2017.03.15
新刊案内「将棋・振り飛車破りの基本」 ~いまどきの角交換四間飛車対策~
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
こんにちは。やまーだてつとー!こと、編集部島田です。
今日も春眠を打破する新刊案内いきます。紹介するのは本日発売の畠山鎮先生の新刊「すぐに使えてすぐ勝てる!将棋・振り飛車破りの基本」です。
マイナビ出版の本はどれも難しくて、アマチュア同士ではそもそもその形にならない。という声を各都道府県で耳にします。高段者向けの最新戦術書もいいけれど、戦法の基本を幅広く紹介するような本もあるべき、という思いから生まれたのが本書です。
書いていただいたのは畠山鎮七段。いかにもちゃんと教えてくれる先生、という感じがいたします。畠山先生、ご執筆ありがとうございました!
さて、本書はその名の通り、振り飛車破りをテーマにしております。
もし、「自分は居飛車党で行こう!」と決めたら、四間飛車、三間飛車、中飛車、角交換四間飛車、それら全てに対して、少なくとも互角に渡り合える指し方を知らなければいけません。
そこで本書ではいくつかある振り飛車破りの中から、方針がわかりやすく、アマチュア的に勝ちやすい戦法をチョイスして、解説していただいています。
例えば、ノーマル四間飛車には居飛車穴熊・・・ではありません!居飛車穴熊は組むまでに時間がかかりますし、組み終わってから勝つまでも長いし、指し手の方針もたくさんありすぎて、とても覚えられません。
そこで本書では四間飛車には▲4五歩早仕掛けをオススメしています。
この形です。
一見歩をタダで捨てたように見えますが、△4五同歩と取ると▲3三角成△同桂と角交換して▲2四歩△同歩▲同飛(下図)と飛車先を突破して早くも先手優勢となります。
「角交換して飛車先突破」という至ってシンプルな方針ですが侮るなかれ、これが有力で、正直アマ四段くらいまで通用するんじゃないかと思っています。ましてや穴熊全盛の今、四間飛車側も急戦対策を忘れているので、少し勉強すれば強力な武器になるでしょう。
本書ではこんな感じで
(1)四間飛車には▲4五歩早仕掛け
(2)△3二銀型の四間飛車には▲3八飛
(3)三間飛車には4筋攻め
(4)中飛車には玉頭位取り
(5)角交換四間飛車には2筋保留の銀冠
というように、各振り飛車への対策がまとめられています。
私的に勉強になったのは(5)の角交換四間飛車には2筋保留の銀冠です。
具体的にはこの形。
これが現在優秀とされている対角交換四間飛車の形なんだそうです。
今まで私は▲2五歩を決めて一生懸命▲4六歩・4七銀型を作ってましたが、流行の形を見てみると、▲2五歩も決めず、▲4六歩もつかず、一目散に銀冠に囲ってます。
時代に取り残されている自分に愕然としたのは言うまでもありません。
「広い荒野にぽつんといるよで、涙が知らずにあふれてくるのさ」状態とはまさにこのことなりにけり。
△3三銀の形で▲2五歩を突いてしまうと、△2二飛~△2四歩の反撃を誘発するのであまりよくない、というのが現在のプロの見方のようです。
また、銀冠は矢倉より左の桂が使いやすいので、好まれているとのこと。
なるほど。勉強になる~。
この形に組むまでの注意点や、組んでからの具体的な手順も紹介したいところですが、それは書籍でご確認いただければ幸いです。
本書を読むと、「振り飛車なんでも来い!」という大きな気持ちになれます。
「悪魔・怪獣なんでもこーい、なんでもこーーーーい」状態です。
「○間飛車」にどうしていいかわからないんだよなー、というのが一つでもあるなら本書は必ず役に立つと思います。
本日発売、お近くの書店、ネットでお買い求めください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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書いていただいたのは畠山鎮七段。いかにもちゃんと教えてくれる先生、という感じがいたします。畠山先生、ご執筆ありがとうございました!
さて、本書はその名の通り、振り飛車破りをテーマにしております。
もし、「自分は居飛車党で行こう!」と決めたら、四間飛車、三間飛車、中飛車、角交換四間飛車、それら全てに対して、少なくとも互角に渡り合える指し方を知らなければいけません。
そこで本書ではいくつかある振り飛車破りの中から、方針がわかりやすく、アマチュア的に勝ちやすい戦法をチョイスして、解説していただいています。
例えば、ノーマル四間飛車には居飛車穴熊・・・ではありません!居飛車穴熊は組むまでに時間がかかりますし、組み終わってから勝つまでも長いし、指し手の方針もたくさんありすぎて、とても覚えられません。
そこで本書では四間飛車には▲4五歩早仕掛けをオススメしています。
この形です。
一見歩をタダで捨てたように見えますが、△4五同歩と取ると▲3三角成△同桂と角交換して▲2四歩△同歩▲同飛(下図)と飛車先を突破して早くも先手優勢となります。
「角交換して飛車先突破」という至ってシンプルな方針ですが侮るなかれ、これが有力で、正直アマ四段くらいまで通用するんじゃないかと思っています。ましてや穴熊全盛の今、四間飛車側も急戦対策を忘れているので、少し勉強すれば強力な武器になるでしょう。
本書ではこんな感じで
(1)四間飛車には▲4五歩早仕掛け
(2)△3二銀型の四間飛車には▲3八飛
(3)三間飛車には4筋攻め
(4)中飛車には玉頭位取り
(5)角交換四間飛車には2筋保留の銀冠
というように、各振り飛車への対策がまとめられています。
私的に勉強になったのは(5)の角交換四間飛車には2筋保留の銀冠です。
具体的にはこの形。
これが現在優秀とされている対角交換四間飛車の形なんだそうです。
今まで私は▲2五歩を決めて一生懸命▲4六歩・4七銀型を作ってましたが、流行の形を見てみると、▲2五歩も決めず、▲4六歩もつかず、一目散に銀冠に囲ってます。
時代に取り残されている自分に愕然としたのは言うまでもありません。
「広い荒野にぽつんといるよで、涙が知らずにあふれてくるのさ」状態とはまさにこのことなりにけり。
△3三銀の形で▲2五歩を突いてしまうと、△2二飛~△2四歩の反撃を誘発するのであまりよくない、というのが現在のプロの見方のようです。
また、銀冠は矢倉より左の桂が使いやすいので、好まれているとのこと。
なるほど。勉強になる~。
この形に組むまでの注意点や、組んでからの具体的な手順も紹介したいところですが、それは書籍でご確認いただければ幸いです。
本書を読むと、「振り飛車なんでも来い!」という大きな気持ちになれます。
「悪魔・怪獣なんでもこーい、なんでもこーーーーい」状態です。
「○間飛車」にどうしていいかわからないんだよなー、というのが一つでもあるなら本書は必ず役に立つと思います。
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