2017.03.03
右玉戦法に決定版はいまだなし ~新刊「将棋・基本戦法まるわかり事典 居飛車編」より~
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こんにちは。少し白酒をめされた、赤いお顔の編集部島田です。
今日も元気に新刊案内いきます。紹介するのは3月27日発売予定の佐藤慎一先生の新刊「将棋・基本戦法まるわかり事典 居飛車編」です。
本書はタイトルの通り、1冊で居飛車の基本戦法が全部わかる内容になっております。
こんな方にオススメです。
◎将棋の戦法を覚えたいけど、何から読んでいいかわからない
◎居飛車にはどんな戦法があるのか知りたい
◎いくつかの戦法を知っているけど、もっと使える戦法を増やしたい
◎基本的な攻め方、受け方があいまいなので、きちんと勉強したい
◎プロの公式戦を観戦する上での基礎知識を身につけたい
目次はこんな感じになっております。
第1章~第4章で、いわゆる居飛車の4大戦法(=相掛かり、横歩取り、角換わり、矢倉)を解説し、その後、その他の戦型、最新の戦型と続きます。
佐藤慎一先生の「矢倉で勝つための7つの鉄則と16の心得」を読んでいただいた方はわかると思いますが、佐藤先生の解説のわかりやすさは半端ないです。
些末な変化を排して、ポイントをビシっと解説してくれるのは、先生の長年の子供スクールでの経験が成せるワザだと思います。
本書でも、居飛車の各戦法の急所をビシビシ解説してくれています。
これを読むと自分が居飛車戦法を制したような気分になります。
大学受験のために地理を一生懸命勉強したとき、世界征服したようになった、あの感覚と一緒です(誰にも伝わらないやつ)。
さて、そんな本書のうち、今日私が紹介するのはズバリ「右玉」です!(なんでやねん)
あえて4大戦法ではなく、「その他の戦型」からチョイスしてみました。個人的に面白かったのと、このブログの反応を見て皆さんの右玉への注目度を測るという密かな狙いがあります。
そもそも右玉って何?って話ですが、こんな戦法です。
角換わりで、ここから後手が右側に玉を囲います。
こんな感じになります。
右玉は先手の攻めを待ってカウンターを狙う戦法で、先手が仕掛けなければ千日手にします。
右玉側からは仕掛けないので、先手はひたすら自陣を好形にすることができます。
図以下、▲9八香△5二金▲9九玉△6二金▲8八金△5二金▲7八銀△6二金▲3七桂△5二金▲4七金△6二金▲5六歩△5二金で下図。
見ての通り、先手が穴熊にして右桂を跳ねて攻撃態勢を築く間に後手は△5二金~△6二金しか指していません!
・・・こんなことがあっていいんでしょうか?
いいんです!!それが右玉なんです!!
万全の体制を築いた先手はここから▲5五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲2四歩と猛攻を仕掛けます。
以下の手順は書籍でご確認いただくとして、問題はなんだかんだでたどり着いた下の結果図が難解な形勢であるということです。
先手は2筋を突破できそうですが、後手は角と歩を手持ちにして継ぎ歩攻撃。これだけでもう十分攻め合いになってます。個人的には攻めてる場所が違うので、先手を持って勝てる自信がまるでありません。
・・・げに恐ろしきは右玉戦法。
こんな戦法が将棋界に存在していいんでしょうか。佐藤先生は言っています。
いまだ右玉戦法攻略の決定版はないのだが、後手はひたすら一人千日手で完全受け身なことがつらいところ。忍耐力が必要とされるが有力な戦法であることは間違いないだろう。
・・・なるほど。私から忍耐力を取るとそのまま私が残るので難しそうです。でも考えてみると、この形を作って先手が攻めてくるまで△5二金~△6二金で待ってればいいんだから、ある意味ラクな戦法といえるのかもしれません。
実戦で一回も右玉にしたことがない私ですが、これを読んで、やってみようかしら、と思った次第です。
次回は本書の「最新の戦型」のところに載っていた先手▲2五歩早決めからの「超速早繰り銀」を紹介しようと思います。
それでは皆さん、今週も良い週末将棋ライフを!!
