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藤井聡太二冠、開幕4連勝で連続昇級へ視界良好! 第79期順位戦B級2組4回戦

永世名人の谷川浩司九段を角換わりの将棋で破る

第79期順位戦B級2組4回戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)が9月9日に東西の将棋会館で一斉に行われました。ここまで3連勝の藤井聡太二冠は、1勝2敗の谷川浩司九段と対戦。22時38分に76手で勝利し、開幕から4連勝。順位戦の通算成績は33勝1敗、勝率9割7分1厘となりました。

本局は先手番の谷川九段が角換わりを採用。後手番の藤井二冠は待機戦術を採りました。先手が攻めてくればカウンターを、攻めてこなければ千日手を狙う作戦です。

両者手が広く難しい中盤を迎え、長考合戦となりました。仕掛けの糸口を探す谷川九段と、最善の形で迎え撃ちたい藤井二冠。49手目に谷川九段が31分、50手目に藤井二冠は104分考えて自陣に手を加え、51手目に86分の考慮で谷川九段が開戦しました。この手に対しても藤井二冠はじっくりと考えます。夕食休憩をはさんで92分の考慮の末、攻め合いに打って出ました。

谷川九段は初志貫徹で4筋からの攻めを敢行。これに対する藤井二冠の対処がうまく、藤井二冠が優位に立ったようです。4筋の攻めを逆用し、銀と角で谷川九段の飛車を攻めて自玉への脅威をなくしつつ、相手玉への攻めの足掛かりを作ります。谷川九段にも頑張れる順はあったようですが、あまり時間を使わずに手を進め、金で王手をかけられた局面で投了を告げました。

最年少名人で十七世名人の資格を持つ谷川九段を下した藤井二冠は、これで4連勝。今期B級2組に上がってきたばかりで順位が悪いものの、3連勝中だったライバルが一人敗れたため、自力昇級圏内に浮上となりました。全11回戦(抜け番があるため対局数は10局)の内のまだ4戦しか消化していませんが、順位戦のこの安定感を見せられると今期も昇級最有力と言っても過言ではないでしょう。

5回戦は抜け番の藤井二冠。次の順位戦での対局は10月21日に行われる6回戦の村山慈明七段戦です。

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順位戦で無類の強さを見せる藤井二冠(提供:日本将棋連盟)


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