2024.11.01
『藤井聡太の角換わり』棋書アンバサダーによるレビュー 鈴木朱香子様
『藤井聡太の角換わり』棋書アンバサダーによる第二弾をお届けします!
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
『藤井聡太の角換わり』棋書アンバサダー企画
今回、レビューを書いてくださったのは鈴木朱香子様です。
鈴木様は募集の際に「観る将棋ファンですが、いつか自分でも指したいと思って勉強中です」とアピールしてくださいました。
「観る将」ならではのレビューをお楽しみください。
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この度、棋書アンバサダーをやらせていただきます鈴木朱香子と申します。観る将で棋力は「なし」に等しいですが、いつかは指す将ですと自己紹介したいと思って勉強中です。最近は詰将棋5手詰めをなんとか解ける程度までになりました。
さて、この本は角換わりの棋書です。なぜ棋力なしの私がアンバサダーをやってみたいと申し込んだかというと、ずばり『藤井聡太の』という部分に反応したからです。私が将棋に興味を持って観る将になったのは、デビュー間もない藤井聡太先生の快進撃を報じるニュースを見て、もっと知りたくなったからです。
棋戦中継を見るようになったら将棋の魅力にとりつかれるのは自明のことと思います。解説してくださる棋士の方が皆個性的で、盤面を離れれば優しくて、面白くて。そして将棋を指しているだけでなく様々な普及活動に尽力されていることも知り、気がつけば全棋士のファンになり、「将棋界を応援したい」という思いになっていました。
このような私が『藤井聡太の角換わり』を読んで、楽しめた点を紹介したいと思います。
①森内俊之先生の棋士の紹介がとてもよかったです。
例えば高見泰地先生の紹介では「明るい好青年」と書かれていました。高見先生が明るい好青年ということは解説される姿を見ていると感じることですが、実は「将棋は終盤の逆転術に長けた勝負師タイプ」とあり、棋風は厳しめなのかとギャップを知ることができて面白いです。他の先生の紹介も簡潔な言葉なのに多くが伝わってくる紹介でした。
②手の意味は理解できなくても森内先生の文章で対局の臨場感が味わえると思います。
澤田真吾先生との対局で、「時間切迫の中で劇的な逆転で、これが新記録の29連勝へつながった」とか、あの対局のあの時の感動が本書を読むことで何度でも味わえます。
③藤井聡太先生の成長を感じることができて感無量です。四段の頃は「トップレベルには序盤が及ばない印象を受ける」と書かれていますが、どんどん成長していき最近の対局では「恐ろしい」とまで書かれています。角換わりの部分だけとっても、とんでもなく成長されているのですね。
④手の内容で時々わかる部分があるとすごく楽しいです。金を渡すと1手詰めとかぐらいしかわかりませんが、遠くから角が睨んでることに気がついた時など感動します。
⑤棋譜をみることと棋譜並べをする楽しさを知りました。今まで棋譜を見ることはしなかったけど、棋譜を見ればその手に何分使ったかもわかるし、棋譜並べしながら解説を読むとわかる部分もありました。新たな将棋の楽しみ方を発見して、感動の対局を何度も味わってみようと思いました。何度か棋譜並べの途中で駒が動く場所が塞がっていたりして、遡っていくと違う銀を横に動かしていたことが判明したりして銀は横に動けないよと1人笑いながら楽しめます。
⑥実戦ではこうだったけど、こういう手もあるという解説は中継を見て解説を聞いているだけでは理解することは不可能だけど本書でゆっくり読めば理解できる部分もあり、あの時こういう手を考えていたのかと後から感動を味わえます。
⑦実戦に生かしたいポイントは、自分が指さなくても今後棋戦中継を見る時にそのポイントを注意してみていたら数倍楽しめそうな気がします。棋戦中継を見る視点が変わりそうです。
最後に、観る将では敷居が高いと思われた本書ですが、充分楽しむことができて世界が広がりました。将棋界がより好きになりました。このような貴重な機会をいただき、マイナビ出版さんに感謝いたします。
