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【探求】藤井聡太のマグマはどこに行ったのか?

『藤井聡太の軌跡』で生まれた疑問をゆる~く追う

電子書籍・将棋ソフトが大幅割引! 将棋情報局4周年感謝祭を開催中! こんにちは。オニオンスープと玉子スープとわかめスープに目がない編集部島田です。

私は、ただいま絶賛予約受付中の『藤井聡太の軌跡』の制作に携わっております。



本書はその名の通り、藤井聡太二冠の生い立ちから二冠獲得までを、同じ愛知県出身で藤井二冠と幼いころから親交が深い鈴木宏彦さんが綴ったものです。

私も原稿を読みながら、うんうん、なるほど、へぇー、え!そんなことが!・・・などと、楽しませていただいております(仕事せい)。

ところが、楽しく原稿を読んでいるうちに、一つの疑問が浮かんできたのでございます。

まず、藤井二冠が小さいころ極度の負けず嫌いだったことは有名です。
谷川先生との二枚落ちで敗勢に陥り、谷川先生が引き分けを提案したところ、将棋盤にしがみつくように泣きじゃくったエピソードなどはよく知られています。

本書には藤井二冠が幼少時代に通った「ふみもと子供将棋教室」の文本力雄先生の談話がたくさん出てくるのですが、文本先生もこのように言っています。
 
――藤井少年は他の子どもと何が違ったのか。何が一番印象的だったか。
「ずばり瞳です」と文本氏。「詰将棋を考える時も対局中も盤全体を見るあどけなくも逸材の小さな光を宿してるような純粋な瞳。詰将棋の答えを見つけると振り返って母親に符号を言って書いてもらっていました。多くの定跡も駒を並べながら正確に憶えていて、毎回合格していました。(中略)それだけなく、人格は強烈なマグマを持っている子で、4歳上の兄と喧嘩しても全然引くことがありません。身体全体でうなり声を上げながら向かっていましたね」


心に強烈なマグマを持っていて、うなり声を上げながら向かっていく。自らの感情を抑えることをしない、衝動と身体が直結しているようなイメージです。


・・・ところが、今の藤井二冠はどうでしょうか?

聖人です。その年齢(まさかのまだ18歳!)にそぐわない受け答えや振る舞いは「人生2週目」などとよく言われます。完璧なセルフコントロールで、その場で最も穏やかな解答を瞬時に導いているように見えます。

そう考えてみると、幼少期の衝動的な人格と、現在の聖人ともいえる人格が同じ「藤井聡太」という人間で一本につながっていることは結構不思議、・・・な気がするんですが皆さんどうでしょう?

人の何倍も強烈な心のマグマと、人の何倍も制御能力の高い理性。

この両極端な性質がどのように生まれ、現在どのように同居しているのか。

わからん。何にもわからん。でも知りたい。

(・・・そうだ、文本先生に聞いてみればいいじゃない)

藤井二冠の幼少期からプロ棋士になるまでを、近くで見続けてきた文本先生ならきっとこの疑問にスッキリ答えを出してくれるはず。

ということで、私はこの疑問を文本先生にぶつけてみることにしたのです。

(第2回に続く)

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