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藤井聡太二冠-広瀬章人八段戦の戦型は両者得意の角換わりに 第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦

挑戦者決定戦となった前期とは一転、今期は残留を懸けた戦い

第70期王将戦挑戦者決定リーグ(主催:スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社)の▲広瀬章人八段(1勝2敗)-△藤井聡太二冠(1勝3敗)戦が11月2日に東京・将棋会館で行われています。

前期の王将リーグでは最終戦で激突した両者。勝った方が挑戦権を獲得するという戦いは、大熱戦の末、藤井七段(当時)のとん死という結末で広瀬八段がタイトル挑戦を決めました。

ところが今期は両者共に苦しい戦いが続いています。藤井二冠は羽生善治九段、豊島将之竜王、永瀬拓矢王座に敗れ3連敗のスタート。ようやく前局で佐藤天彦九段に勝利しました。広瀬八段は開幕戦で佐藤九段に勝利したものの、その後豊島竜王、羽生九段に連敗。黒星が先行してしまいました。

全6局の王将リーグは現在、豊島竜王、永瀬王座、羽生九段が3連勝中のため、すでに3敗を喫している藤井二冠には挑戦の目はありません。広瀬八段も残り3局を全勝すれば挑戦の可能性はあるものの、現実的ではないでしょう。両者はリーグ残留を目指す戦いとなっています。特に藤井二冠は本局に敗れると降級が決まるため、後がありません。

広瀬八段が先手番の本局は、両者得意の角換わり腰掛け銀の将棋になりました。序盤は両者通いなれた道とばかりに猛スピードで進行。藤井二冠の待機戦術に対し、広瀬八段は果敢に桂を跳ねて仕掛けていきました。

対局開始から1時間半が経過した11時30分時点で、すでに55手目が指されており、盤上は終盤の入り口に差し掛かっています。しかし、なんとまだ前例のある進行をなぞっている最中。最先端の角換わり将棋の研究の深さを感じます。両者の研究手が飛び出すのはこれから。ここからの進行に注目です。

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リーグ残留へ向け負けられない対局に臨む藤井二冠(左)と広瀬八段(提供:日本将棋連盟)


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