2016.06.02
新刊案内「超攻撃矢倉 屋敷流二枚銀戦法」 ~こんなに攻めていいかしら?~
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こんにちは。
伊勢志摩からお届けしているG7の島田です。
今日はいつにも増して元気に新刊案内いきます。
ご紹介するのは屋敷伸之九段の「超攻撃矢倉 屋敷流二枚銀戦法」です!
△4五歩反発型の登場により矢倉戦法が戦国状態になっているのはみなさんご存じの通り。いろいろな手法が試されている中で一人だけ明らかに異彩を放っている棋士がいます。
そうです!屋敷九段です!!
普通将棋は「玉の守りは金銀3枚」といいます。そして現代は「玉の守りは金銀4枚」とまで言われます。
そんな現代将棋の潮流をあざ笑うかのように、そしてまるで将棋初心者のように二枚の銀を両方繰り出していって、矢倉を攻め倒してしまう。それでA級順位戦で勝ってしまう。そんなうまい話があっていいんでしょうか?
あるんです!!
それが屋敷流二枚銀戦法です!!
次の図を見てください。

これが屋敷流二枚銀戦法の基本図です。そう言われて私、愕然としました。
後手がまじめに(?)矢倉をやっているのに、先手は遊んでいるようにしか見えません。
飛車先の歩交換を許容する▲6六銀。囲いに参加する気がない▲4九金。そして何よりこのタイミングでの▲3五歩。
しかし、この段階ですでに屋敷流二枚銀が炸裂しているというから驚きです。
以下、△3五同歩▲同銀△4二角▲7九角となって、角銀を互いに手持ちにしてこんな感じになります。

ここで先手は▲2八飛と引くよりありません。角銀を手持ちにされていかにも何かされそうなんですが、金銀がいい感じに配置されていて意外に後手から手がありません。
そこで玉形でも整備するかと△3一玉。

一見普通の手に見えますが屋敷九段はこう言うでしょう。「お前はもう詰んでいる」と。
ここで▲6一角!!が狙いの一手!

ぼんやりしているように見えますが次に▲8三銀!で飛車を詰ます手を狙っています。
そこで並は形よく△5三銀ですが、そこで▲4三角成!!

あちょー!!
角成りであちょー!!
以下△4三同金▲2三飛成に△3三金が最強の防衛手段ですが、当然ここで竜を引く屋敷九段ではありません。▲2二銀!△同飛▲4一金!!

あちょー!!
本日2度目のあちょーー!!!
例えるならドラゴンスクリューからの四の字固め、あるいはコーナーポスト上段からのシャイニングウィザード(分かる人にだけ伝わればいいやつ)です。
こんなに一方的に攻め続けて勝てたら最高にサイコーですね。
本書にはこの屋敷流二枚銀のいろいろな攻め筋が出てくるのですが、この▲6一角は急所中の急所です。「角と銀を手持ちにして▲6一角と打つ」それがぁ~一番大事ぃ~、です。
実際に私が将棋クエストで試してみたところでは、玉が薄いので使いこなすのは難しいですが、スリルと勝った時の爽快感はハンパじゃないです。
たまには穴熊じゃなくて玉の薄い、危ない将棋を指したいという勇者気質の方に特にオススメです。
個人的には嬉野流をやるときと似た気持ちかな、と思います。
ここまで言っておいて何なんですが、実は本書にはこの屋敷流二枚銀だけが載っているわけではありません!!(えーっ?)
「棒銀からの二枚銀」もあるんです。こっちの基本図はもっとびっくりします。

