【試し読み版】編集部島田が綴る今月の藤井聡太 2023年12月編|将棋情報局

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【試し読み版】編集部島田が綴る今月の藤井聡太 2023年12月編

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皆さんこんにちは。「もし飛べないなら走ればいい。走れないのなら歩けばいい」でおなじみの編集部島田です。

将棋情報局ゴールドメンバー限定記事「編集部島田が綴る 今月の藤井聡太」第16弾でございます。12月、2023年ももうすぐ終わりですね。去年のこの時期はコロナで苦しんでいましたが、今年は元気にしております。

藤井先生もお元気にされているようで、私は22日の王座就位式、24日のSUNTORY将棋オールスター東西対抗戦に参加させていただいたのですが、藤井先生はお変わりなさそうでした。特に、SUNTORYの最後のリレー将棋で豊島先生が振り飛車にした時の笑顔が印象的で、あの笑いをこらえきれない藤井先生を対局室で直接見れたのは僥倖(役得)でした。あれだけでご飯3杯いけます。
藤井先生は年末は今年も大富豪などして過ごされるんですかね? 家族や親族の皆さんとゆっくりしていただければ幸いです。

さて、それでは今月の藤井聡太、いってみましょう! ・・・といいたいところなのですが、皆さんご存知の通り、八冠を保持している藤井聡太竜王・名人の対局が最近めっきり減ってしまって12月はなんと公式戦の対局が1局もありませんでした。ロスですね。
名人になったことで、順位戦を指さなくなったことが特に大きいかと思います。

と、いうことで今回は2023年の藤井先生の公式戦対局からベストバウト5局をランキング形式でお送りしたいと思います。
1月の対局なども入ってますので、読みながら「あ、こんな将棋もあったな~」と今年の藤井先生の活躍をしみじみと思い出していただければ幸いです。

ちなみにこのランキングは完全に島田の独断と偏見によるものですので、みなさんと意見が違ってもお許しください(;^_^A

では、第5位からいってみましょー!!

島田が選ぶ2023年藤井聡太竜王・名人のベストバウト

第5位:ぎりぎりの逆転!新村田システム

6月20日 村田顕弘六段戦
第71期王座戦本戦(主催:日経新聞社)

一局に懸ける思い
第5位は王座戦の村田顕弘六段戦。皆さんもよく記憶されている対局だと思いますが、村田先生考案の「村田システム」の改良版「新村田システム」が発動して、藤井先生を敗戦寸前まで追い込んだ一局です。

藤井先生の八冠達成を考えたときに、この王座戦トーナメントが鬼門だと思っていて、負けたら終わりですし、これまで結果も出せていない棋戦でした。
本局も終盤で村田先生が勝ち寸前まで行ったときは編集部でも「やっぱり八冠は夢だったか」という空気が流れたのを覚えています。それが最後に勝負師・藤井聡太が仕込んだ「毒まんじゅう」を村田先生が食べてしまい、最後は鮮やかな詰みが決まったのは皆さんご存知の通りです。

この対局のドラマチックなところはやっぱり村田先生の本局に懸ける思いですよね。藤井先生との将棋は注目度が高いので棋士にとっては晴れ舞台。そこにとっておきの新研究をぶつけて見事にそれを炸裂させたのはカッコ良かったです。実は先日の藤井先生の王座就位式には村田先生も出席されていました。王座戦を盛り上げた立役者なので、呼ばれるのも当然と思いましたね。

村田先生の思いと、新研究、それと藤井先生の「負けたくない」という執念が詰まった一局。本当にドラマチックでした。

あと、副産物として、弊社刊行の『村田システム』の書籍がとてもよく売れました(笑)
この対局で村田システムは有名になって、今はアマチュア将棋界でとても流行っています。
プロ棋戦でもたまに見かけることがあるので、この一局の影響力がどれほどすごかったかわかります。
藤井先生だけではなく、藤井先生の相手にも注目が集まった、という意味でも価値ある一局だと思います。

第4位:怖さ知らずの玉さんぽ


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