2021.11.24
藤井竜王の全勝挑戦なるか、第71期ALSOK杯王将戦
残留争いの直接対決にも注目
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渡辺明王将への挑戦権を争う第71期ALSOK杯王将戦（主催、毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社）の挑戦者決定リーグ、11月24日にはリーグ最終局の藤井聡太竜王―永瀬拓矢王座戦、羽生善治九段―糸谷哲郎八段戦、豊島将之九段―近藤誠也七段戦が行われます。先後は事前に決まっており、それぞれ永瀬王座、羽生九段、近藤七段の先手番です。
■すでに王将挑戦を決めた藤井竜王
ここまでのリーグを振り返ると、5勝0敗の藤井竜王が最終局を待たずに挑戦を決めています。3勝2敗の永瀬王座と羽生九段は挑戦にこそ届きませんでしたが、リーグ残留は確定しています。そして同じく3勝2敗ながら順位下位の近藤七段と2勝3敗の豊島九段が、残る１つの残留枠を争う直接対決です。2勝4敗と一足先にリーグを終えた広瀬章人八段と0勝5敗の糸谷八段はリーグ陥落が決まっています。
■それぞれの主張がぶつかり合う序盤戦に
それぞれの過去の対戦成績は、藤井―永瀬戦が藤井竜王の7勝1敗、羽生―糸谷戦が羽生九段の11勝10敗、豊島―近藤戦が豊島九段の0勝1敗となっています。11月24日の午前10時に東京の将棋会館で始まったリーグ最終局、藤井―永瀬戦は相掛かりから後手の藤井竜王が一歩を取らせる作戦を取りました。羽生―糸谷戦は、後手の糸谷八段があえて飛車先の歩を切らせる趣向を見せ、羽生九段は雁木に構えました。豊島―近藤戦は、矢倉模様の出だしからお互いが急戦の仕掛けを見せあい、早くも一触即発の気配が漂っています。トップクラスの棋士の意地と技術のぶつかり合いから、目が離せません。
すでに王将挑戦を決め、最終局に臨む藤井竜王（左）（提供：日本将棋連盟）
相崎修司（将棋情報局）
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