【結果発表】"将棋ファンの"熱局プレイバック 1位に輝いたのは…?|将棋情報局

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【結果発表】"将棋ファンの"熱局プレイバック 1位に輝いたのは…?

「将棋ファンの熱局プレイバック」と題し、2023年度に行われた公式戦の中で将棋ファンの皆様が名局と感じた対局はどれか、アンケート募集しました。
2023年4月1日~2024年3月31日に行われた公式戦は、何と2000局以上。
その中でも、特に将棋ファンからの支持を集めた対局を、寄せられた将棋ファンの声とともにランキング形式で発表します!

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 皆さんこんにちは。

本記事では、「将棋ファンの熱局プレイバック」アンケートの結果発表を行います。
4月23日に将棋世界Xで告知してから4月30日までという短い期間の中、たくさんの将棋ファンの方から投票いただきました。
誠にありがとうございました。
それではさっそく、特に支持を集めた5局を、寄せられた将棋ファンの声とともにランキング形式で紹介します!

 

第5位:▲菅井竜也八段ー△豊島将之九段(第82期順位戦A級)


終局後のワンシーン。激闘のあとがうかがえる

「将棋界の一番長い日」と言われるA級順位戦最終局。
その中でも、豊島将之九段が名人挑戦を決めた1局が5位にランクインしました。
劣勢の豊島九段が繰り出した自陣に駒を引き付ける手には、「絶対に負けない」という思いがこもっていました。

【将棋ファンの声】

・後手の飛車を使った受けが印象に残ったため(はまち)

・菅井先生の勝ったら好手と言われていた手と、そんな手を指されながらも簡単に勝たせない豊島先生の攻防が面白かったです。
 江東区の控え室(山本先生)の検討がX(Twitter)上で盛り上がる対局はたいてい好局。(匿名)

・苦しいところあきらめず57飛から立て直しての逆転がすごかったから(しのぶ)

・名人挑戦がかかった大一番でピンチの豊島先生が指した5七飛が最後2枚龍となって大活躍したのが印象的でした(ぴよこ)

・終盤、豊島先生の二枚龍からのよせが凄かったです。(MAYU)


第4位:▲佐々木勇気八段ー△藤井聡太竜王・名人(第73回NHK杯戦決勝)


2年連続同じ組み合わせでの決勝戦。2人がいかに充実しているかが分かる

藤井聡太竜王・名人が佐々木勇気八段を下し、優勝を飾った第72回NHK杯戦。
それから1年、またしても決勝の舞台に上がってきた2人がぶつかった対局が4位にランクインしました。
序盤から終盤までハイレベルで、優勝者を決めるにふさわしいしびれるような1局でした。

【将棋ファンの声】

・とにかく速い!!聡太先生が指すのが待ちきれないと言わんばかりの勇気先生の様子が印象的でした。(森山)

・1年前と同じ決勝の舞台で大逆転で絶対王者を倒したところ。(信太裕之)

・藤井聡太八冠に研究勝負で打ち負かしたから(ジャックフルーツ)

 

第3位:▲村田顕弘六段ー△藤井聡太竜王・名人(第71期王座戦本戦)


村田システムの優秀さを自ら証明した村田六段の勇姿と、藤井竜王・名人が繰り出した絶妙手が印象に残った(提供:日本将棋連盟)

第3位は、村田顕弘六段の独特な序盤戦術と藤井聡太竜王・名人の終盤力が光った1局です。
八冠制覇に向けて最後のタイトル「王座」挑戦を狙う藤井竜王・名人に対し、村田六段は自身の名を冠した得意戦法「村田システム」をぶつけます。
村田システムの猛威に苦しめられた藤井竜王・名人でしたが、終盤に妙手を連発し、大逆転勝利を収めました。
村田六段も敗れはしたものの、その意欲的な指し回しが評価され、のちに升田幸三賞特別賞を受賞しています。
 

【将棋ファンの声】

・藤井聡太先生が村田システムに序盤から苦慮されて一分将棋になるまで追い詰められてた対局だったから(丸瀬李菜)

・最終盤までハラハラドキドキさせてくれ、また最後の詰みが素晴らしかったから(さき)

