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渡辺明三冠が最優秀棋士賞獲得! 藤井聡太七段は記録部門で二冠 第47回将棋大賞

優秀棋士賞は豊島将之竜王・名人。最年長でタイトルを獲得した木村一基王位に特別賞

第47回将棋大賞の選考委員会が4月1日に行われました。将棋大賞とは、前年度を振り返り、活躍した棋士を表彰する制度です。

2019年度に最も活躍した棋士に送られる、最優秀棋士賞に選ばれたのは渡辺明三冠。7年ぶり2回目の受賞となりました。渡辺三冠は、豊島将之棋聖に挑戦した棋聖戦において3勝1敗でタイトルを奪取。その後棋王と王将のタイトルを防衛して三冠で2019年度を終えました。また、A級順位戦では9戦全勝で名人挑戦を決めています。さらに将棋日本シリーズでも優勝を果たし、大活躍の1年でした。

優秀棋士賞を受賞したのは豊島竜王・名人。王位・棋聖の二冠で2019年度を迎えると、名人戦で佐藤天彦名人から4連勝で名人を奪取し、三冠となりました。ところが前述の通り、渡辺二冠の挑戦を受けた棋聖戦で防衛に失敗。その後王位戦でも木村一基九段にタイトルを奪われ、名人の一冠に後退するも、竜王戦で広瀬章人竜王から竜王を奪取。史上4人目の竜王・名人となりました。また、銀河戦では渡辺三冠を決勝で下し、初優勝を果たしています。

初タイトルを史上最年長の46歳で獲得した、木村一基王位は特別賞を受賞。豊島王位とのフルセットの激闘を制しての初タイトルでした。実に7度目の挑戦で栄冠をつかみ取った姿に、感動したファンも多いことでしょう。

敢闘賞は永瀬拓矢二冠が受賞。春に高見泰地叡王から4連勝のストレートで叡王を奪取し、初戴冠を果たすと、秋には斎藤慎太郎王座からまたしても3連勝のストレートで王座を奪取。2019年度は一気に二冠になった充実の一年でした。

最多対局賞・最多勝利賞・勝率1位賞・連勝賞の記録5部門のうち、最多勝利賞と勝率1位賞を獲得したのは藤井聡太七段。勝利数は53、勝率は8割1分5厘での受賞でした。

第45回将棋大賞でこの5部門全てを受賞した藤井七段。第46回では勝率1位賞のみの受賞でしたが、今回は再び複数受賞となりました。今年度は果たしていくつ獲得するのか、また、記録部門以外での受賞なるのかに注目です。

その他の受賞者は以下の通りとなっています。

新人賞 本田奎五段
最多対局賞 佐々木大地五段(67局)
連勝賞 永瀬拓矢二冠(15連勝)
最優秀女流棋士賞 里見香奈女流四冠
優秀女流棋士賞 伊藤沙恵女流三段
女流最多対局賞 伊藤沙恵女流三段
東京将棋記者会賞 高橋和女流三段
升田幸三賞 elmo(エルモ囲い)
升田幸三賞特別賞 脇謙二八段(脇システム)
名局賞 第60期王位戦七番勝負第7局(豊島将之王位-木村一基九段戦)
女流名局賞 第9期リコー杯女流王座戦五番勝負第4局(里見香奈女流王座-西山朋佳女王・女流王将戦)
名局賞特別賞 第69期大阪王将杯王将戦 挑戦者決定リーグ(広瀬章人竜王-藤井聡太七段戦)

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左から、最優秀棋士賞の渡辺三冠、優秀棋士賞の豊島竜王・名人、記録2部門受賞の藤井七段


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