2025.01.19
【将棋流行語大賞2024】「五等分の豊島」をおさえて第1位に輝いたのは?
将棋流行語大賞2024。ベスト10を発表します!
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2025年1月19日に駒テラス西参道にて「将棋流行語大賞2024」のベスト10が発表イベントが開催されました。
山本博志五段と吉池隆真四段によるトークもあり、和気あいあいとした楽しいイベントなりました。本記事ではイベントで発表された「将棋流行語大賞2024」ベスト10を紹介します。

第10位 引き角女子
ミス日本「海の日」に輝いた有馬佳奈さんが受賞の際のインタビューで趣味は将棋、得意戦法は「飯島流引き角戦法」と答えたことで将棋界に衝撃が走りました。
有馬さんは東京大学で宇宙工学を研究する才女で、ドローンの基板も作れる、ピーマン体操も踊れるということで、いろいろすごい方でした。
第10位 日本将棋連盟100周年
同率で第10位となったのは「日本将棋連盟100周年」。何しろ100年に一度しかないので、もっと上位にランクインしてもおかしくなかったワードです。各地で記念パーティーや記念イベントが行われましたし、東西の新会館もできあがり、次の100年に向けた新たなスタートの1年になりました。
第8位 30分で八冠
8位も同率で2つのワードが受賞しました。「30分で八冠」は詰将棋作家の若島正さんが、自らが作った詰将棋解答選手権2024の最終問題につけられたもの。詰将棋ではよく「10分で初段」などと棋力の目安を表記しますが、「30分で八冠」は最高難度を示すといえるでしょう。詰将棋解答選手権では一人の正解者も出ませんでしたが、後日挑戦した藤井聡太八冠(当時)が本当に約30分で解いたというから驚きです。
第8位 もぐら兄弟
服部慎一郎六段と冨田誠也五段による漫才コンビ「もぐら兄弟」も第8位にランクイン。Mー1に参加したことでも大きな話題になりました。普段のイベントでも漫才を披露しているそうなので、ぜひこれからも続けてほしいです。
イベントでは山本五段が「もぐら兄弟が8位なら銀沙飛燕は何位に入ってるんでしょうか?」と期待していました(笑)
第7位 S4
7位は女性セブンに「将棋のイケメン棋士4人」として取り上げられた「S4」。中村太地八段、都成竜馬七段、斎藤明日斗六段、徳田拳士四段という誰もが認めるカッコいい棋士4人。まさか棋士が女性週刊誌にこのような形で取り上げられる日が来るとは思いませんでした。
イベントでは吉池四段が山本五段に水を向けられて「自分も真ん中にちょこんと入りたい」と言っていました。
第6位 持将棋定跡
急に真面目な将棋用語が出てきました。棋王戦で伊藤匠七段(当時)が藤井聡太棋王相手に見せた角換わりで持将棋に持ち込むという斬新な指し方です。後手が千日手を狙うことはあっても、持将棋を狙うというのはこれまでにない手法でした。
AIが採用している27点法とプロの公式戦で採用されている24点法のギャップを突いたことも話題になりました。
第5位 子育てしながら8四歩
山本五段が広瀬章人九段のすごさを伝えるのに使った表現。後手番で2手目に△8四歩と突くのは相手の研究をすべて受けて立つ姿勢なので、相当な準備が必要になります。広瀬九段は子育てしながらその姿勢を貫いているのですごい、ということです。
これは山本五段の言葉として知られていますが、イベントでは渡辺明九段がオリジナルだということが明かされました。
吉池四段は「我々は子育てしてないのに△3四歩」と言って笑いを誘っていました。
とはいえ、山本五段曰く、2手目△8四歩がAIの最善を追求するのに対し、2手目△3四歩は評価値は落ちるものの、自分の好きな形に持ち込めるメリットがあるとのことでした。△8四歩が真理を追求するのに対して、△3四歩はオリジナリティで勝負する。
つまり、2手目はその人の将棋に対する姿勢を表しているという話で、これにはなるほどと思いました。
第4位 たまたま観光に来ていた糸谷八段
兄弟弟子の絆を示すワードが第4位にランクイン。山崎隆之八段が挑戦者となった今期棋聖戦のすべての対局場に弟弟子である糸谷八段が現れて話題になりました。応援ではなく、たまたま観光に来ていただけというのが奥ゆかしくていいですね。
第3位 ミニしま先生
さぁ、ここからいよいよベスト3の発表です。第3位は『マンガでわかる 子ども・初級者のための1手詰』で描かれた「ミニしま先生」が選ばれました。
バスケットボールが直撃して5つに分裂してしまった豊島将之九段。詰将棋を解くことで5人の小さな豊島九段(=ミニしま先生)を集めていくという奇想天外なストーリーが話題になりました。この設定を「面白いですね」と認めてくださった豊島先生にも感謝です。
そして、第2位につながっていきます。
第2位 五等分の豊島
まさかの2連続豊島先生!先ほど説明した状況を「五等分の花嫁」になぞらえて「五等分の豊島」と表現したものです。特にXで大きな話題になりました。
YouTubeの収録で一緒になったという山本五段が豊島九段について、「マイナスイオンをまとっている」「涼やかな風が吹いている」と表現されていました。まさか2位、3位を豊島先生が占めるとは、改めてその人気の高さを見せつける結果になりました。
しかし、2位と3位の票を足しても、次の第1位の得票数には及ばなかったのです。
さぁ、「将棋流行語大賞2024」第1位に輝いたのは何でしょうか?
