすごく分かりやすく書いてあるということです。普段相掛かりはほぼ指さない私でも完全に理解することができたので、誰にでも理解できると思います。

そしてそして、声を大にして伝えたいのは「塚田スペシャルは5種類ある!」ということです!!

今私が紹介したのは「塚田スペシャルパート1」の一部にすぎないのです!!(どーん)

その証拠に本書の目次を見てください。

第1章 塚田スペシャル1
第2章 塚田スペシャル2 ▲5八玉型
第3章 塚田スペシャル3 ×中原囲い
第4章 塚田スペシャル4 ▲2八飛型
第5章 塚田スペシャル5 ▲3六歩型
コラム 電王戦 ~あの日のことを思い出す~


どーですか!みなさん。

この塚田スペシャル1~5章はそのまま塚田先生が採用した順になっており、パート4と5は今まさに塚田先生が公式戦で採用している形だそうです。


各章を簡単に説明すると以下のようになります。

第1章 塚田スペシャル1
→塚田スペシャルの基本形。主な攻め筋はここに詰まっている


第2章 塚田スペシャル2 ▲5八玉型
→パート1の▲3八銀を▲5八玉に変えた形。銀の進出は遅れるものの玉が5七の地点を守っているので防御力は高い


第3章 塚田スペシャル3 ×中原囲い
→5種類の中で一番堅い。中原囲いに囲ってから塚田スペシャルを発動する。堅い玉が好きな方にオススメ


第4章 塚田スペシャル4 ▲2八飛型
→横歩取りの出だしで▲3四飛と取らずに▲2八飛と引く形。横歩取りのスタートでも塚田スペシャルは使える


第5章 塚田スペシャル5 ▲3六歩型
→5種類の中で一番激しい形。右桂を跳ねていくので攻め出したら最後、攻め切れるか受け切られるかのギリギリの戦いになる


以上です。第4章なんかは▲2六歩に△3四歩とされても使えるので汎用性が高そうです。

塚田先生と本書について話したときに、先生がおっしゃっていたのは、「初手▲2六歩と突く人がもっと増えてほしい」ということでした。

みんな、相掛かりやろうよ、楽しいよ、ということです。

実際、初手▲2六歩と突くと以下の4つの戦法を封じることができます。

(1)2手目△3二飛
(2)角交換四間飛車
(3)ゴキゲン中飛車
(4)一手損角換わり


なんというメリットでしょうか。
そう考えると、なんで今まで初手▲2六歩を突かなかったんだろうかと自問したくなります。
ま、答えは簡単で「相掛かりを知らないから」なんですけど。

私は本書をマスターして相掛かりが怖くなくなりましたから、これからは初手▲2六歩でいこうかと思っています。

今度のアンケートでは「初手に何を指しますか?」という項目を入れさせていただいて、集計してみるのもいいかもしれません。


と、いうわけで「塚田スペシャルのすべて」はもうすぐ発売です!
お見逃しなく。


それでは皆さん、今週もよい週末将棋ライフを!



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