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勝敗のポイントは「居飛車の税金」

山本博志四段が清水市代女流六段下す 第68期王座戦

消費税が10%に変わり、それによって日々の生活にどんな影響が出てくるのか、軽減税率なども含め話題になっているところですが、将棋の用語にも「税金」が登場するのをご存知でしょうか?

それは「居飛車の税金」と呼ばれるものです。飛車を元の位置のままで戦う「居飛車」と飛車を違う位置に移動させて戦う「振り飛車」が戦う際に、居飛車側が指しておかなければいけない手を「居飛車の税金」と呼びます。具体的には自分の飛車の側の端の歩を突く手がこれに当たります。

9月30日に東京都「将棋会館」で行われた第68期王座戦一次予選、山本博志四段対清水市代女流六段戦では清水女流六段がこの「居飛車の税金」を払わずに、つまり端の歩を突かずに戦いを進めたのですが、山本四段がこれによって生じた手(=▲9五角)を指して優位に立ち、そのまま勝利しました。

山本四段といえば振り飛車(特に三間飛車)を得意としていることで知られている棋士ですが、この▲9五角は振り飛車党にとっては有力な狙い筋の一つ。スペシャリストとして相手のわずかなスキも逃さない緻密さを見せてくれました。

将棋にはこの他にも「田楽刺し」や「桂馬のふんどし」などユニークな用語が多く存在します。そういう言葉を覚えていくのも将棋を楽しむ一つのスタイルかもしれません。

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三間飛車のスペシャリスト、山本博志四段


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