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佐々木大地五段が王位リーグ紅組で3勝目をあげ、優勝へ望みをつなぐ

佐々木五段が棋王戦挑戦者決定二番勝負で相まみえた本田奎五段を破る。紅組は4連勝の永瀬拓矢二冠を、豊島将之竜王・名人と佐々木五段が追いかける展開に

第61期王位戦挑戦者決定リーグ(主催:新聞三社連合)の紅組4回戦、▲本田奎五段-△佐々木大地五段戦が4月15日に東京・将棋会館で行われました。ここまで2勝1敗の佐々木五段と、1勝2敗の本田五段の対決は、佐々木五段の勝利。3勝目をあげて、リーグ優勝の可能性を残しました。

昨年末に棋王戦挑戦者決定二番勝負でタイトル初挑戦を懸けて激突した両者の対決。二人の得意戦法は相掛かりです。もちろん本局も相掛かりとなりました。

先に仕掛けたのは先手の本田五段。佐々木五段の新構想をとがめるべく、角をめがけて▲4五桂と、桂を跳ねて攻めていきました。序盤早々から、角交換から角を打ち合って、飛車を取り合う大乱戦に。駒の取り合いがひと段落した局面では、本田五段側が飛車・金、佐々木五段側が角・銀・桂の交換になりました。ほぼ互角の交換です。

しかし、銀取りに飛車を打った本田五段の手に対し、それを無視して攻め合いに打って出た構想が素晴らしく、佐々木五段がリードを奪います。相手陣の弱点である、玉頭に歩を打ったのが好手。本田五段はこれを手抜くことができず、受けに回りました。佐々木五段は攻めるだけ攻めたあと、ようやく先の銀取りを受け、優位をさらに拡大しました。

本田五段も必死に佐々木玉に迫りましたが、一歩届かず。最後は詰めろ飛車取りをかけられた局面で投了となりました。佐々木五段の緩急自在の指し回しが光った一局でした。

本局に勝利した佐々木五段はリーグ成績を3勝1敗とし、最終戦に臨みます。相手は同じく3勝1敗の豊島将之竜王・名人です。現在リーグ首位は4連勝の永瀬拓矢二冠なので、もし最終戦で永瀬二冠が敗れれば、佐々木五段か豊島竜王・名人のどちらかがプレーオフに進出できます。また、もし永瀬二冠が勝利したとしても、最終戦で勝てばリーグ残留が決まる非常に重要な一戦です。

永瀬二冠の最終戦の相手は本田五段。本田五段はすでにリーグ陥落が決まっていますが、有終の美を飾りたいところでしょう。両者は過去に1度棋王戦予選で対戦があり、本田五段が勝利しています。

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次戦にプレーオフ進出の望みを託す佐々木五段


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