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今回、レビューを書いてくださったのは鈴木朱香子様です。
鈴木様は募集の際に「観る将棋ファンですが、いつか自分でも指したいと思って勉強中です」とアピールしてくださいました。
「観る将」ならではのレビューをお楽しみください。
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この度、棋書アンバサダーをやらせていただきます鈴木朱香子と申します。観る将で棋力は「なし」に等しいですが、いつかは指す将ですと自己紹介したいと思って勉強中です。最近は詰将棋5手詰めをなんとか解ける程度までになりました。
さて、この本は角換わりの棋書です。なぜ棋力なしの私がアンバサダーをやってみたいと申し込んだかというと、ずばり『藤井聡太の』という部分に反応したからです。私が将棋に興味を持って観る将になったのは、デビュー間もない藤井聡太先生の快進撃を報じるニュースを見て、もっと知りたくなったからです。
棋戦中継を見るようになったら将棋の魅力にとりつかれるのは自明のことと思います。解説してくださる棋士の方が皆個性的で、盤面を離れれば優しくて、面白くて。そして将棋を指しているだけでなく様々な普及活動に尽力されていることも知り、気がつけば全棋士のファンになり、「将棋界を応援したい」という思いになっていました。
このような私が『藤井聡太の角換わり』を読んで、楽しめた点を紹介したいと思います。
①森内俊之先生の棋士の紹介がとてもよかったです。
例えば高見泰地先生の紹介では「明るい好青年」と書かれていました。高見先生が明るい好青年ということは解説される姿を見ていると感じることですが、実は「将棋は終盤の逆転術に長けた勝負師タイプ」とあり、棋風は厳しめなのかとギャップを知ることができて面白いです。他の先生の紹介も簡潔な言葉なのに多くが伝わってくる紹介でした。
②手の意味は理解できなくても森内先生の文章で対局の臨場感が味わえると思います。
澤田真吾先生との対局で、「時間切迫の中で劇的な逆転で、これが新記録の29連勝へつながった」とか、あの対局のあの時の感動が本書を読むことで何度でも味わえます。
③藤井聡太先生の成長を感じることができて感無量です。四段の頃は「トップレベルには序盤が及ばない印象を受ける」と書かれていますが、どんどん成長していき最近の対局では「恐ろしい」とまで書かれています。角換わりの部分だけとっても、とんでもなく成長されているのですね。
④手の内容で時々わかる部分があるとすごく楽しいです。金を渡すと1手詰めとかぐらいしかわかりませんが、遠くから角が睨んでることに気がついた時など感動します。
⑤棋譜をみることと棋譜並べをする楽しさを知りました。今まで棋譜を見ることはしなかったけど、棋譜を見ればその手に何分使ったかもわかるし、棋譜並べしながら解説を読むとわかる部分もありました。新たな将棋の楽しみ方を発見して、感動の対局を何度も味わってみようと思いました。何度か棋譜並べの途中で駒が動く場所が塞がっていたりして、遡っていくと違う銀を横に動かしていたことが判明したりして銀は横に動けないよと1人笑いながら楽しめます。
⑥実戦ではこうだったけど、こういう手もあるという解説は中継を見て解説を聞いているだけでは理解することは不可能だけど本書でゆっくり読めば理解できる部分もあり、あの時こういう手を考えていたのかと後から感動を味わえます。
⑦実戦に生かしたいポイントは、自分が指さなくても今後棋戦中継を見る時にそのポイントを注意してみていたら数倍楽しめそうな気がします。棋戦中継を見る視点が変わりそうです。
最後に、観る将では敷居が高いと思われた本書ですが、充分楽しむことができて世界が広がりました。将棋界がより好きになりました。このような貴重な機会をいただき、マイナビ出版さんに感謝いたします。
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