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山崎隆之八段が6勝1敗で順位戦B級1組の単独首位に立つ! 永瀬拓矢王座は2敗に後退

B級1組は13期目の山崎八段。初のA級昇級へ向け前進中!

第79期順位戦B級1組8回戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)が11月12日に東西の将棋会館で行われました。B級1組は昇級者2名、降級者3名を決めるリーグ戦です。

7回戦終了時点で1敗は永瀬拓矢王座(6勝1敗)と山崎隆之八段(5勝1敗)。2敗で郷田真隆九段(5勝2敗)が追いかけるという展開です。12日の8回戦の対局結果は以下の通りでした(左が勝者)。郷田九段は8回戦抜け番です。

〇山崎隆之八段-屋敷伸之九段
〇丸山忠久九段-永瀬拓矢王座
〇近藤誠也七段-木村一基九段
〇阿久津主税八段-久保利明九段
〇千田翔太七段-行方尚史九段
〇松尾 歩八段-深浦康市九段

8回戦終了時点での各棋士の成績は以下の通りです(かっこ内の数字は順位)。

6勝1敗:山崎八段(11)
6勝2敗:永瀬王座(5)
5勝2敗:郷田九段(7)
4勝3敗:千田七段(6)、松尾八段(9)、近藤七段(13)
4勝4敗:阿久津八段(10)
3勝4敗:木村九段(1)、久保九段(2)
3勝5敗:丸山九段(12)
2勝5敗:行方九段(3)
2勝6敗:深浦九段(4)、屋敷九段(8)

1敗勢は明暗が分かれる形になりました。

山崎八段は屋敷九段と対戦。山崎八段は得意の相掛かりを採用し、飛車が盤上を縦横無尽に駆け回るアクロバティックな将棋になりました。山崎八段は角金交換で竜を作る戦果を上げて優位に立ち、そのまま押し切って勝利。まさに自由奔放な山崎将棋といった内容でした。

永瀬王座の相手は丸山九段。角換わり相早繰り銀から、丸山九段が▲4六銀~▲4五銀~▲5六銀と腰掛け銀に繰り替える新構想を見せます。通常の腰掛け銀と異なるのは、▲4六歩と突いていない点。本譜は丸山九段がこの利点を生かし、2八角・4六角と角2枚を並べて中央突破に成功。その後、▲5五飛という次の一手問題に出題されそうな絶妙手も放ってリードを拡大すると、粘る永瀬王座を振り切って勝利を収めました。

ただ一人1敗で単独首位に立った山崎八段は、B級1組に在籍して13期目。悲願のA級昇級へ向けて順調に歩みを進めます。しかし、山崎八段は永瀬王座と郷田九段との対戦が残っており、昇級戦線はどうなるか全くわかりません。3敗勢にもまだまだチャンスはありそうです。

成績上位陣以外にも目を向けてみましょう。

今期はここまで順位上位の棋士の苦戦が目立ちます。A級から陥落してきた木村九段と久保九段はともに負け越し。3位の行方九段、4位の深浦九段もまだ2勝と調子が上がってきません。

一方、今期初参加の近藤七段は開幕3連敗からの4連勝。「鬼のすみか」と呼ばれるB級1組の水に慣れてきたのでしょうか。同じく昇級してきた丸山九段も4連敗から3勝1敗と復調。残留争いからも目が離せません。

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棋戦優勝8回を誇る実力者の山崎八段。写真は2017年のJT杯で優勝した際のもの


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