→「将棋・基本戦法まるわかり事典 居飛車編」のAmazon予約ページはこちら
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今日も元気に新刊案内いきます。紹介するのは3月27日発売予定の佐藤慎一先生の新刊「将棋・基本戦法まるわかり事典 居飛車編」です。
本書はタイトルの通り、1冊で居飛車の基本戦法が全部わかる内容になっております。
こんな方にオススメです。
◎将棋の戦法を覚えたいけど、何から読んでいいかわからない
◎居飛車にはどんな戦法があるのか知りたい
◎いくつかの戦法を知っているけど、もっと使える戦法を増やしたい
◎基本的な攻め方、受け方があいまいなので、きちんと勉強したい
◎プロの公式戦を観戦する上での基礎知識を身につけたい
目次はこんな感じになっております。
第1章~第4章で、いわゆる居飛車の4大戦法(=相掛かり、横歩取り、角換わり、矢倉)を解説し、その後、その他の戦型、最新の戦型と続きます。
佐藤慎一先生の「矢倉で勝つための7つの鉄則と16の心得」を読んでいただいた方はわかると思いますが、佐藤先生の解説のわかりやすさは半端ないです。
些末な変化を排して、ポイントをビシっと解説してくれるのは、先生の長年の子供スクールでの経験が成せるワザだと思います。
本書でも、居飛車の各戦法の急所をビシビシ解説してくれています。
これを読むと自分が居飛車戦法を制したような気分になります。
大学受験のために地理を一生懸命勉強したとき、世界征服したようになった、あの感覚と一緒です(誰にも伝わらないやつ)。
さて、そんな本書のうち、今日私が紹介するのはズバリ「右玉」です!(なんでやねん)
あえて4大戦法ではなく、「その他の戦型」からチョイスしてみました。個人的に面白かったのと、このブログの反応を見て皆さんの右玉への注目度を測るという密かな狙いがあります。
そもそも右玉って何?って話ですが、こんな戦法です。
角換わりで、ここから後手が右側に玉を囲います。
こんな感じになります。
右玉は先手の攻めを待ってカウンターを狙う戦法で、先手が仕掛けなければ千日手にします。
右玉側からは仕掛けないので、先手はひたすら自陣を好形にすることができます。
図以下、▲9八香△5二金▲9九玉△6二金▲8八金△5二金▲7八銀△6二金▲3七桂△5二金▲4七金△6二金▲5六歩△5二金で下図。
見ての通り、先手が穴熊にして右桂を跳ねて攻撃態勢を築く間に後手は△5二金~△6二金しか指していません!
・・・こんなことがあっていいんでしょうか?
いいんです!!それが右玉なんです!!
万全の体制を築いた先手はここから▲5五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲2四歩と猛攻を仕掛けます。
以下の手順は書籍でご確認いただくとして、問題はなんだかんだでたどり着いた下の結果図が難解な形勢であるということです。
先手は2筋を突破できそうですが、後手は角と歩を手持ちにして継ぎ歩攻撃。これだけでもう十分攻め合いになってます。個人的には攻めてる場所が違うので、先手を持って勝てる自信がまるでありません。
・・・げに恐ろしきは右玉戦法。
こんな戦法が将棋界に存在していいんでしょうか。佐藤先生は言っています。
いまだ右玉戦法攻略の決定版はないのだが、後手はひたすら一人千日手で完全受け身なことがつらいところ。忍耐力が必要とされるが有力な戦法であることは間違いないだろう。
・・・なるほど。私から忍耐力を取るとそのまま私が残るので難しそうです。でも考えてみると、この形を作って先手が攻めてくるまで△5二金~△6二金で待ってればいいんだから、ある意味ラクな戦法といえるのかもしれません。
実戦で一回も右玉にしたことがない私ですが、これを読んで、やってみようかしら、と思った次第です。
次回は本書の「最新の戦型」のところに載っていた先手▲2五歩早決めからの「超速早繰り銀」を紹介しようと思います。
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