将棋情報局

菅井竜也七段が首位堅持で昇級マジック1 第78期順位戦B級1組

斎藤慎太郎七段、行方尚史九段も勝利。千田翔太七段は後退

12月19日に東西の将棋会館で、第78期順位戦B級1組(主催:朝日新聞社、毎日新聞社)の10回戦が行われました。9回戦終了時点では、8勝1敗の菅井竜也七段(9)を6勝2敗で斎藤慎太郎七段(3)、千田翔太七段(13)が、5勝3敗で行方尚史九段(4)が追う展開となっていました。
(※カッコ内の数字は順位)

まず対局が終わったのが▲菅井七段-△谷川浩司九段戦。開始早々から互いに端歩を突き合い、作戦をギリギリまで明示しない出だしとなった本局。谷川九段が先に飛車を振ると、振り飛車党の菅井七段は居飛車を選択し、戦型が定まります。

その後は美濃囲いから穴熊に組み換えるじっくりとした将棋となり、長期戦になるかと思われました。ところが、細かい駆け引きの末に菅井七段が仕掛けの糸口を見出すことに成功。優勢になると、持ち時間をほとんど使わずにビシビシと指して、優位を拡大していきました。

お互いの穴熊が全くの手つかずで、まだ指し続けることはできる局面ではありましたが、形勢差がいかんともしがたいと判断した谷川九段が115手目を見て投了。終了時刻はB級1組にしてはかなり早い、19時49分でした。

その後、斎藤七段は松尾歩八段に、行方九段は郷田真隆九段に勝利し、星をのばしましたが、千田七段は深浦康市九段に敗れて3敗に後退。その結果、昇級争いは以下のようになりました。

9勝1敗:菅井竜也七段(9)
7勝2敗:斎藤慎太郎七段(3)
6勝3敗:行方尚史九段(4)、千田翔太七段(13)

まだ3戦も残しているので少し気が早いですが、それぞれの昇級条件をまとめてみます。

菅井七段は最終戦の12回戦が抜け番のため、残り2局。どちらかに勝利すれば昇級という、マジック1の状態です。仮に2連敗しても、行方九段が1つでも負ければ昇級となります。

斎藤七段は残り3局で2勝を挙げれば昇級。これは順位が3敗勢より良く、同成績なら順位差で彼らを上回れるためです。もし1勝2敗で終わっても、行方九段、千田七段がともに1つ負ければ昇級です。

行方九段、千田七段は苦しい状況です。行方九段は菅井七段か斎藤七段に最低2つ負けてもらう必要があります。千田七段は斎藤七段に2つ、行方九段に1つは最低負けてもらわなければなりません。

 

次のB級1組の対局は来年の1月23日に行われます。

191220.jpg
菅井竜也七段


将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者