・近年稀に見る熱戦、攻守が入れ替わり詰みを逃した瞬間に仕留める鋭さ。相手に武器(角交換)を渡さず終始自分の土俵で闘い続けた新村田システム。
 当時出張で移動中でしたがABEMA中継に釘付けでした(南風)

・村田六段会心の指し回し、藤井七冠の△6四銀~△7五銀までの衝撃的な逆転術(Ttt)

・村田システムここにあり! 結末も含めて記憶に残る一局でした(Rhythm)

・23年度、最も印象に残った一戦。そして八冠へ(りさぼん)

・終盤に至るまでの村田六段の作戦・指し回しがすごかった。
 藤井竜王・名人の△6四銀以下の逆転術。△8八竜以下の詰みも驚いた。(ゆう)

・絶体絶命と思われたところから、△6四銀や△5九金と妙手連発で勝利をたぐりよせた藤井執念の一局。
 村田六段も独自のシステムで絶対王者を土俵際まで追い詰め、見どころ満載でした(葛岡祥)

・△8八飛成の興奮には勝てない(Kiseki)

・シン村田システムの衝撃(スズ)

・村田システム(赤トンボ)

・一瞬のスキをついた劇的な逆転(bolt)

・村田システムで圧倒的優位で99%までいったのに藤井八冠が逆転した対局(ウエムラヤエ)

・信じられない大逆転(匿名)

・村田六段が勝ってもおかしくない将棋だった。村田システムの優秀性を世に示した(よしりん)


第2位:▲藤井聡太竜王・名人ー△豊島将之九段(第71期王座戦挑戦者決定戦)


藤井竜王・名人に立ちはだかるのは豊島九段。終盤の二転三転は両者の実力の高さゆえに他ならない(提供:日本将棋連盟)

第3位の村田顕弘六段戦で何とか勝利を収めた藤井聡太竜王・名人は、挑戦者決定戦に駒を進めます。
対するは強敵・豊島将之九段。
双方1分将棋が続く激闘の中、互いに技を繰り出し、見るものを熱くさせてくれます。
結果こそ藤井竜王・名人に軍配が上がりましたが、どちらが勝ってもおかしくない1局でした。
 

【将棋ファンの声】

・白熱の一分将棋でハラハラしました。
 ABEMA、囲碁・将棋チャンネル、ロキポ、全て見ていましたが、天彦九段の終盤の見え方が群を抜いていて、それだけに迫力が伝わってきました(匿名)

・形勢が目まぐるしく入れ替わり、一分将棋の中で両者死力を尽くした名局。まさに熱闘だったと思います(mint)

・個人の見解ですが熱局は逆転将棋よりもどちらが勝つかわからない将棋だと思っています。
 名局賞もとりましたが秒読みが続く視聴者ものめりこんでしまうような熱い将棋だとおもいました(匿名)

・一分将棋からの熱戦でお互いに手を渡すタイミングがそこで?ってなる局面で寿命が縮まった(そのd)

・最終盤ドキドキすごかったから(しのぶ)

・1時間近く続いた一分将棋の果てに豊島先生が静かに投了、遠くでサイレンが鳴り響き、1篇の映画のように心揺さぶられた名局でした(ぴよこ)

・手に汗握る大熱戦が印象的でした(Rhythm)

・終盤で形勢が揺れ動く、まさに名局でした(MAYU)

・形勢が何度も入れ替わる熱戦(bolt)

・将棋大賞の名局賞にも選ばれましたが、豊島先生が藤井先生に勝つために積み上げてきたものが見事に盤上に表現されていたように思えました(ゆ)

・終盤で二転三転した将棋で、どちらが勝ってもおかしくなかった(よしりん)

・藤井聡太竜王名人と豊島将之九段の挑戦者決定戦(スズ)


第1位:▲永瀬拓矢王座(当時)ー△藤井聡太竜王・名人(第71期王座戦第4局)


前人未到の八冠なるか、努力の棋士が意地を見せるか。かつてない注目が集まった一戦だった(撮影:中野伴水)

将棋界の歴史が動いたと言っても過言ではない1局が、堂々の1位にランクインです。
永瀬王座1勝、藤井竜王・名人2勝で迎えた本局は、永瀬王座が緻密な研究から勝勢を築き、決着は最終局に持ち越しかと思われたところでの大逆転劇がハイライト。
八冠達成だけではない、互いの意地をぶつけた人間同士のドラマがそこにはありました。
 