ついに発表です。
ドコドコドコドコドコドコドコドコ・・・・・!!
ドドン!!
第1位 きのーねー
見事グランプリを手にしたのは「きのーねー」でした!!
東京の新会館と同時にオープンした将棋カフェ「棋の音」。棋の音に昨日行ったことを報告する枕詞が「きのーねー」です。名付け親である佐藤康光九段が積極的にXで使っており、棋の音に行くことと「きのーねー」の報告がセットになっています。
この言葉を使いたいがために、棋の音に行っても当日にはポストせずに敢えて次の日まで寝かせておく、というムーブが定跡となりました。
のんびりした感じで癒されるワード。SNSで使いたくなる言葉なので、1位に輝いたのも納得です。
以上、「将棋流行語大賞2024」のベスト10でした。皆さんの推しワードは入っていましたでしょうか?
ちなみに
山本五段は最後まで「銀沙飛燕」が入ってこないことを嘆いておりました(笑)

山本五段は「もぐら兄弟」、吉池四段の手には「S4」のボード 限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
山本博志五段と吉池隆真四段によるトークもあり、和気あいあいとした楽しいイベントなりました。本記事ではイベントで発表された「将棋流行語大賞2024」ベスト10を紹介します。

第10位 引き角女子
ミス日本「海の日」に輝いた有馬佳奈さんが受賞の際のインタビューで趣味は将棋、得意戦法は「飯島流引き角戦法」と答えたことで将棋界に衝撃が走りました。
有馬さんは東京大学で宇宙工学を研究する才女で、ドローンの基板も作れる、ピーマン体操も踊れるということで、いろいろすごい方でした。
第10位 日本将棋連盟100周年
同率で第10位となったのは「日本将棋連盟100周年」。何しろ100年に一度しかないので、もっと上位にランクインしてもおかしくなかったワードです。各地で記念パーティーや記念イベントが行われましたし、東西の新会館もできあがり、次の100年に向けた新たなスタートの1年になりました。
第8位 30分で八冠
8位も同率で2つのワードが受賞しました。「30分で八冠」は詰将棋作家の若島正さんが、自らが作った詰将棋解答選手権2024の最終問題につけられたもの。詰将棋ではよく「10分で初段」などと棋力の目安を表記しますが、「30分で八冠」は最高難度を示すといえるでしょう。詰将棋解答選手権では一人の正解者も出ませんでしたが、後日挑戦した藤井聡太八冠(当時)が本当に約30分で解いたというから驚きです。
第8位 もぐら兄弟
服部慎一郎六段と冨田誠也五段による漫才コンビ「もぐら兄弟」も第8位にランクイン。Mー1に参加したことでも大きな話題になりました。普段のイベントでも漫才を披露しているそうなので、ぜひこれからも続けてほしいです。
イベントでは山本五段が「もぐら兄弟が8位なら銀沙飛燕は何位に入ってるんでしょうか?」と期待していました(笑)
第7位 S4
7位は女性セブンに「将棋のイケメン棋士4人」として取り上げられた「S4」。中村太地八段、都成竜馬七段、斎藤明日斗六段、徳田拳士四段という誰もが認めるカッコいい棋士4人。まさか棋士が女性週刊誌にこのような形で取り上げられる日が来るとは思いませんでした。
イベントでは吉池四段が山本五段に水を向けられて「自分も真ん中にちょこんと入りたい」と言っていました。
第6位 持将棋定跡
急に真面目な将棋用語が出てきました。棋王戦で伊藤匠七段(当時)が藤井聡太棋王相手に見せた角換わりで持将棋に持ち込むという斬新な指し方です。後手が千日手を狙うことはあっても、持将棋を狙うというのはこれまでにない手法でした。
