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佐々木大地五段が4期連続参加の王位リーグで白星発進 近藤誠也七段との若手棋士対決を制する

4期とも予選から王位リーグ入りの佐々木五段。今期は好成績を残せるか

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藤井聡太王位への挑戦権を懸けて12人が紅白のリーグに分かれて戦う、お~いお茶杯第62期王位戦(主催:新聞三社連合)。2月17日には白組の開幕戦である▲近藤誠也七段-△佐々木大地五段戦が東京・将棋会館で行われました。結果は128手で佐々木五段の勝利。4年連続4期目の参加となる王位リーグで好スタートを切りました。

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第62期王位戦のリーグ表

角換わり腰掛け銀の将棋となった本局。徹底した待機戦術を採る後手の佐々木五段に対し、先手の近藤七段は角を4筋に据えて仕掛けを模索します。そして自陣にこれ以上手を入れるところのない万全の状態で3筋から開戦しました。

3筋と1筋を絡めた攻めを繰り出す近藤七段に対し、佐々木五段は9筋から反撃。激しい戦いになりました。

近藤七段は1筋で手に入れた香を3筋に設置し、飛車・角・香で敵陣突破を目論みます。しかし、あと一手で突破が叶うというタイミングで、佐々木五段が放った△2七桂がそれを阻止する好手でした。

この手は飛車取り。飛車を3筋からどかすことによって、攻めを緩和しようという狙いです。一度は▲3八飛と飛車を逃がした近藤七段ですが、次の△2九角の追撃には飛車を逃げずに切り合いに出ました。

飛車を見捨てて小駒で佐々木玉に迫る近藤七段ですが、金銀を見捨てて玉を5筋から7筋へ逃がしたのが佐々木五段の好判断。駒を犠牲に玉の安全を確保し、一転飛車を敵陣深くに打って反撃に出ます。

最終盤は両者攻めたり受けたりの激戦となりましたが、わずかなリードを守り切った佐々木五段が最後には抜け出しました。金を捨てて近藤玉を詰ます鮮やかな一手が最終手。この手を見て近藤七段の投了となりました。

4度目の王位リーグで白星発進を決めた佐々木五段。過去3度の王位リーグではいずれも残留することはできませんでした。それでも4年連続で予選を突破してきた実力は本物。今期こそと期待するファンも多いでしょう。

佐々木五段は自身の著書『緩急自在!新型相掛かりの戦い方』(2020年、マイナビ出版刊)のコラム「ライバル」内で、以下のように近藤七段を超えなければならない存在と記述しています。

「いままで彼らの後塵を拝してきたが、もう結果を出さなければいけない。(中略)超えなければいけない存在は彼らだけではないのだから。」

幸先のいい出だしとなった今期王位リーグで佐々木五段は結果を出すことができるのか。引き続き注目です。

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王位リーグで2年連続で勝ち越している佐々木五段。今期は突き抜けられるか

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