羽生善治九段が王位リーグ白組で開幕2連勝!|将棋情報局

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羽生善治九段が王位リーグ白組で開幕2連勝!

新人王の池永天志四段を相矢倉の将棋で破る

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お~いお茶杯第62期王位戦(主催:新聞三社連合)の白組2回戦、▲池永天志四段-△羽生善治九段戦が3月11日に関西将棋会館で行われました。結果は146手で羽生九段が勝利。開幕戦の長谷部浩平四段戦に続き、2連勝としています。


第62期王位リーグ表

矢倉の将棋となった本局は、先手の池永四段が流行中の土居矢倉を採用。羽生九段の攻めに乗じて玉頭から反撃し、駒得を果たします。

盤上には竜1枚、持ち駒には角と歩2枚しかなく、戦力不足の感が否めない羽生九段でしたが、ここから巧みに攻めの手をつないでいきました。

まずは敵陣に角を打ち込み、自陣の竜との上下挟撃態勢を築きます。そしてなけなしの歩2枚を捨てて敵陣を乱した後、敵玉から遠ざかる位置に馬を作りました。遠巻きに見えるこの手が攻めをつなげる好手でした。この手は桂取りになっており、桂を入手すれば攻めの幅が広がります。

桂取りを受けた池永四段に対し、香を捨てて歩を入手する強手が羽生九段から飛び出します。これが決め手でした。手にした歩を金取りにたたくのがあまりにも厳しい一手となり、羽生九段の攻めはもう止まらなくなりました。

なおも粘る池永四段でしたが、以下は羽生九段の流れるような寄せを見るばかり。最後は受けなしに追い込まれた局面で、池永四段の投了となりました。この勝利で羽生九段は開幕から2連勝。好調な滑り出しを見せています。

羽生九段は初の王位リーグ入りを決めた1993年度の第34期で挑戦者になると、いきなり王位を獲得。それ以降王位18期を含む29期連続で王位リーグ以上に在籍しています。奇しくも29という数字は藤井聡太王位の連勝記録と同一。どちらも途方もない記録です。


自身以外は皆20代のリーグで大きな存在感を放つ羽生九段

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