AIが採用している27点法とプロの公式戦で採用されている24点法のギャップを突いたことも話題になりました。
第5位 子育てしながら8四歩
山本五段が広瀬章人九段のすごさを伝えるのに使った表現。後手番で2手目に△8四歩と突くのは相手の研究をすべて受けて立つ姿勢なので、相当な準備が必要になります。広瀬九段は子育てしながらその姿勢を貫いているのですごい、ということです。
これは山本五段の言葉として知られていますが、イベントでは渡辺明九段がオリジナルだということが明かされました。
吉池四段は「我々は子育てしてないのに△3四歩」と言って笑いを誘っていました。
とはいえ、山本五段曰く、2手目△8四歩がAIの最善を追求するのに対し、2手目△3四歩は評価値は落ちるものの、自分の好きな形に持ち込めるメリットがあるとのことでした。△8四歩が真理を追求するのに対して、△3四歩はオリジナリティで勝負する。
つまり、2手目はその人の将棋に対する姿勢を表しているという話で、これにはなるほどと思いました。
第4位 たまたま観光に来ていた糸谷八段
兄弟弟子の絆を示すワードが第4位にランクイン。山崎隆之八段が挑戦者となった今期棋聖戦のすべての対局場に弟弟子である糸谷八段が現れて話題になりました。応援ではなく、たまたま観光に来ていただけというのが奥ゆかしくていいですね。
第3位 ミニしま先生
さぁ、ここからいよいよベスト3の発表です。第3位は『マンガでわかる 子ども・初級者のための1手詰』で描かれた「ミニしま先生」が選ばれました。
バスケットボールが直撃して5つに分裂してしまった豊島将之九段。詰将棋を解くことで5人の小さな豊島九段(=ミニしま先生)を集めていくという奇想天外なストーリーが話題になりました。この設定を「面白いですね」と認めてくださった豊島先生にも感謝です。
そして、第2位につながっていきます。
第2位 五等分の豊島
まさかの2連続豊島先生!先ほど説明した状況を「五等分の花嫁」になぞらえて「五等分の豊島」と表現したものです。特にXで大きな話題になりました。
YouTubeの収録で一緒になったという山本五段が豊島九段について、「マイナスイオンをまとっている」「涼やかな風が吹いている」と表現されていました。まさか2位、3位を豊島先生が占めるとは、改めてその人気の高さを見せつける結果になりました。
しかし、2位と3位の票を足しても、次の第1位の得票数には及ばなかったのです。
さぁ、「将棋流行語大賞2024」第1位に輝いたのは何でしょうか?
ついに発表です。
ドコドコドコドコドコドコドコドコ・・・・・!!
ドドン!!
第1位 きのーねー
見事グランプリを手にしたのは「きのーねー」でした!!
東京の新会館と同時にオープンした将棋カフェ「棋の音」。棋の音に昨日行ったことを報告する枕詞が「きのーねー」です。名付け親である佐藤康光九段が積極的にXで使っており、棋の音に行くことと「きのーねー」の報告がセットになっています。
この言葉を使いたいがために、棋の音に行っても当日にはポストせずに敢えて次の日まで寝かせておく、というムーブが定跡となりました。
のんびりした感じで癒されるワード。SNSで使いたくなる言葉なので、1位に輝いたのも納得です。
以上、「将棋流行語大賞2024」のベスト10でした。皆さんの推しワードは入っていましたでしょうか?
ちなみに
山本五段は最後まで「銀沙飛燕」が入ってこないことを嘆いておりました(笑)

山本五段は「もぐら兄弟」、吉池四段の手には「S4」のボード 限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
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