盤外でも棋士は将棋用語を使う!? ~『令和2年版 将棋年鑑 2020』より~|将棋情報局

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盤外でも棋士は将棋用語を使う!? ~『令和2年版 将棋年鑑 2020』より~

普段は使われない、普段とは違う意味になる言葉が将棋界には存在します。棋士はこういった言葉を日常でも使ってしまうのか、棋士名鑑のアンケートで調査しました。

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棋士アンケート「日常会話でつい使ってしまう将棋用語はありますか?」回答から一部抜粋してご紹介します。


一番多かった回答は「詰み」でした。

詰む、味がいい(豊島将之竜王)
筋が悪い、ひえー、詰んだ(渡辺明名人)
詰み(藤井聡太二冠)
詰んでる(佐藤和俊七段)


「詰み」は最近では将棋を指さない人にも浸透していますね。
豊島竜王、渡辺名人、藤井二冠とタイトルホルダーがこぞって回答しています。
タイトルホルダーへの第一歩は「詰み」の普段使いなのかもしれません。
使用例:「終電が詰んだ」


第二位は「ひえー」でした

ひえー(佐藤康光九段)
ひえー(浦野真彦八段)
ひえー(北島忠雄七段)
ひえー、いやー(片上大輔七段)


まず、「ひえー」はそもそも将棋用語なのでしょうか。
そんな疑問もありますが、確かに将棋界では驚きを表す言葉としてよく使われている印象はあります。
派生形に「ひえーざん延暦寺」なんかもあるそうな。
驚いた場面で咄嗟に「ひえー」と発声した人は、多分将棋指しです。
使用例:「ひえー、寿司と焼肉どっちも食べるんですか!?」


どんどん行きましょう。次に多かったのは「味がいい」です。

味がいい、終電が詰む(稲葉陽八段)
味がいい(近藤誠也七段)
味がいい(大橋貴洸六段)
味が悪い(三浦弘行九段)


「味がいい」とは一挙両得のようなニュアンスの言葉です。
三浦九段だけ「味が悪い」と回答するのがまた,こういった自由回答のアンケートの面白さですね。
「ひえー」とは打って変わって「味がいい」はまさしく将棋用語という感じがします。
使用例:「飲食店のバイトはまかないも出るし、お金も稼げて味がいい」


第四位は「筋」

筋が悪いとか味がいいとか(脇謙二八段)
筋(中川大輔八段)
筋ですね!(大石直嗣七段)


「筋」って説明しようと思うとかなり難しい言葉ではないでしょうか。独特のニュアンスがありますよね。
言い換えるならば「間違いのなさそうな選択」でしょうか。
使用例:「白米に明太子は筋だよね」


使わないという方もいるみたいです。

仕事とプライベートは切り離している(高橋道雄九段)
自分ではあまり使ってないつもり(広瀬章人八段)
なるべく使わないようにしている(佐藤秀司八段)

つい口からでてしまいそうなものですが、抑えきれるのもすごいですね。



以下、少数回答をピックアップしていきます。


投了級(谷合廣紀四段)
それは投了(級)(加藤桃子女流三段)
致命的に形勢が悪いという意味です。
あまり使う機会に出会いたくない言葉かもしれません。
使用例:「このラーメンは投了級の辛さだ」


一手違い(杉本昌隆八段)
勝ち負けが僅差、ギリギリであることです。
一手違うだけで勝敗が変わってしまいます。
使用例:「レポートの締め切りに一手違いで間に合わなかった……」


私も同歩で(中座真七段)
便乗するときに使えそうですね。
使用例:「私はアイスコーヒーにしようかな」「私も同歩で」


有力(佐藤天彦九段)
将棋以外でも使われる言葉ですが、将棋指しの使用頻度は一般より高い気がします。
将棋界で使われる意味は「期待が持てる」「可能性がある」といったところでしょうか。
使用例:「旅行にいくなら沖縄は有力な手だ」




以上、棋士名鑑アンケート「日常会話でつい使ってしまう将棋用語はありますか?」回答でした。
皆さんも日常会話で将棋用語を使いこなしてみてください!

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日常つい使ってしまう将棋用語は「詰み」と回答、藤井聡太二冠

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