【将棋ガールズSPECIAL②】 ~チャレンジマッチレポート 後編~|将棋情報局

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【将棋ガールズSPECIAL②】 ~チャレンジマッチレポート 後編~

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 ここでは青山学院大学将棋部に所属する現役女子大生、多々納光さんによるエッセイを掲載します。今回は前回に引き続きスペシャル版として、7月18日に行われ、多々納さんも出場した「第9期マイナビ女子オープンチャレンジマッチ」のレポートをお送りします。
 
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将棋ガールズ

マイナビチャレンジマッチ当日



7月18日の土曜日の朝、マイナビ女子オープンチャレンジマッチに参加するため、パレスサイドビルに行くと、マイナビ将棋担当の人たちが待っていてくれた。最近なぜか、社員でもないのに身内のような気がする(笑)。

控室に行くと、遠くからいらしたと思われる方々が待機している。里見香奈女流名人の妹の咲紀さんは島根県の出雲市からで、台風の影響もあって移動の時間がかかり、大変だったらしい。私よりも二つ年下なので今春高校は卒業したと思うけど、ちょっと前より背が高くなったみたい。

大阪や京都など関西からの人たちは、新幹線があるのでそれほど時間はかからないかもしれないが、今日の集合時間が午前九時なので、たぶん前日から東京に宿泊していたんじゃないかな。結婚して苗字が変わっている人もいらして、あ~そうなのね~という発見もあった。

いままでは自分と年齢層が違う方たちとは、あまりおしゃべりしたことはなかったので、今年はお友達になりたいな、話しかけても嫌がられないかな?とドキドキしていたけれど、マイナビ将棋情報局でこの連載をしているので、親しみを感じていただいているのか、話しやすかった(^o^)。

優しいお母さんのような畑中さんはアマ女流棋界では強豪でベテラン。息子さんとペアマッチに出場していたのを見たことがある。こんなに長く家族で将棋を楽しんでいらっしゃることがステキだな☆彡浅田夫人は、一昨年ここでお会いしたときはたしか、出産間近でお腹が大きかったと思うけど、すっかりスリムになっていた。ご主人もアマ強豪で将棋に理解があって、ママになっても将棋を楽しんで続けてらっしゃるんだろうな~。控室にご主人と赤ちゃんが応援に来ていた。とてもステキなことだと思う。(^-^)

トーナメントは5つの山に分かれていて、最初にくじ引きをして、山の中の位置が決まる。これはトーナメント形式ならすべての大会に言えることで、どこまで勝ち進めるかは運も大切。この大会は手厚くて、ツキがなく最初の当たりが悪くても、敗者復活戦というかたちで、別トーナメントから救ってもらえるシステムになっているので、実質は2敗失格と同じ。さて私の運はというと、いきなり1つ対局数の多い山を引いてしまった (^-^;)。


※多々納さんは第1ブロックの3番に入った

あららと思ったのもつかの間、初戦に敗れ、いきなり敗者復活トーナメント行き、そのあとも負けてあっさり敗退。ネット中継のため観戦に来ていた、幼なじみの高見泰地五段に、負けて恥ずかしいところを観られ、なぐさめられてしまった…(汗)。


※感想戦を見守る高見五段

泰地お兄ちゃん、感想戦に入って丁寧に教えてくれてありがとう(笑)!!というわけで今年も敗退し、午後はニコ生放送の聞き手に専念することに(^-^;)。解説の長岡裕也五段といっしょにトーナメントの続きを観戦した。


※対局後はニコ生に出演

チャレンジマッチからは11人の方々が本選への切符を勝ち取った。そのうち4人が女流プロ棋士で7人がアマチュア。その方たちにインタビューするというコーナーでは、皆さん対局場では見られないほっとした表情だった。長岡先生が本選の抽選をして、封筒の中から対戦棋士の顔写真が出てきたのにはびっくり、なごやかな笑い声が聞こえた。

ほんの短いインタビューの中だけの話だったが、山田久美女流四段と鹿野圭生女流二段のお話がとても爽快で驚いた。「何べんもやってるし、次の対局は関西でできますねえ。」「王手飛車かけたら負けるってジンクスありますやん?」という会話にツッコミできるほど、関西トークには慣れておらず、私にとっては、お二人の姉御のノリがとても新鮮だった。びしっと引き締まるトークにネタあり笑いありで、すごく楽しかった!こういうエンターテイメント的なサービス精神は見習って覚えたい。

私のマイナビのニコニコ生放送への出演は7月1日の「かりんと将棋を覚えよう」のイベントで読み上げのお手伝いをして以来のこと。長岡先生はとても気配りにあふれ優しくて、コメントの内容も解説も分かりやすく、今まではあまり存じ上げなかったが、いきなりファンになった。解説を聞きながら、対局を見ていると、逆転逆転のダイナミックな熱戦も多く、ドラマチックな対局もあって悲喜こもごもだった。

とにかく盛りだくさんの内容で、とても楽しい一日だった。8月1日の本選へと進んだみなさん、頑張ってくださいね(*^-^*)


※全勝で通過した5名


※1敗で通過した6名

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