将棋書籍企画募集、素晴らしいアイデアありがとうございます!|将棋情報局

将棋情報局

将棋書籍企画募集、素晴らしいアイデアありがとうございます!

いただいた企画のなかで気になったものを紹介します

名著復刊『升田将棋選集』好評発売中! 皆さんこんにちは。「自分にはできると信じれば、あなたはもう道半ばまで来ている」でおなじみの編集部島田です。

先月Twitterで呼びかけて将棋書籍の企画を募集したところ、大変多くのアイデアをいただきました。誠にありがとうございます。

本日はその中から私的に気になったものをいくつか、感想も含めて紹介させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

まず、今回のアンケート全体を見てつくづく思ったんですが、「観る将棋ファン」の方たちがすごく増えたなと。これは本当にありがたいことでございます。
かつては「趣味 将棋」といったらイコール将棋を指す人のことでしたが、今はそんなことはないですね。いろんな将棋の楽しみ方があって、皆さんそれぞれ楽しんでおられます。素晴らしいことです。

と、いうことでまずは、たくさんいただいた「観る将系」の企画から見て行きましょう。

「観る将系」企画


(1)棋士の人間関係を掘り下げた本
まさに「観る将」向けの企画です。当社でも師弟関係を描いた『絆―棋士たち 師弟の物語』は大変好評いただきました。こういった本が求められているとひしひし感じております。

同じ対局を見るのでも、情報ゼロで見るのと、実はこの2人は小学生からのライバルで、今は実績で片方の棋士のほうが少しリードしてる、という情報を知って見るのでは面白さが全然違ってきます。そう、大事なのは物語です。「盤上の物語の価値は不変」って、私の大好きな棋士も言ってました。

『絆』は師弟関係を扱いましたけど、同門のつながりとか、ライバル関係とか、研究会仲間とか、関係性はいろいろ考えられますね。そういう対局の裏側のドラマを書籍化できたら、とてもニーズがある気がします。

(2)将棋関連だけに特化した日本の旅行ガイドブック
すごい企画ですね(笑)。陣屋、椿山荘、ほほえみの宿滝の湯・・・歴史的名局が生まれた場所をエピソードつきで紹介するイメージですかね。聖地巡礼的な感覚で。そこで、対局者が食べたであろう「しょうぎ飯」を食べてみると。いいですね。
ただ、実際どれくらいニーズがあるのか未知数です。相当チャレンジングな企画な気がします(笑)

(3)AbemaTVトーナメントの振り返り本
わかります。将棋のファン拡大にAbemaTVトーナメントの果たした役割はとてつもなく大きいと思ってます。『チーム康光の軌跡』という書籍を出させていただきましたが、あの本の拡大版という感じでしょうか。毎週どんどん話が進んでいくので、書籍として残しておくのはいいですよね。ただ、スピーディーすぎて第4回の本を出すころには第5回が始まっていそうで、なかなか難しい。コンテンツ量とスピードの兼ね合いでいけるかどうか、という感じがします。


「観る将系」の企画は以上です。この他に「細すぎて伝わらない!藤井聡太二冠インタビュー微妙なニュアンスの書籍化」というありがたいご意見もいただきました。うれしいです。もう少したまったら、そして藤井先生が許してくれるなら(笑)、ありかもしれないです。


「指す将系」企画

さて、続いては「指す将系」の企画行ってみましょう!

(1)感想戦の書籍化
これは新しい!思わずうなりました。対局中の棋士の思考を追うという意味では観る将のみなさんも楽しめるかもしれません。
この本のいいところは棋士の先生の負担が少ないこと、対局があればコンテンツが量産できる、ということですね。
ある程度連続した期間の感想戦を取材して、このときはこう言ってたけど、次のときは少し意見が変わってるとか、この先生とはこんな雰囲気だったけど、こっちの先生相手だとこんな雰囲気、みたいな違いも描きつつ。
これは行けそうな気がします。


(2)石田流の栄枯盛衰についての本
急にガチの戦術書になりました(笑)。そうなんですよね、石田流ってどこにいっちゃんですかね?一説によると鈴木肇さんの右四間エルモが決定版になって消滅したという話もあるんですけど、アマチュアの間ではまだまだ人気戦法ですし、石田流の動向は気になります。私もよく指しますし、指されると嫌です。


(3)西山朋佳の先手中飛車
これはいいですね!西山先生の剛腕振り飛車を解説してほしいです。内容についても書いていただいたのですが、「細かい定跡の分岐を示すのではなく、実戦譜をたくさん載せて、何を狙いに指しているのかを解説していくスタイルがよいと思います」。おっしゃる通り!こういうのがいいですね。

西山先生は強いのはもちろんですが、将棋が観ていて本当に面白い。手厚い序盤戦から一気にスピードアップして終盤は自玉を顧みずに寄せ切ってしまう感じが最高です。

(4)テーマ別詰将棋
「例えば1章は頭金、2章は一間竜など章ごとにテーマが決まっており、章の序盤は1手詰や3手詰など比較的少ない手数のもので終盤になるつれて手数が長くなり難易度が上がる」・・・なるほど!易しめの詰将棋で、最初はひたすら頭金をやって、次はひたすら一間竜、みたいな感じですね。頭金も一間竜も指が覚えるまで繰り返したほうがいい、超重要手筋ですからとてもいいと思います。こういう易しい問題集を作っていきたいですね。

========================

と、いうわけで今回は以上となります。

みなさん、素晴らしい企画、面白いアイデアをたくさんお寄せいただいて本当にありがとうございました。

時間がたてば皆さんの気持ちも変わってくるかもしれないので、3カ月に一回くらいのペースでまた募集させていただければと思っております。

紹介させていただいた企画の実現に向けて邁進してまいります。

引き続きよろしくお願いいたします。 名著復刊『升田将棋選集』好評発売中!
将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者