2017.02.06
新刊案内「これだけで勝てる三間飛車のコツ」 ~14ページに書いてあった三間飛車の基本~
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
こんにちは。家族が軒並み風邪で倒れていく中、体調一つ崩さないでいる自分が少し寂しくもある編集部の島田です。
突然ですがここで問題です。今月は何月間でしょうか?
このブログを読んでいる皆様なら答えられるでしょう。そうです。今月は「ノーマル三間飛車月間」です。
角道を止める三間飛車は愛好者が多いにも関わらず、プロ棋士で指す先生が少ないこともあって、あまり戦術書が出ない分野でもあります。
それがなんと!今月は2月23日に大平先生の「これだけで勝てる三間飛車のコツ」が発売され、
さらに2月28日は三間飛車のスペシャリスト中田功先生の三間飛車のバイブル「コーヤン流三間飛車の極意 急戦編・持久戦編」が発売(復刊)されるのです。
三間飛車党なら2冊とも必買でしょう。
今日はこの2冊のうち、先に発売される大平先生の「これだけで勝てる三間飛車のコツ」の方を紹介したいと思います。
将棋の各戦法において、これだけ知っておけばOKという知識を大平先生が分かりやすく解説する「これだけで勝てるシリーズ」。四間飛車、ゴキゲン中飛車ときて、第3弾は三間飛車です。
今回も三間飛車の基本がバファリンなみに優しく丁寧に解説されてます。
目次はこんな感じです。
三間飛車を指す上での基本的な考え方となる「三つのコツ」から始まり、「急戦対策」→「居飛車穴熊対策」→「左美濃対策」と進みます。これで一通りの定跡をマスターしたところで、「囲い別攻め筋」と「実戦で出やすい形」で知識を補強してフィニッシュ。
う~ん、相変わらずよくまとまった内容です。
大平先生の本は全部そうですが、いろいろな指し方がある中でそれをただ並べて紹介するのではなく、これがオススメ!という形で一つ選んで提示してくれているので、本筋を無理なく覚えられるようになっています。
この中で、私的に「なるほどー」と思ったのは、14ページ(かなり序盤)に書いてあった三間飛車のコツ2「左銀は5筋から右へ使う意識を持つ」です。
次の図を見てください。
△7三桂と跳ねられて次に△6五桂を狙っているわけですが、ここでみなさんならどうしますか?
形よく▲6六銀と指したくなるかもしれませんが、それではいけません!(と、書いてあります)。あとで▲5五歩△同歩▲同銀と仕掛けたときに△6五桂と跳ねられちゃいます。ここは▲6八飛が大平先生のオススメ。左銀はあくまで「右へ使う」のです。
では、「左銀を右へ使う」とはどういう風に使うのでしょうか?次の図を見てください。
居飛車が4枚穴熊を目指して△4四銀と上がったところです。居飛車党の私もこう指すことが多いんですが、ここで三間飛車党なら音速で指さなくてはいけない手があります。
そうです。▲4五歩!!です。△同銀は▲3七桂なので、△3三銀引ですが、そこで▲4六銀とします。
左銀を右に使って、伸び伸びとした好形になりました。これがかの有名な「真部流の図」。
ここから相手の8筋からの攻めをいなして、5筋から攻めていくのが理想的な展開です。
大平先生いわく、「大げさに言えば、三間飛車はこの形になれば悔いなしといえるでしょう」とのこと。それほどの好形なんですね。
と、人ごとのように言ってますが、私はこの真部流に組まれて一度も勝ったことがありません。
だいたいノーマル三間飛車党の人は、その道を極めているので経験値が違います。
居飛車党は相居飛車も対振り飛車も一通り全部フォローしていなければいけませんが、ノーマル三間飛車党は「三間飛車VS居飛車穴熊」をひたすら研究している感じ(あくまで島田の印象)なので、勝てる道理がありません。
だから最近は三間飛車には急戦を仕掛けるようにしているんですが、急戦こそ三間飛車党の待ち構えるところ(四間飛車より一手先に受けている)なので、つらいです。
ちなみに本書には、急戦も居飛穴も、さらに左美濃まで対策が書いてあるので、全部マスターすれば立派な三間飛車使いになれると思います。私は今、この本が売れて三間飛車党が増えてしまうことを心底恐れています。
おっと!ここで現場の島田から朗報です!
今、マイナビブックスで本書を予約していただくと、なんと大平先生のサイン本がゲットできるとのこと!
著者のサイン本で勉強すれば棋力向上効果が1.5倍増という研究結果もあります(気持ちの問題です)から、これを逃す手はありません。
書籍を買おうと思っていた人も、買うかどうか迷っていた人も、今年もまた恵方がどこなのかわからずに恵方巻を食べてしまった人も、今すぐご予約を!
→予約ページはこちら!
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さらに2月28日は三間飛車のスペシャリスト中田功先生の三間飛車のバイブル「コーヤン流三間飛車の極意 急戦編・持久戦編」が発売(復刊)されるのです。
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目次はこんな感じです。
三間飛車を指す上での基本的な考え方となる「三つのコツ」から始まり、「急戦対策」→「居飛車穴熊対策」→「左美濃対策」と進みます。これで一通りの定跡をマスターしたところで、「囲い別攻め筋」と「実戦で出やすい形」で知識を補強してフィニッシュ。
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次の図を見てください。
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形よく▲6六銀と指したくなるかもしれませんが、それではいけません!(と、書いてあります)。あとで▲5五歩△同歩▲同銀と仕掛けたときに△6五桂と跳ねられちゃいます。ここは▲6八飛が大平先生のオススメ。左銀はあくまで「右へ使う」のです。
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そうです。▲4五歩!!です。△同銀は▲3七桂なので、△3三銀引ですが、そこで▲4六銀とします。
左銀を右に使って、伸び伸びとした好形になりました。これがかの有名な「真部流の図」。
ここから相手の8筋からの攻めをいなして、5筋から攻めていくのが理想的な展開です。
大平先生いわく、「大げさに言えば、三間飛車はこの形になれば悔いなしといえるでしょう」とのこと。それほどの好形なんですね。
と、人ごとのように言ってますが、私はこの真部流に組まれて一度も勝ったことがありません。
だいたいノーマル三間飛車党の人は、その道を極めているので経験値が違います。
居飛車党は相居飛車も対振り飛車も一通り全部フォローしていなければいけませんが、ノーマル三間飛車党は「三間飛車VS居飛車穴熊」をひたすら研究している感じ(あくまで島田の印象)なので、勝てる道理がありません。
だから最近は三間飛車には急戦を仕掛けるようにしているんですが、急戦こそ三間飛車党の待ち構えるところ(四間飛車より一手先に受けている)なので、つらいです。
ちなみに本書には、急戦も居飛穴も、さらに左美濃まで対策が書いてあるので、全部マスターすれば立派な三間飛車使いになれると思います。私は今、この本が売れて三間飛車党が増えてしまうことを心底恐れています。
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