竜王VS名人の番勝負 豊島名人が初戦を制す|将棋情報局

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竜王VS名人の番勝負 豊島名人が初戦を制す

豊島名人が得意の角換わりで先勝

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10月11、12日に東京都「セルリアンタワー能楽堂」で第32期竜王戦七番勝負第1局(主催:読売新聞)が行われ、豊島将之名人が広瀬章人竜王に勝ち、幸先良いスタートを切りました。

将棋界における最高峰のタイトルである「竜王」と「名人」を保持する2人による頂上決戦とあって、大きな注目が集まった一戦。両者が得意とする角換わりという戦型から豊島名人は途中まで藤井聡太七段が指した手順を採用、そこから自らの研究手順を指し、未知の局面に突入しました。

一時は広瀬竜王がややリードする展開になりましたが、豊島名人も簡単には崩れない粘り強い指し回しでほぼ互角のまま終盤戦へ。最後は豊島名人の玉が詰むかどうか、ぎりぎりの勝負になりました。広瀬竜王は「第一感は詰みかなと思った」といい、豊島名人も「詰んでもおかしくないと思った」と対局後に語ったほど際どい局面でしたが、豊島名人の玉はぎりぎり詰みを逃れており、からくも名人の勝利となりました。

第1局から手に汗握る熱戦を見せてくれた両者。まさに頂上決戦にふさわしい一局でした。

豊島名人がこのまま勢いに乗って連勝を飾るか、広瀬竜王が1勝1敗のタイにするか、大きな意味を持つ第2局は10月23、24日に京都府「仁和寺」で行われます。


第1局を制した豊島将之名人

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