門倉五段、山根女流初段が初優勝 YAMADAチャレンジ杯|将棋情報局

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門倉五段、山根女流初段が初優勝 YAMADAチャレンジ杯

熱戦を制した門倉、山根はともに棋戦初優勝

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8月18日に群馬県高崎市「LABI1 LIFE SELECT高崎」で、第4回YAMADAチャレンジ杯と、第5回女流YAMADAチャレンジ杯の準決勝、決勝の公開対局が行われました。本棋戦の出場資格はそれぞれ「五段以下」、「女流二段以下」(ともにプロ入り15年未満・タイトル戦未出場)となっており、いわゆる若手棋士にとっての登竜門です。出場する棋士は皆、「まずはここで名を上げて、ゆくゆくはタイトルを獲得したい」と思っていることでしょう。

準決勝の組み合わせは男子が門倉啓太五段―藤森哲也五段と黒沢怜生五段―井出隼平四段、女子が伊奈川愛菓(まなか)女流初段―脇田菜々子女流1級、渡辺弥生(みお)女流初段―山根ことみ女流初段です。持ち時間は20分でスリリングな戦いが展開される中、とても早指し棋戦とは思えないほどの大熱戦(151手と178手!)も繰り広げられました。結果は門倉五段と井出四段、伊奈川女流初段と山根女流初段がそれぞれ勝ち上がりました。

決勝戦は女流から対局開始。山根女流初段の四間飛車に対して伊奈川女流初段は居飛車穴熊に組んで駒損を承知で仕掛けます。しかし山根女流初段が反撃に移ると、鋭い寄せを披露。最後は伊奈川女流初段の玉を受けなしに追い込んで勝利しました。

男子の決勝戦は井出四段の三間飛車に対し、門倉五段が居飛車左美濃~銀冠~穴熊と組み替えて長い戦いになります。中盤では井出四段が細かく動いてリードを奪いましたが、門倉五段も玉の遠さを生かして際どい一手争いに突入。
最終盤は両者にチャンスがありましたが、最後は門倉が制しました。

二人とも棋戦初優勝で、「4度目の挑戦で、ようやく優勝することができました! これを励みに今後も頑張ります」(山根)、「自分でも信じられない思いですが、これを励みに一層精進していきます」(門倉、いずれもツイッターより)と、喜びを語りました。

山根ことみ女流初段(左)と門倉啓太五段(右)

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