新刊案内「早囲い必勝ガイド」 ~早囲いVS米長流急戦の基本~|将棋情報局

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新刊案内「早囲い必勝ガイド」 ~早囲いVS米長流急戦の基本~

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「疲れたろう、僕も疲れたんだ、なんだかとっても眠いんだ」の名セリフでお馴染みの編集部島田です。


今日も元気に新刊案内いきます。紹介しますのは、先週発売されたばかりの新刊、上村亘先生の「矢倉新時代の主流・早囲い必勝ガイド」です。





今や早囲いは先手番の矢倉としてなくてはならない戦法といえる」と本文中で上村先生も言っているとおり、矢倉の世界では▲4六銀・3七桂型は激減して早囲いが大流行してます。

かく言う私もこの早囲いが大好きでして、先手矢倉では必ず早囲いにします。
早く攻撃できるので(勝つときは)爽快に勝てるんですが、とがめられると悲しい負け方になります。そんな私にとっては本書は待ってましたの一冊でした。


まずは目次を見てください。





従来の形→対急戦矢倉→藤井流→その他という流れです。

「相早囲い」というのも気になるところですが、今日は私の好みで第2章の「急戦矢倉との戦い」を紹介したいと思います。

私自身、早囲いをやって何がつらいかって、急戦に来られることです。本文でも「急戦矢倉は早囲いの天敵」と書いてあります。具体的にはこんな形です。




この△6四歩が嫌な手で、ここを突かれるとしょんぼりします。早囲い党の方ならこの気持ち、分かってくれるはず。

ここで初志貫徹!とばかりに▲6八玉と上がると(詳しくは本書を読んでいただきたいと思いますが)全部先手が悪くなります。

よって先手はここで早囲いをあきらめて▲7八金とするよりありません。

以下、少し進んで下図に。





これを今日のブログの基本図、略してブロン図とします。

ブロン図から速攻を仕掛けてくるのもよくある嫌なパターン。
△4四銀▲2五歩△5五歩▲同歩△6五歩▲同歩△5五銀がその順でもうほんのり負けた気分。





ネット将棋なら「早く投了して次いこ」と思うところですが、本書の77ページにいいことが書いてありました。

なんと、後手のこの速攻は受け切ることができるらしいのです。

ここから▲5六歩と打ちまして△6六歩▲5七金△6五桂▲5五歩△5七桂成▲同銀△5五角▲4六歩△6七金に▲5六銀打!!




あちょー!!

わーい。綺麗に受かりました。

後手の速攻恐れるに足らず!!フハハハハ(曹操風)。


・・・ん?
でも、ブロン図から△4四銀ではなく、△8五歩▲2五歩△6三銀▲3七銀としてから△4四銀と出て来るパターンもある。この場合どうなるんでしょう??




むしろこっちの方が普通かもしれません。これでも同じように受かるんでしょうか・・・。
今度は銀が上がっている分、△6五桂跳ねから△6四銀の応援もありそうです。

しかしかかし!!
安心してください。本書に書いてある通り・・・


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・残念です。超人パワーが切れました。(キン肉マン世代にのみ伝わるやつ)

続きは書籍でご確認いただければ幸いです。

本書にはこの米長流急戦矢倉の他に、矢倉中飛車、棒角急戦の対策もしっかり書いてありますよ。早囲い好きはもちろん、これから早囲いを指してみようかなという方には必見の一冊です。


本書のメインのところは藤井流なので、機会があればここを紹介したいと思います。

今日の日はさようなら、またお会いしましょう!


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