【将棋ファンの声】

・永瀬王座が頭をかきむしったところ。人間味があふれていて永瀬さんに好感を持った(信太裕之)

・永瀬王座の様子に泣けてきてしまいました、大盤解説のコメントで労いの拍手でまた泣けた。王将戦は第1局から全部凄かったですが、やはり第4局を(itarin)

・永瀬が勝ちを逃したことを知り頭を掻きむしった姿は忘れられない(Jun)

・名誉王座と八冠をかけた戦い。人間同士のぶつかり合いに心揺さぶられた(スズ)

・劇的な逆転での八冠達成(bolt)

・大逆転!永瀬さんの悔しさ!八冠誕生!(ウエムラヤエ)

・信じられない大逆転(匿名)

・八冠達成の一局であり、終盤の大逆転が印象的だった(よしりん)

・対局者お二人の鬼気迫る熱戦だと思いましたし、この対局にかかっているそれぞれの思いが溢れているような対局でしたので(あままま)

・八冠達成の対局で将棋の怖さを一番感じたから(さき)

・投了前の永瀬先生の表情、しぐさ。懸ける思いがひりひりと伝わってきて、震えた(けい)

・逆転したあとの永瀬王座の挙動には胸を打たれた。将棋を見ていてこれほど熱くなるとは……という感じ(ゆう)

・この対局を入れない理由がない(たいしょー1225)

・人間を辞める辞めないで湧いた対局前から印象に残った棋戦です。逆転に次ぐ逆転は両者の想いが交錯した人間性を如実に現した名局で後世に語り継がれる対局でした(南風)

・内容は永瀬王座の完勝に近い形であったにもかかわらす、劇的な結末、熱闘と呼べるかわかりませんが永瀬王座のすばらしい指し回しが印象的でした(mint)

・これを逆転しての八冠達成に、立ち上がって拍手するばかり(りさぼん)

・藤井八冠の終盤力の凄さ(赤トンボ)


番外編:まだまだあるぞ、熱い支持を集めた名局の数々

惜しくもランキング入りは果たせなかったものの将棋ファンからの熱い支持を集めた対局と、寄せられた将棋ファンの声を紹介します。
 

▲豊島将之九段ー△本田奎六段(第71期王座戦本戦)

・戦前のインタビューで本田六段を「強敵」と言われていた豊島九段の作戦は!?
 意表を突く3手目▲7八飛の衝撃。将棋界に激震が起きた一局(黄色いすあま)

・三間飛車のインパクト。この後、藤井叡王を囲む会で佐々木勇気八段まで飛車を振っていてインパクトが凄かった(匿名)

・先手の意表の三間飛車が印象に残ったため(はまち)

・新名人が誕生したその翌日、お祝いだけではない気分が渦巻く将棋ファンに新たなる挑戦の希望を感じさせてくれた突然の三間飛車で、快勝を収められた。
 内容と共に意味も感じた(りこ)

・豊島先生のまさかの三間飛車に驚き、とてもワクワクしたから(しのぶ)
 

▲藤井聡太棋王ー△伊藤匠七段(第49期棋王戦第1局)

・タイトル戦番勝負で持将棋に持ち込む、伊藤匠七段の緻密な計算を素直にすごいなと思いました。
 伊藤先生は観る将を始めてからずっと応援していますが、成長速度がすさまじく、こちらが置いていかれそうです(森山)

・プロ間での角換わりの研究は深いとは感じていましたが、まさか持将棋まで出てくるとは思いもしませんでした。
 確実に将棋の歴史において語り継がれていく一局(葛岡祥)

・持将棋(ヒノエウマ)

・プロ棋戦の角換わり相腰掛け銀の答えの一つが出た対局(そのd)
 

▲菅井竜也八段ー△藤井聡太叡王(第8期叡王戦第4局)

・2千日手の激闘、3回目の千日手を躊躇した菅井先生の後悔、3回目も辞さない構えの藤井叡王の対比が印象的(mint)

・23年度、藤井王者に振り飛車が肉薄した対局。
 菅井先生、惜しい!(りさぼん)

