【人気連載第12回!】将棋ガールズ ~大学将棋の近況~|将棋情報局

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【人気連載第12回!】将棋ガールズ ~大学将棋の近況~

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 ここでは青山学院大学将棋部に所属する現役女子大生、多々納光さんによるエッセイを掲載します。毎週金曜日更新予定です。 今回は第12回分を掲載します。
→これまでの話はこちら

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将棋ガールズ

大学将棋の近況


高校時代の話はこのへんにして、大学将棋の話をしてみたいと思う(^-^)。
全日本学生将棋連盟は大学将棋部の集まりで、全国を8地区に分けて、それぞれが団体戦や個人戦を開催している。各地区の優勝校は全国大会に駒を進めることになる。その中に、学生名人戦・富士通杯・学生王座戦・学生十傑戦・学生女流名人戦などがあって、年間スケジュールが回っている。

私たちが属しているのは関東大学将棋連盟で、将棋部がある大学が登録し、年会費を出し合って結成されており、各大学が会場を提供し合い、その年の幹事たちが運営を担ってくれている。幹事はたいてい東京大学将棋部、早稲田大学将棋部など強豪大学の将棋部から多く出され、この大きな組織のすべての運営を世話してくれている。でも今後は、幹事はいろいろな大学からも出していこうという動きもあるらしい。とにかく幹事スタッフのみなさんの尽力のおかげと常に感謝している m(_ _)m

春季と秋季の個人戦と団体戦のほかに、新人戦、女流戦、古豪新人戦、関東オール学生選手権など、季節によって行われる大会も適宜、運営開催されている。個人戦は将棋部に所属していなくても出場できるとのこと。団体リーグへの新規参入も、一番下のC2リーグから受け付けてくれるらしい。詳しくは関東大学将棋連盟のホームページでチェックできる☆(^-^)ゞ。


※大学リーグの様子

青山学院大学将棋部は、団体戦で現在B2リーグに所属している。プロ棋士の順位戦のように、昇級と降級があり、もちろんA級リーグには強豪校が集まっている。2014年秋季はA級リーグでは、東京大学、早稲田大学、日本大学、明治大学、一橋大学、中央大学、慶応義塾大学、東京理科大学が戦っていたが、慶応大と理科大が降級となった。その期にB1級で1位だった東京工業大学、2位だった横浜国立大学が2015年春季では昇級して、入れ替わった。

箱根駅伝のような大学名が並んでいて、将棋ファンでなくても駅伝のように応援してしまう。青山学院大学は、今年のお正月に箱根駅伝で優勝したため、とても盛り上がっていて愛校心も膨らんだ♪  競争の場へは、駅伝の旗を持って行って応援したいような気持ちになる。


※青学の駅伝タオル

私たち青学将棋部は直近の2015年春季もB2級リーグでスタートしたが、降級がないようにしたかった。先輩たちが卒業し、新レギュラー陣になったため、少し不安だった。でもそれは、他大学も同じだったようで、終わってみれば残留になった。A級の2位まで(東京大学と明治大学)は、来月9月4日~6日に行われる全国大会、富士通杯への出場権を獲得した。そして秋季は、横国・中央と入れ替わりで、慶応・法政がA級リーグへ昇級する。


※A級リーグ

勝負は7人の団体戦で4勝以上したチームのほうが勝ちになる。とにかく4人は勝たねばならない!だから、大将から7将までのオーダーは戦略として、とても重要。オーダー表には14人出場登録できるが、その順番で誰を出すのか変えることで、強い者同士を当てたり、勝負を避けたり、バリエーションをつけられる。ここは軍師の活躍どころ!!読みが当たれば、番狂わせで勝てたりするところが個人戦とは違った面白さがある(^^)


※団体戦会場控室

私は大学一年生の春から出場し、いま三年生なので、今年の春季団体戦が5期目だった。期が終わってB2リーグ残留というのはまずまずの戦績だと思うo(^-^)o。しかも、この大学将棋団体戦に、応援ではなく実際に出場して将棋を指している女子は、私たち青学将棋部だけだったんじゃないかな?過去にもほんの少ししかいない。強い女子大生がいても自分の大学がA級リーグにいると、なかなか出場できない(A級リーグはおそらくアマ四段~七段の選手たちの集まりなので、周りが強すぎて女子大生では男子学生に太刀打ちできないので)。そういう意味では私は青学でちょっとラッキーだったかも(笑)。

そうは言っても、B2リーグも強いので、私自身は8校あるB2リーグの1期7戦で勝ち越すのが目標。いまのところ、まあまあかな (^-^;)。休み番で応援している仲間たちが、偵察隊として対戦相手の棋譜をとり合っており、対策されたりもして、ますます勝負が厳しくなってきた。

2015年の秋季、次回の団体戦リーグには、私は残念ながら出場できないことが先日決まった。そして青学の大好きな仲間たち、将棋部員のみんなが頑張ってくれるのを遠くから応援することになる…。その理由についてはまた次回(*^^)


※OB会
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