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将棋界ニュース振り返り 2019年4月~6月編

豊島将之名人誕生! 永瀬拓矢七段が初タイトルの叡王獲得! 羽生善治九段が通算勝利数歴代単独1位に!

2019年度も残すところあとわずか。元号が平成から令和に代わるという大きな変化があった1年でしたが、将棋界も激動の1年。タイトル戦は先日渡辺明棋王が防衛するまで、すべて挑戦者の奪取で決着するという、移り変わりようでした。

ここでは2019年度の将棋界ニュースを複数回にわたって振り返っていきます。今回は4月から6月までです。

【5月11日】永瀬拓矢七段が初タイトルを獲得! 第4期叡王戦

高見泰地叡王に永瀬拓矢七段が挑戦する、第4期叡王戦が4月6日に開幕。永瀬七段が一気の3連勝で迎えた第4局は、5月11日に広島県廿日市市「みやじまの宿 岩惣」で行われ、132手で永瀬七段の勝利。4連勝で初タイトルとなる叡王を獲得しました。

叡王戦は唯一、七番勝負の持ち時間が3パターンあるユニークな棋戦。持ち時間1時間の対局は、なんと1日に2局指されます。第4期では見ることができなかった持ち時間1時間のタイトル戦ですが、第5期では第3、4局に設定されています。1日で星が2つ動くため、一気に番勝負の流れが変わることもありそうです。

 

【5月17日】豊島将之二冠がストレートで名人奪取! 佐藤天彦名人4連覇ならず

第77期名人戦は、4連覇を目指す佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑戦。第1局では名人戦が2日制になってから初となる、1日目での千日手が成立しました。2日目に行われた指し直し局を豊島二冠が制すると、そこから4連勝で名人を奪取しました。

豊島名人は2018年の第89期棋聖戦で羽生善治棋聖を破り初タイトルを獲得。そこから第59期王位戦で王位を、そして名人戦で名人を立て続けに獲得して、初戴冠から史上最速のスピードで三冠まで駆け上がりました。

 

【5月22日】西山朋佳女王がタイトル初防衛! 第12期マイナビ女子オープン

第11期で初タイトルの女王を獲得した西山朋佳女王の初防衛戦の相手は、最強の挑戦者里見香奈女流四冠でした。西山女王は現役の奨励会三段、里見女流四冠も元奨励会三段です。

西山女王が2連勝後、里見女流四冠が1勝を返して迎えた第4局は、西山女王が96手で勝利。3勝1敗の成績で初防衛に成功しました。この後両者は、西山女王が挑戦者、里見女流四冠がタイトル保持者と立場を入れ替えて、女流王座戦、女流王将戦でも相対することになります。

 

【6月4日】羽生善治九段が史上最多の1434勝目をあげる!

羽生善治九段がまた一つ将棋界の記録を塗り替えました。6月4日に行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフの対永瀬叡王戦で勝利。これが通算1434勝目となり、歴代単独1位となりました。これまでの記録は大山康晴十五世名人が保持しており、羽生九段は5月23日にその記録に並んでいました。

初白星は1986年1月31日に行われた、王将戦1次予選の対宮田利男六段(当時)戦。これは羽生九段のデビュー戦でした。そこから約33年半、対局数2027局をかけての達成となりました。2020年3月18日時点で1455勝をあげている羽生九段。どこまで記録を伸ばしていくのでしょうか。

 

【6月7日】順位戦の昇級枠増加が決定! B級2組、C級1組は2人から3人へ

6月7日に行われた通常総会で、順位戦制度変更が可決されました。2020年6月から開幕する第79期より、B級2組、C級1組は昇級枠が2から3に拡大されます。その一方で降級・降級点枠も拡大。B級1組は降級が2人から3人へ。B級2組はリーグ参加者5人につき1枠だった降級点が4人につき1枠となります。C級1組は5人から4.5人につき1枠へと変更。順位戦の流動性が高まることになります。

 

【6月13日】里見香奈女流四冠がリベンジマッチを制する! 第30期女流王位戦

第30期女流王位戦五番勝負は渡部愛女流王位に里見香奈女流四冠が挑戦する構図に。第29期で渡部女流二段に女流王位のタイトルを奪取されてしまった里見香奈女流四冠でしたが、翌期すぐさま挑戦者に。3勝1敗の成績で再び女流王位を手中に収めました。

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左から1434勝をあげた羽生九段、名人獲得の豊島名人、叡王獲得の永瀬叡王


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