・衝撃の2千日手(Rhythm)

・千日手2回の激闘。現地で観戦していて、両者の負けたくない思いが伝わってきた(けい)
 

▲永瀬拓矢九段ー△藤井聡太竜王・名人(第17回朝日杯将棋オープン戦決勝)

・永瀬先生が冴え渡っていた一局なので(まい)

・持ち時間短いのに見応えのある一局、この前局も含め永瀬九段はタフですね。
 満面の笑顔が印象的でした(itarin)

・藤井聡太八冠に努力で勝つ姿(ジャックフルーツ)
 

▲渡辺明名人(当時)ー△藤井聡太竜王(第81期名人戦第5局)

・子供の頃からの念願の名人を獲得したから(ウエムラヤエ)

・最年少名人獲得の対局で最終盤の2枚の角の手順が印象に残っているから(さき)

・藤井荘で最年少名人そして渡辺先生の無冠という悪夢の日。未だに渡辺九段を受け入れたくない(ヒノエウマ)
 

▲菅井竜也八段ー△藤井聡太叡王(第8期叡王戦第2局)

・▲7九角から▲8八飛の構想が素晴らしかった。
 振り飛車党の第一人者である菅井先生がタイトル戦で藤井先生を倒した将棋としても強く印象に残っている(たかふみ)

・相手の手に乗って捌く振り飛車のお手本のような快勝譜(匿名)

・藤井聡太叡王に菅井先生が勝って、トップ棋士クラスで振り飛車が通用すると証明してくれた一局だから。
 この対局の後、A級の居飛車党の先生たちが振り飛車を採用し出したのも含めて印象深い(eat)
 

▲豊島将之九段ー△渡辺明九段(第82期順位戦A級)

・先手の歩頭飛車が印象に残ったため(はまち)

・豊島先生が指した▲5六飛が衝撃的でした(MAYU)

・82期A級3回戦。豊島九段が師匠桐山先生の5八玉—5九金型を指されたこともですが、夕休前51手目△5五歩の前に▲5六飛と回った一手が見ない手で痺れるというより叫びました(黄色いすあま)
 

▲藤井聡太竜王・名人ー△永瀬拓矢王座(当時)(第71期王座戦第1局)

・昨年度、藤井先生が先手番で唯一負けた対局。藤井先生リードから両者一分将棋になり永瀬先生が勝ち切った魂の一局だったので(まい)

・永瀬王座の寄せ(Ttt)
 

▲佐藤天彦九段ー△斎藤慎太郎八段(第82期順位戦A級)

・決め手の4五角のインパクト(sk)

・歩で取れるところに角を打って勝っている! 天彦先生推しとしてはたまらない、はずせない一局でした。
 この一手でA級に残ったと言っても過言ではないように思います。振り飛車もの指し回しもしなやかですが、相居飛車の天彦先生もやっぱり見たい。ファンの贅沢な悩みです(ゆ)
 

▲豊島将之九段ー△永瀬拓矢九段(第82期順位戦A級)

・序盤研究の深いお二人の力戦で豊島九段の駒が前に出る勢いのある将棋で対永瀬九段戦の連敗をストップしたから(りこ)

・連敗中だった永瀬さんに豊島先生が勝って名人挑戦に近づいた対局。とにかく前へ前へと押し切った豊島先生らしい将棋でした(ぴよこ)
 

▲山本博志五段ー△永瀬拓矢九段(第65期王位戦予選)

・木村美濃を多用する独特なスタイルでトップ棋士の永瀬先生に勝ったインパクトが凄かった(eat)

・私が三間飛車党なのでこんな将棋を指したいと思ったので(ジャックフルーツ)
 

▲服部慎一郎五段(当時)ー△豊島将之九段(第64期王位戦挑戦者決定リーグ紅組)

・藤井八冠が誕生日アンケートで回答していた対局。タイトル戦などではないのでどこが印象的だったのか分からないので「良さ」をぜひ取り上げて解説してほしいです(匿名)

・藤井八冠も印象に残る対局にあげていたが、大駒をきって竜が大活躍するエキサイティングな対局だった(りこ)
 

▲藤井猛九段ー△青嶋未来六段(第95期棋聖戦二次予選)