どーですか、皆さん。せっかく棒銀が2六まで出て行ったのに、仕掛けたのは▲6六銀からの▲5五歩。
これはいったいどういうことでしょうか・・・。一見するとまったく棋理の分かっていない初心者の将棋のように見えます。
これで指せると思った屋敷九段は凄いです。
こんなんで将棋勝てるのかよ、と疑問に思った方は本書を読んでください。
「屋敷の危ない将棋の世界」がそこにあります。
主導権は取れますし、指していて面白い戦法なので、ぜひ本書でマスターしてスカッとした将棋を指していただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。
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伊勢志摩からお届けしているG7の島田です。
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△4五歩反発型の登場により矢倉戦法が戦国状態になっているのはみなさんご存じの通り。いろいろな手法が試されている中で一人だけ明らかに異彩を放っている棋士がいます。
そうです!屋敷九段です!!
普通将棋は「玉の守りは金銀3枚」といいます。そして現代は「玉の守りは金銀4枚」とまで言われます。
そんな現代将棋の潮流をあざ笑うかのように、そしてまるで将棋初心者のように二枚の銀を両方繰り出していって、矢倉を攻め倒してしまう。それでA級順位戦で勝ってしまう。そんなうまい話があっていいんでしょうか?
あるんです!!
それが屋敷流二枚銀戦法です!!
次の図を見てください。

これが屋敷流二枚銀戦法の基本図です。そう言われて私、愕然としました。
後手がまじめに(?)矢倉をやっているのに、先手は遊んでいるようにしか見えません。
飛車先の歩交換を許容する▲6六銀。囲いに参加する気がない▲4九金。そして何よりこのタイミングでの▲3五歩。
しかし、この段階ですでに屋敷流二枚銀が炸裂しているというから驚きです。
以下、△3五同歩▲同銀△4二角▲7九角となって、角銀を互いに手持ちにしてこんな感じになります。

ここで先手は▲2八飛と引くよりありません。角銀を手持ちにされていかにも何かされそうなんですが、金銀がいい感じに配置されていて意外に後手から手がありません。
そこで玉形でも整備するかと△3一玉。

一見普通の手に見えますが屋敷九段はこう言うでしょう。「お前はもう詰んでいる」と。
ここで▲6一角!!が狙いの一手!

ぼんやりしているように見えますが次に▲8三銀!で飛車を詰ます手を狙っています。
そこで並は形よく△5三銀ですが、そこで▲4三角成!!

あちょー!!
角成りであちょー!!
以下△4三同金▲2三飛成に△3三金が最強の防衛手段ですが、当然ここで竜を引く屋敷九段ではありません。▲2二銀!△同飛▲4一金!!

あちょー!!
本日2度目のあちょーー!!!
例えるならドラゴンスクリューからの四の字固め、あるいはコーナーポスト上段からのシャイニングウィザード(分かる人にだけ伝わればいいやつ)です。
こんなに一方的に攻め続けて勝てたら最高にサイコーですね。
本書にはこの屋敷流二枚銀のいろいろな攻め筋が出てくるのですが、この▲6一角は急所中の急所です。「角と銀を手持ちにして▲6一角と打つ」それがぁ~一番大事ぃ~、です。
実際に私が将棋クエストで試してみたところでは、玉が薄いので使いこなすのは難しいですが、スリルと勝った時の爽快感はハンパじゃないです。
たまには穴熊じゃなくて玉の薄い、危ない将棋を指したいという勇者気質の方に特にオススメです。
個人的には嬉野流をやるときと似た気持ちかな、と思います。
ここまで言っておいて何なんですが、実は本書にはこの屋敷流二枚銀だけが載っているわけではありません!!(えーっ?)
「棒銀からの二枚銀」もあるんです。こっちの基本図はもっとびっくりします。

どーですか、皆さん。せっかく棒銀が2六まで出て行ったのに、仕掛けたのは▲6六銀からの▲5五歩。
これはいったいどういうことでしょうか・・・。一見するとまったく棋理の分かっていない初心者の将棋のように見えます。
これで指せると思った屋敷九段は凄いです。
こんなんで将棋勝てるのかよ、と疑問に思った方は本書を読んでください。
「屋敷の危ない将棋の世界」がそこにあります。
主導権は取れますし、指していて面白い戦法なので、ぜひ本書でマスターしてスカッとした将棋を指していただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。
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