【試し読み版】華やかに舞え!女流棋士たちのエモーション Vol.11 大島綾華 女流初段|将棋情報局

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【試し読み版】華やかに舞え!女流棋士たちのエモーション Vol.11 大島綾華 女流初段

福間香奈女流五冠、加藤桃子女流四段ら、名だたる女流棋士を倒して第17期マイナビ女子オープン挑戦者となった大島綾華女流二段。
デビューからおよそ3年でのタイトル挑戦に、驚いた方も多かったのではないでしょうか。
惜しくもタイトル獲得とはなりませんでしたが、これからの活躍に注目が集まる女流棋士の1人です。
そこで本記事では『華やかに舞え!女流棋士たちのエモーション Vol.11 大島綾華女流初段』(将棋世界2023年10月号より)をゴールドメンバー限定で全文公開いたします。
※タイトル及び本文中の段位は将棋世界本誌掲載当時のもの。

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華やかに舞え!女流棋士たちのエモーション Vol.11 大島綾華 女流初段「諦めない姿勢を最後まで」

多くの女流棋士がアマチュア時代から大会で活躍する中で、大島は意外にも大会参加が少ない。
ベールに包まれたような存在だったが、デビュー直後からよく勝ち、瞬く間に昇級。プロ入り3年目を迎えた今年はさらなる飛躍が期待されている。
華やかさの中に熱い思いがほとばしる、女流棋士たちの本音を聞いていく。


Profile
● おおしまあやか  
2003年1月31日生まれ。広島県広島市出身。森信雄七段門下。父から将棋を教わり、双子の弟をライバルとして腕を磨いていった。
2016年に関西研修会に入会。2021年5月1日付で女流2級になると。同年6月に女流1級。22年4月に女流初段に昇段した。
豊島将之九段の将棋に憧れ、自らもスキのない将棋を目指す。  

 

対戦ゲーム好きが高じて

●大島さんは広島県広島市の出身です。地元はどんな場所ですか。  
  
「自然が豊かで静かな町といった印象です。一方で自宅の近くにはおいしいお好み焼き屋さんがたくさんありますね。みっちゃんが有名ですけれども、最近はいろいろなお店があって、どこもおすすめです。広島は宮島や厳島神社、原爆ドームや平和記念公園など観光地として知られていますが、ずっと地元にいるとかえってあまりいかないんですよね」  
  
●小学生時代はどんな性格でしたか。  

「あまりおしゃべりをするほうではなかったのですが、外でサッカーやテニス、ドッジボールなど、みんなでわいわい遊ぶのが好きでした」  

●将棋を覚えた時期ときっかけを教えてください。  
  
「小学6年生の頃に父と双子の弟が将棋を指しているのを見たのがきっかけです。面白そうだなと思って興味を持ったので父に教えてもらいました。父の棋力ですか?ずっと指していないのでどのくらいかわからないです」  
  
●将棋のどんなところが面白かったのですか?  
  
「小さい頃から対戦ゲームが好きでした。オセロやポケモン、遊戯王、デュエルマスターズといったカードゲームで人と勝負するのが楽しかったんですよね。将棋も対戦ゲームという共通項があるのですぐに面白いと感じました」  
  
●子どもの頃は将棋以外にどんなことに興味を持っていましたか。  
  
「絵を描くのが好きでした。格闘技に憧れがあって、小学生時代は少林寺拳法を習っていたこともあります。小学1年生から5年生まで続けて、緑帯までいきました。将棋に例えるとアマチュア2~3級ぐらいでしょうか」  


幼少期は格闘技に興味を持ち、少林寺拳法を習った。写真は小学校2年生のときに出た大会(写真提供:大島綾華女流初段)
  
●将棋を覚えてから強くなっていったペースと方法を教えてください。  
  
「双子の弟と将棋センターにいって、王将会というところで8級に認定されました。その後は王将会だけではなく、他の道場にも通ってたくさん指すようになりました。弟とどちらが先に級が上がるかを競っていたんです。弟ともたくさん指しましたね。もちろん実戦だけではなく、本を読んで知識を吸収しました。よく読んでいたのは羽生先生(善治九段)の著書の『羽生の頭脳』です。かなり勉強になりました」  
  
●アマチュア時代は全国中学生選抜将棋選手権大会や地元の村山聖杯将棋怪童戦などの大会に出場されていました。現在、女流棋士として活躍されている方との対戦はありましたか。
 
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