・端からミレニアムを攻略、飛車切りも絡め一方的に攻め潰した。振り飛車で天守閣美濃という一工夫も面白い(匿名)

・中盤の華麗な捌きから、粘りを許さない一気の寄せでとても美しい棋譜だった(eat)
 

▲羽生善治九段ー△丸山忠久九段(第1回達人戦決勝)

・熟達した棋士が集う棋戦でどの対局も見応えがありました。丸山九段の終始盤上を制圧する布陣と駒運びで羽生九段を圧倒。
 最終盤での逆転があったものの紙一重の対局にヒリヒリしました。企画自体も素晴らしい発想です(南風)

・セルフ表彰式(ヒノエウマ)
 

▲上野裕寿四段ー△藤本渚四段(当時)(第54期新人王戦第1局)

・新四段がいきなり新人王戦で渚君を倒した(信太裕之)
 

▲伊藤匠七段ー△藤井聡太竜王(第36期竜王戦第3局)

・AIもあてにならないような難しすぎる終盤…
 …解説をボーゼンと観てるしかない観る将です(itarin)
 

▲羽生善治九段ー△渡辺和史六段(当時)(第73回NHK杯本戦)

・渡辺が羽生へ思い切りぶつかった姿が目に焼き付いた(Jun)
 

▲野原未蘭女流初段ー△磯谷祐維女流1級(当時)(第8回YAMADA女流チャレンジ杯決勝)

・押しの祐維ちゃんの棋戦初優勝の対局だから(たいしょー1225)
 

▲藤本渚五段ー△山崎隆之八段(第72期王座戦2次予選)

・山崎先生と藤本先生お二人の強さが存分に発揮された一局だと思います。
 難解な終盤で藤本先生が抜け出し、山崎先生が粘り強く対応、しかし寄せがすごかったです(chihi 観る将)
 

▲藤井聡太竜王・名人ー△永瀬拓矢王座(当時)(第71期王座戦第3局)

・信じられない大逆転(匿名)
 

▲永瀬拓矢九段ー△近藤誠也七段(第73期王将戦挑戦者決定リーグ)

・解説の及川先生がAIの候補手を見て、これは指せない、これは指すわけないので解説しませんとまで言った手を数回、永瀬先生が指したので。
 及川先生の解説も印象に残っています(まい)
 

▲菅井竜也八段ー△藤井聡太王将(第73期王将戦第1局)

・叡王戦を受けて藤井菅井の2度目のタイトル戦。八冠の振り飛車対策の周到さが垣間見えた(けい)
 

▲藤本渚四段(当時)ー△吉池隆真三段(第13期加古川清流戦第2局)

・推しの渚くんの棋戦初優勝の対局だから(たいしょー1225)
 

▲菅井竜也八段ー△永瀬拓矢王座(当時)(第49期棋王戦挑戦者決定トーナメント)

・菅井先生の丁寧な指し回しが印象に残った一局(たかふみ)
 

▲藤井聡太棋聖ー△佐々木大地七段(第94期棋聖戦第3局)

・8六玉という人間の考えの遥か上をいく手を拝見することができ、本当に驚いた一局でしたので(あままま)
 

▲丸山忠久九段ー△藤井聡太竜王・名人(第31期銀河戦決勝)

・失礼ながら、丸山先生が勝たれるとは思っていなかったが、まさに快勝とも言える内容で勝利していて、羽生世代の健在ぶりを見せつけたから。
 藤井八冠誕生後初の黒星と言う意味でも印象に残っている(指す将某)
 

▲藤井聡太竜王・名人ー△羽生善治九段(第31期銀河戦本戦)

・評価値を見ているとすごく乱高下しており、藤井玉の入玉する大熱戦だったから(ゆう)
 

▲広瀬章人八段(当時)ー△菅井竜也八段(第82期順位戦A級)

・菅井先生が広瀬先生を攻め倒した一局。中盤で指された△9五歩は経験からくる嗅覚だろう。
 飛車切りからあっという間に寄せてしまった。菅井将棋の魅力がたくさん詰まっている(たかふみ)
 

▲豊島将之九段ー△稲葉陽八段(第82期順位戦A級)

