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超優秀!「対振り飛車金無双急戦」ってなぁに? ~駒組み簡単、でも全軍躍動~

所司和晴先生の新刊を紹介します!

こんにちは。将棋界のシナモロールこと、編集部島田です(誰も言ってない)。

今日は久しぶりに新刊発売に伴うプチ戦術講座、行きたいと思います。

と、いうのも今回紹介する「対振り飛車金無双急戦」が心の底から優秀だと思ってるのでぜひ伝えたいと考えたからです。

新刊はこちら!




定跡伝道師こと所司和晴七段に書いていただいた「AI時代の新手法!対振り飛車金無双急戦」です。

コンピュータ将棋界では振り飛車対策の非常に優秀な作戦として知られています。棋士では、所司先生のお弟子さんである大橋貴洸六段が採用して高勝率を挙げたことで話題となり、若手棋士の間で流行している指し方です。


さて、「対振り飛車金無双急戦」ってなんやねん、って話ですが、こちらです。



振り飛車に対して、居飛車が金無双に組んで戦う、ということですね。そのまんま東です。

囲い方としては
(1)玉を7八に移動する
(2)右金を5八に上がる
(3)左金を6八に上がる

これだけです。なんというお手軽な囲いでしょうか。これなら昨日の夜何食べたかも思い出せない私でもなんとかなりそうです。

さて、この「対振り飛車金無双急戦」、何が優秀かというと「飛角銀桂の理想的な攻撃陣が組める」ということです。

居飛車の桂を攻撃参加させようとして▲3七桂と跳ねると、どうしても桂頭が弱点になりますね。その桂頭をケアするためには▲2六飛と浮き飛車にするのがいい形です。

・・・なんですが、従来の舟囲いで▲2六飛と浮くと仕掛けた時に△4五歩から角交換(振り飛車の常套手段!)になったとき、△8八角成▲同玉△4四角の王手飛車でゲームオーバーになってしまいます。「あべし」です。


※あべし部分図

また、自分から▲3三角成とした場合もその後で△4四角と打たれて△9九角成を狙われるのも痛いです。「ひでぶ」です。


※ひでぶ部分図


その点、我らが金無双急戦の形を見てください。



△8八角成に形よく▲同銀!と取れるじゃないですか!何事もなかったかのように。柳が風に揺られるように。

また、自分から▲3三角成と交換して、△4四角~△9九角成にも▲8八銀!と馬を封じ込めればかなり耐久力があります。イナバのように、物置のように。君との夏の思い出のように。

上記の理由から、金無双急戦は▲2六飛と上がりやすく、ひいては右桂を攻撃参加させやすい形だといえるのです(QED)。

囲いの優秀性がわかったところで、次に具体的にどう仕掛けるのか見ていきましょう。

何度も出しているこの図(3回目)。



ここから▲3五歩と突いてください。仕掛けの形としてはこれだけです(!)。

▲3五歩に対して△同歩なら▲4五桂!と跳ねてください。
以下、△同歩▲3三角成△同桂▲2四歩と進みます。



ええ、そうです。
かの有名な「富沢キック」です。

この図は富沢キック(=ミルコの左ハイ)が炸裂していて、アマチュア的にはすでに居飛車指しやすい局面ではないでしょうか。

とはいえ振り飛車もいろいろやってくるので、その辺の詳しい指し方は書籍でご確認ください(投げやり)。

さてもう一つ、▲3五歩の仕掛けに△3二飛ももちろん有力、というかむしろ本命です。



「戦いの起こる筋に飛車を振れ」はロゼッタストーンにも書いてある振り飛車の鉄則です。
これに対しては▲4六銀と上がってください。
そこで△3五歩なら▲同銀△4五歩▲3三角成△同飛▲3六歩(下図)で先手の勝ちになります。



と、いうわけで、後手は3五の歩を取れないので▲4六銀には
(1)△5三金
(2)△5一角
(3)△7四歩
が考えられる、と所司先生はおっしゃっています。



でもこの局面、よく見ると居飛車の駒が全部いい感じに働いていると思いませんか?
また、振り飛車の切り札である△4五歩からの角交換にも強い形になっています。。

これで負けるなら自分が悪い、ということであきらめもつくというものです。

もちろん書籍には、この
(1)△5三金
(2)△5一角
(3)△7四歩
以下の指し手も全部詳しく解説されてますから、さらに深いところまでの研究勝ちが見込めます。

あとは本を買って勉強するだけです(笑)

何を隠そう、私自身編集者の特権を生かしてこの戦法をネット将棋で多投してますが、実際かなり勝てます。何よりわかりやすいのがいいところです。

みなさんも騙されたと思って、ぜひ今日から試してみてください。

そこには素晴らしい「対振り飛車金無双急戦」の世界が待っています。


 
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