先駆け的存在  二冠 渡辺 明|将棋情報局

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先駆け的存在  二冠 渡辺 明

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 河口先生には観戦記や「対局日誌」等で幾度となく書いて頂いたが、最初に取り上げて下さったのは小学生の時だった。奨励会に入ってすぐに2級まで上がった私のことを中原先生に話したら、というくだりは本誌読者ならご存知の方も多いだろう。
他にも「対局日誌」から有名になったエピソードはいくつもあり、私もいつも楽しみにしていた。棋士同士だから遠慮なく書ける、という踏み込んだ内容が人気を博していたと思う。
私が棋士になってからはお会いすると声を掛けて下さるようになった。何年か前からお孫さんが家に来られるようで、「元気が良すぎて大変なんだよ。こっちは年寄りなんだから勘弁してくれよ、もう」と言われる時の笑顔が鮮明に浮かんでくる。
最後の会話となってしまったのは昨年12月の将棋会館だったと思う。2014年は上半期しかタイトル戦に出なかった私に「(タイトル戦で)見かけないけど、元気なのかね?」と苦笑されていた。まさかこれが最後になるとは思いもせず、あまりにも突然のことで驚いている。
先生は後輩からも慕われていて定期的に食事会なども開かれていたようだ。
「河口先生に観戦記を書いてもらえるように活躍したい」と思っていた若手棋士も多かったと聞く。
今日では将棋は好きだけど強くないから自分では指さないという「見る将棋ファン」という言葉があるが、そんな層を楽しませる先駆け的な存在が「対局日誌」で素晴らしい功績だと思う。
心よりご冥福をお祈り致します。 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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