・先手豊島九段が銀4枚で(銀銀銀成銀)で後手玉を雁字搦めに縛った一局。豊島九段の真綿流全開で痺れました(黄色いすあま)
 

▲豊島将之九段ー△斎藤慎太郎八段(第82期順位戦A級)

・配信のAI形勢判断とお互いの思ってる形勢判断が違ってて思想が出た対局でした(そのd)
 

▲今井絢女流1級(当時)ー△西山朋佳女流三冠(第13期女流王座戦本戦)

・どちらが勝つ未来もあった熱戦で、デビューしたての今井女流が対等に戦われていて、2強あるいは4強感が強かった当時は次世代のヒロインが現れた!と、とてもワクワクしました(匿名)
 

▲永瀬拓矢九段ー△西田拓也五段(第17回朝日杯準決勝)

・佐藤康光先生の解説も面白くて涙出るほど笑ってしまった対局(匿名)
 

▲藤井聡太竜王・名人ー△糸谷哲郎八段(第17回朝日杯準決勝)

・糸谷八段の△3一歩の受けや、鋭い攻め、それを読み切って詰ましあげた藤井八冠(Ttt)
 

▲西山朋佳女流三冠ー△里見香奈白玲(当時)(第3期白玲戦第1局)

・序盤において、毎回少しずつ異なる工夫されたきめ細やかな手順が素晴らしい(Jun)
 

▲渡辺明名人(当時)ー△藤井聡太竜王(第81期名人戦第3局)

・渡辺先生の終盤の長考。
 勝っていそうという渡辺先生の大局観、でも藤井先生にはまだなにかあるのではないかという一抹の懸念、そして何よりも今日こそは絶対勝ちたいという念。
 すべてを振り払った後の角打ちがとても美しく見えました(ゆ)
 

▲稲葉陽八段ー△松尾歩八段(第37期竜王戦出場者決定戦1組)

・稲葉先生推しなので、飛車を振った……!と動揺して当日は仕事にまったく力が入りませんでした。中堅世代が変容していく姿が美しいです(森山)
 

▲永瀬拓矢九段ー△佐藤康光九段(第37期竜王戦ランキング戦1組)

・完全に封じ込められたかに見えた馬が終盤に世に出て第2ラウンドが始まった時には思わず声が出てしまった(匿名)
 

▲黒田堯之五段ー△藤本渚五段(第37期竜王戦ランキング戦6組)

・矢倉対雁木ですが両者ずっと居玉のまま、スリリングな攻防に釘付けになって見ていました。
 なんといっても終局図の後手陣(藤本陣)の形がすごいんです。密かに居玉ドームと呼んでいます。この対局に衝撃を受け藤本渚沼にはまりました。
 またこの日は藤井聡太名人誕生の翌日=豊島先生が飛車を振った日でした。新たなスタートという気分の日に、新しい未来を感じさせる一局でした(chihi 観る将)
 

▲菅井竜也八段ー△永瀬拓矢九段(第37期竜王戦出場者決定戦1組)

・力を力がぶつかりあって、金属音が鳴るような熱戦。盤に一度は並べてほしい技のかけあいの連続でした(葛岡祥)
 

▲藤本渚四段(当時)ー△齋藤裕也四段(第37期竜王戦ランキング戦6組)

・千日手指し直し局で藤本先生の消費時間わずか32分、圧巻の勝利でした。若々しいすごい勢いある将棋も指されるのかと驚きました(chihi観る将)
 

▲藤井聡太竜王ー△伊藤匠七段(第36期竜王戦第4局)

・藤井聡太先生ご自身が最も考えることができた対局に挙げられていましたし、本当に完璧に近い内容の対局でしたので(あままま)

プロ棋士が考える2023年度の熱局は?

ここまでお読みいただきありがとうございました!
以上が「将棋ファンの熱局プレイバック」結果発表です。
今回紹介した将棋ファンの声の一部は、2024年6月3日発売の『将棋世界2024年7月号』にも載っています。
どの声が掲載されているのかは、実際に手に取って確かめてみてください!

また本誌では、プロ棋士の皆様にアンケートを取り2023年度の熱局を決める、本家「熱局プレイバック」を掲載しています。
プロ棋士の目線と将棋ファンの目線を比較しながら読んでみると、面白いかもしれませんよ!
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