将棋情報局

もう石田流なんて怖くない!! 右四間飛車エルモ囲いで一刀両断!

右四間飛車の破壊力にエルモ囲いの堅陣が加わった夢のコラボレーション! 手早く囲ってガンガン攻めよう!!

居飛車党の天敵、石田流。穴熊や左美濃に組むと華麗にさばかれ、棒金は守備網を突破され、急戦は玉が薄すぎて結局負ける……。顔(?)も見たくないという居飛車党の方は多いのではないでしょうか。筆者もその一人で、長らく2手目は△8四歩と突いていました。矢倉指せないのに(▲6八銀で敗北を覚悟する日々……)。

しかーし、先日発売になったある書籍を読めばそんな悩みは一気に解消されます!
その本はこちら



鈴木肇アマ著の『振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い』です。

鈴木アマは並みのアマではありません。元奨励会三段で、第32期全国アマ王将、第72期全日本アマチュア将棋名人の実績の持ち主。プレイヤーとして活躍しつつ、将棋講師として指導も行っています。本書はその豊富な指導経験が存分に生かされていて、とても分かりやすい解説となっています。

それでは具体的にどう石田流をやっつけるのか、見ていきましょう!
図は何の変哲もない石田流対右四間飛車です。



従来だとここから後手は△5二金~△4二金寄と箱入り娘にしたり、△3三角から穴熊に囲ったりしていました。しかし、△4二銀▲6八銀△3一金が新しい構え。そう、エルモ囲いです。たった2手で強固な囲いが完成。あとは攻めるだけとなります。



ここから先手の指し手として、①▲6七銀②▲5六歩③▲4六歩④▲8六歩などが考えられます。それらはすべて書籍で紹介されていますが、ここでは①▲6七銀を見てみましょう。
仕掛ければいいのか、それとも△5一金と守りを固めるのがいいのか迷うところです。もちろん、はじめ先生はそんなことはお見通し。「▲6七銀を見たら△6五歩」この言葉だけを覚えておけばいい、とアドバイスを送ります。本当にそれでいいのぉ?



手を進めます。
上の図から、▲6五同歩△同銀▲6六歩△同銀▲同角△同角▲同銀△同飛▲7七角△6九飛成▲6八飛△同竜▲同金



▲7七角~▲6八飛が振り飛車らしい手段。せっかくできた竜が消されて、▲1一角成も残っています。これで後手陣が従来の舟囲いだったら、一旦自陣に手を入れなければいけないところでした。▲1一角成が▲1二飛からの詰めろですからね。



ところがどっこい、今回後手陣はエルモ囲いです。▲1一角成とされても△4一玉の逃走経路があるので、怖くありません。すごいぞ、エルモ囲い!!
というわけでここで攻めの手を指しましょう。△7九飛は桂取りですが、すぐに▲7八銀でも、▲1一角成△8九飛成▲7八銀でも飛車が捕獲されてしまいます。冴えませんね。ならどうすればいいのかと途方に暮れてしまいますが、ここではじめ流の必殺の一手があります!



△6五飛!!がその一手。思わず「そこにぃ~~~!」と叫んでしまいそうですが、ここが好位置なのです。守っては▲6三飛の筋を消し、攻めては6八の金を狙いつつ、場合によっては△1五歩の端攻めも用意しています。
角を動かせるようにする必要のある先手は▲6七銀と受けますが、そこでじっと△3三桂が落ち着いた手。これで先手は指し手に困っています。とりあえず▲9六歩と突いておきますが、△9四角!が第2の好手。



歩切れの先手は後手の飛車角の攻めを止めることができません。▲5八金上と無理やり受けようとしますが、△7九銀▲7八金△6六歩で一丁上がり。後手が優勢となりました。



▲6六歩と受けたところでは、▲2二角成とする手もありますが、それももちろん書籍内で解説されています。どの変化も丁寧に分かりやすく書かれているので、スッと頭に入ってくることでしょう。

また、もちろん書名が「振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い」ですから、石田流以外の振り飛車対策も充実しています。対三間飛車、対四間飛車は当然として、何よりうれしいのが「角道を止めない振り飛車」について書かれているところ。右四間飛車をやろうと思っていたのに、角道閉じてくれなきゃできないよ……ってなったことはありませんか? そんなときにどう指せばいいのかまでフォローされています。

本書は解説は分かりやすく、コラムも充実。さらに、鈴木アマが棋譜監修の『リボーンの棋士』の安住君も書籍の随所に登場し、楽しく読める作りになっています。

振り飛車(特に石田流)に苦しめられているすべての居飛車党に自信を持っておすすめできる、『振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い』、是非ご購入いただければと思います。
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