2016.09.15
新刊案内「ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法」~二枚銀からの▲4五桂の是非~
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
こんにちは。
邪馬台国は近畿地方派の編集部島田です。
今日も卑弥呼ばりの新刊案内いきます。紹介しますのは9月28日発売の杉本先生の新刊「振り飛車最前線 ゴキゲン中飛車VS超速▲4六銀戦法」です。
今年の将棋年鑑にも掲載しましたが、現在振り飛車で最も健闘しているのがゴキゲン中飛車です。そしてそのゴキゲン中飛車の天敵が超速、というのはみなさん異論のないところでしょう。
「超速▲3七銀戦法」が普通の言い方のような気がしますが杉本流は「超速▲4六銀戦法」です。ここポイント。赤線チェック。
銀を4六に進めて▲3五歩や▲4五銀を見せる。そのあと左銀も繰り出して速攻を仕掛けたり、穴熊に囲ったり。急戦も持久戦も自由自在な優秀な戦法、超速。私も愛用しております。
今日は本書の中から「第1章 超速▲4六銀急戦対△4四銀」を紹介したいと思います。なぜなら私がよく指す形だからです(自分本位)。
超速▲4六銀急戦ってなに?と言うと、こんな形です。
居飛車のほうは超速で急戦するとだいたいこうなる、という形です。
振り飛車のほうは美濃囲いじゃなくて、△7二金・6二銀の金美濃という囲いになっているのがポイント。プロの実戦ではほとんどこれなんだそうです(知らなかった)。
居飛車が▲4五桂~▲5三銀とカチ込んでいくパターンがありますが、そのとき金美濃にしておけば5三の地点に利いているので大丈夫とのこと。なるほど。
さて、図から▲4五桂と跳ねて、△4二角▲5五銀左△同銀▲同銀(下図)が居飛車の仕掛けのパターン。ええ、私もこうしてます。
ちなみに最後▲同銀じゃなくて▲同角と気持よく行きたいところですが、そうすると△同飛▲同銀△3七角!と飛車銀両取りに打たれて将棋が終わっちゃいますので要注意。
と、いうわけで▲5五同銀が正着。そこで△3三桂!がみんな知ってるいい手です。
▲同桂成は△同角が味よしなので、▲4六歩としますが、そこでの△6五銀!がまたいい手。
これで7六の歩をかすめ取って△6五銀と戻り、交換した桂を△7六桂と打つ展開。これで振り飛車勝ちです。もちろん、書籍にはもっとちゃんと手順が書いてありますのでぜひ熟読してください。
この△3三桂と△6五銀の2手を知っている人にはだいたい勝てません。つらいです。
・・・
・・・・・・ん?
ちょっと待ってくださいよ?
さっき▲5五同角と気持ちよく行くのは角取られて△3七角の飛車銀両取りが痛い、と紹介しましたが、それならその筋に備えて▲2九飛(下図)と引いてからこの筋を決行すればいいんでないの??
ここで例えば△6四歩なら今度こそ▲4五桂△4二角▲5五同銀左△同銀▲同角!といけます。
この展開は居飛車有利です。
本書によるとプロ間ではこの▲2九飛が居飛車の主流なんだとか(当然知らなかった)。
一見振り飛車困ったようですが、ご安心ください。
本書ではこの▲2九飛型の破り方こそメインで解説されてますから。▲2九飛に対していい手があるんですよ。それが・・・
・・・・・・ここから先は有料になります。ぜひ本書でお確かめください。
この本には本日紹介した二枚銀を繰り出す急戦だけでなく、居飛車穴熊にされた場合の指し方も詳しく解説されてます。さらに△4四銀型だけでなく△3二銀型も紹介してます。そして先手中飛車に対する後手の超速の対策まで書いてあります。
杉本先生の緻密な研究が存分に発揮された内容で、超速破りの決定版といえる一冊です。
買って損なし。むしろ得しかないです。
発売は28日(水)です。お見逃しなく。
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9月のアンケートはこちら
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今年の将棋年鑑にも掲載しましたが、現在振り飛車で最も健闘しているのがゴキゲン中飛車です。そしてそのゴキゲン中飛車の天敵が超速、というのはみなさん異論のないところでしょう。
「超速▲3七銀戦法」が普通の言い方のような気がしますが杉本流は「超速▲4六銀戦法」です。ここポイント。赤線チェック。
銀を4六に進めて▲3五歩や▲4五銀を見せる。そのあと左銀も繰り出して速攻を仕掛けたり、穴熊に囲ったり。急戦も持久戦も自由自在な優秀な戦法、超速。私も愛用しております。
今日は本書の中から「第1章 超速▲4六銀急戦対△4四銀」を紹介したいと思います。なぜなら私がよく指す形だからです(自分本位)。
超速▲4六銀急戦ってなに?と言うと、こんな形です。
居飛車のほうは超速で急戦するとだいたいこうなる、という形です。
振り飛車のほうは美濃囲いじゃなくて、△7二金・6二銀の金美濃という囲いになっているのがポイント。プロの実戦ではほとんどこれなんだそうです(知らなかった)。
居飛車が▲4五桂~▲5三銀とカチ込んでいくパターンがありますが、そのとき金美濃にしておけば5三の地点に利いているので大丈夫とのこと。なるほど。
さて、図から▲4五桂と跳ねて、△4二角▲5五銀左△同銀▲同銀(下図)が居飛車の仕掛けのパターン。ええ、私もこうしてます。
ちなみに最後▲同銀じゃなくて▲同角と気持よく行きたいところですが、そうすると△同飛▲同銀△3七角!と飛車銀両取りに打たれて将棋が終わっちゃいますので要注意。
と、いうわけで▲5五同銀が正着。そこで△3三桂!がみんな知ってるいい手です。
▲同桂成は△同角が味よしなので、▲4六歩としますが、そこでの△6五銀!がまたいい手。
これで7六の歩をかすめ取って△6五銀と戻り、交換した桂を△7六桂と打つ展開。これで振り飛車勝ちです。もちろん、書籍にはもっとちゃんと手順が書いてありますのでぜひ熟読してください。
この△3三桂と△6五銀の2手を知っている人にはだいたい勝てません。つらいです。
・・・
・・・・・・ん?
ちょっと待ってくださいよ?
さっき▲5五同角と気持ちよく行くのは角取られて△3七角の飛車銀両取りが痛い、と紹介しましたが、それならその筋に備えて▲2九飛(下図)と引いてからこの筋を決行すればいいんでないの??
ここで例えば△6四歩なら今度こそ▲4五桂△4二角▲5五同銀左△同銀▲同角!といけます。
この展開は居飛車有利です。
本書によるとプロ間ではこの▲2九飛が居飛車の主流なんだとか(当然知らなかった)。
一見振り飛車困ったようですが、ご安心ください。
本書ではこの▲2九飛型の破り方こそメインで解説されてますから。▲2九飛に対していい手があるんですよ。それが・・・
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この本には本日紹介した二枚銀を繰り出す急戦だけでなく、居飛車穴熊にされた場合の指し方も詳しく解説されてます。さらに△4四銀型だけでなく△3二銀型も紹介してます。そして先手中飛車に対する後手の超速の対策まで書いてあります。
杉本先生の緻密な研究が存分に発揮された内容で、超速破りの決定版といえる一冊です。
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