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昇級候補の高勝率若手棋士同士が対決! 大橋貴洸六段が佐々木大地五段を破る 第79期順位戦C級2組4回戦

相掛かりの将棋を制した大橋六段は無傷の4連勝。佐々木五段は3勝1敗に

第79期順位戦C級2組(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の4回戦、▲大橋貴洸六段-△佐々木大地五段戦が9月10日に関西将棋会館で行われました。結果は95手で大橋六段の勝利。負けなしの4連勝としています。

今期C級2組の昇級戦線において、大きな意味を持つであろう対決が4回戦で組まれました。順位3位の佐々木五段と5位の大橋六段が激突。通算勝率が7割を超える若手実力者は、ともにここまで3勝0敗です。

通算成績もさることながら、順位戦でも両者はこれまで好成績を残しています。佐々木五段は初参加の第76期から、8-2、8-2、8-2と3期連続で8勝を挙げています。一方の大橋六段も76期からの参戦で、8-2、7-3、8-2と高い水準で安定した成績です。

戦型は佐々木五段得意の相掛かりとなりました。先手の大橋六段は角換わり、横歩取り、相掛かりのどれもまんべんなく指す棋士だけに、あえて佐々木五段の得意戦法に飛び込んだかっこうです。

序盤から小刻みに持ち時間を使って指し進める佐々木五段に対し、大橋六段はほとんど時間を使わずに指していきます。

大橋六段の▲7七桂を見て、佐々木五段の手が止まりました。3七に跳ねた桂との協力で、敵陣に襲い掛かろうとする狙いです。この攻めに対する対策を練っていたのでしょう。佐々木五段は2時間15分の大長考の末、玉頭を守る△4二銀を着手しました。

守りを固められたものの、初志貫徹で桂2枚を中央に跳ね出す攻めを繰り出す大橋六段。この攻めが決まり、形勢は大橋良しとなりました。苦しい形勢ながら、攻めの手と守りの手を織り交ぜながら佐々木五段も離されずについていきます。

終盤、両者の馬に当たりがかかっている局面を迎えます。ここまでぴったりと追走してきた佐々木五段でしたが、ここで痛恨の判断ミス。本譜は自分の馬を助ける手順を選びますが、これがどうやら敗着になってしまったようです。自らの馬は助かったものの、相手の馬にも逃げられてしまい、大橋玉は馬に守られた鉄壁の形になってしまいました。代えて、馬を取り合う順を選択していれば、もう一山ある将棋でした。

序盤の山場と言っても過言ではない対決を制した大橋六段はこれで4連勝。順位も良く、昇級争い一歩リードといったところでしょうか。敗れた佐々木五段もまだ1敗。まだまだ昇級の可能性は十分にあります。

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注目の俊英対決を制した大橋六段


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