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新刊案内「最強アマの即戦力戦法」~中川慧梧の独自研究、角換わり△6四角型~

みなさんこんにちは。
長期休暇をいただいてリフレッシュした編集部島田です。

別にどこも体は悪くありません。ただ休んだだけですのでご心配なく。

ここのところ新刊案内の更新が疎かになってしまい申し訳ございませんでした。
またバリバリとやっていきたいと思います。

さて、本日は先週発売されました中川慧梧さんの新刊「最強アマの即戦力戦法 ~スズメ刺しから丸山ワクチンまで~」を紹介したいと思います!





中川慧梧といえば、将棋ファンなら誰もが知るアマ強豪ですね。先日行われた第39期朝日アマ将棋名人戦でも優勝されてました。

高校生のときにタイトルを総なめにしてたので、将棋年鑑を作っているときには「また中川慧梧かよっ」とよく思っていた私。その中川さんに書籍について相談してみたところ、「私はプロではあまり指されないマイナー戦法を独自に研究しています」ということだったので、「これは面白そう!」ということで執筆を依頼した次第。

さて、本書のタイトルは「最強アマの即戦力戦法 ~スズメ刺しから丸山ワクチンまで~」となっておりますが、今日紹介するのは「スズメ刺し」でも「丸山ワクチン」でもありません!

角換わり△6四角型です(個人の嗜好)。

タイトルからは分からないと思いますが、スズメ刺しから丸山ワクチンまでの間にこの戦法があるんです。

角換わりの△6四角型ってなんやねん!という方は下図をご覧ください。





見てお分かりの通り、角換わりの後手番で△6五歩と突いて、空いた空間に△6四角と据えて戦う指し方です。これは村山聖九段が愛用した構えだそうです。

私、実はこの形が好きです。皆さんの中にも「俺も好き!」「私も好き!」「おいどんも好きでごわす!」という方がいるんじゃないでしょうか。

なにより△6五歩・△6四角の「ぴったり収まってる感」が気持ちいいです。

図は4六の歩取りなので先手は▲4八飛か▲4七金。本書にはどっちも書いてあるのですが、今日は▲4八飛とされたパターンを紹介したいと思います。

▲4八飛以下、後手は△7四歩~△7三桂(下図)と攻撃態勢を築きます。





これがこの戦法の骨子であり△6四角と連動した玉頭攻めを見ている」と本文に書いてあります。にゃるほど。

全部の駒がキレイに配置されていて、ますます美しいです。

ただ問題はここから具体的に仕掛けていく形が難しく、手詰まりになりやすいことです。確かに桂が跳ねたいところに自分の歩がいるのでさもありなんという気もします。この戦法がプロ間で廃れてしまったのもそれが理由だとか。

ここで先手は▲9八香(下図)と穴熊を目指すのが有力。後手から仕掛けがないのなら自分だけ好形にしてやろうという手で理にかなっています。





しかしかかし!!これに対しては中川慧梧流の仕掛けが炸裂するのでした。

図から△6三金として▲9九玉△7五歩▲同歩△同角▲7六歩△6四角▲8八金△7四金!▲7八金右。





△6三金から7筋の歩を切って△7四金が力強い手順。普通は▲7四歩△同金といやいや金を上がらされるものですが、自分から上がっていくのが中川男前流。

さらにここから△9五歩▲同歩△8六歩▲同銀△8五金!!▲同銀△同桂▲7四金△9七歩!!!





自ら金をぶつけるのが中川豪腕流。最後は角取りを無視して△9七歩で決まっているというからかっこいい。
四の角が先手の仕掛けを牽制しながら居るだけで攻撃陣をバックアップしているのがこの戦法です。どうですか?みなさんもやってみたくなったでしょう?


実は私、この作戦を採用してから将棋クエストで13連勝中と絶好調なんです。ありがとう!中川さん。この御恩は忘れません。この戦法、自分の棋風にあっていると勝手に思っています。

中川さんはアマチュアですが、対プロ成績は勝ち越しており、本書の内容もレベルは十分高いです。それに加えてアマチュアならではの「勝ちやすさ」という視点も加わっているのでいい感じに説得力がプラスされております。

スズメ刺し、丸山ワクチン、△6四角型角換わり、そして先手の▲4六角型角換わり。

これらの戦法に少しでも興味のある方はぜひ読んでいただければと思います。

本書で「最強アマの即戦力戦法」を体得してください。

それではみなさん、今週もよい週末将棋ライフを!!






 

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